「力の強い女カン・ナムスン」の子供思いの父親は「無人島のディーバ」の悪魔のようなDV父だった
JTBC土日ドラマ「力の強い女カン・ナムスン」とtvN新土日ドラマ「無人島のディーバ」は本国韓国で高視聴率を記録し、日本でもNetflixを通じて独占配信されている話題の韓国ドラマだ。11日に放送された韓国ドラマの視聴率も紹介。
●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】
「力の強い女カン・ナムスン」は生まれながらの怪力を持つ3代母娘(キム・ヘスク、キム・ジョンウン、イ・ユミ)が、江南(カンナム)を中心に繰り広げられる新種麻薬犯罪の実体を暴くコメディドラマ。
YouTubeよりキャプチャー11日に放送された第11話では、主人公カン・ナムスンの弟ナンミン(ハン・サンジョ)が意識を失う。それはダイエット目的で飲んだ薬が新種麻薬の成分が入っていたためだった。これを知ったナムスンと父カン・ボンゴ(イ・スンジュン)が合成麻薬の売人を捜す。ボンゴは息子を思い一切食事も断って奮闘し、ついに連絡先を突き止め視聴者を感動させた。その後、母ファン・グムジュ(キム・ジョンウン)が10億ウォンと引き換えに解毒剤を手に入れて、ナンミンを救うという展開だった。
一方「無人島のディーバ」は、同級生チョン・ギホ(ムン・ウジン)の協力を得て父親のDVから逃れソウルに向かおうとする中で無人島に流れ着いた歌手志望のソ・モクハ(パク・ウンビン)が、15年ぶりにカン・ウハク(チャ・ハギョン=エン/VIXX)、カン・ボゴル(チェ・ジョンヒョプ)兄弟によって救助され歌姫になるための挑戦記を描くドラマ。
YouTubeよりキャプチャー11日に放送された第5話では、チョン・ボンワン(イ・スンジュン)が15年前に父である自分をDVで告訴して懲戒免職に追い込み、家出した息子ギホを捜すために、モクハを利用してギホを呼び出そうとしたが失敗する。ボンワンは今ソウルでマンションの管理をしており、この日スズメバチの駆除を頼まれた。その後、息子の同級生ハン・デウン(キム・ミンソク)からギホを捜すのを止めるように忠告される。その日、デウンは交通事故に遭う。車中からスズメバチが出てきて、ボンワンによるスズメバチ殺人を匂わせ視聴者に緊張感と恐怖を植え付けるという展開だった。
「力の強い女カン・ナムスン」の子供思いの優しい父親と、「無人島のディーバ」の悪魔のようなDV父親をベテラン俳優イ・スンジュンが真逆の演技で体現している。
左:「力の強い女カン・ナムスン」カン・ボンゴ、右:「無人島のディーバ」チョン・ボンワン■イ・スンジュン(이승준)(1973年2月11日生、175㎝、B型)
デビューは1999年に演劇『흉가에 볕들어라(凶家に日が差せ)』。その後舞台や映画で脇役として味のある演技を続け、それが演出家たちの目に留まり、2012年にMBC「Dr.JIN」で地上波デビュー。
2013年には国内最長のシーズン制コミックドラマ「とんでもないヨンエさん」に数シーズン出演し、ドラマの人気と共に注目された。翌年の「ミセン~未生~」で出演シーンこそ少ないが印象的な演技を残し、「太陽の末裔」「ノクドゥ伝~花に降る月明り~「餌<ミッキ>」「ヒップタッチの女王」などの話題作に続々と出演。中でも「ミスター・サンシャイン」では、朝鮮の主権を守るために努力し義兵を指示するも、日本軍に浸食されていく朝鮮の現実をどうすることもできずに泣き崩れする姿や、日本の皇帝に対しても権威を見せたり、師匠の死の前では皇帝でありながらも喪服を着て弔問に向かうなど第26代王であり大韓帝国初代皇帝である高宗というキャラクターを立体的に見せて高い評価を得た。
映画でも『神弓』や『バトルオーシャン海上決戦』などの大ヒット作に出演し人気俳優の階段を駆け上がった。ソウル芸術専門大学演劇科出身だけに様々な役を演じ分け、キム・ハンミン監督が信じる俳優の1人として『携帯電話(The Phone/Hand Phone)』『弓』『鳴梁』などの監督作品に出演している。
パク・ヒョンシク、パク・シネ、ユン・バク、コン・ソハがメインキャストを務める2024年放送予定のJTBCドラマ「ドクター・スランプ」への出演も決定している。
なお、11日に放送されたドラマの視聴率はKBS2「ヒョシムの家各自図生」第14話は15.5%で1位、続いて1話延長が決まったMBC「恋人」(パート2)第19話は11.6%で続き、JTBC「力の強い女カン・ナムスン」第11話は7.6%、tvN「無人島のディーバ」第5話は5.4%、SBS「7人の脱出」第16話が5.2%だった。数字はいずれもニールセンコリア、全国調べ。
【「力の強い女カン・ナムスン」作品詳細】【関連・各話のあらすじ】
【「無人島のディーバ」作品詳細】【関連・各話のあらすじ】