趣里たちに押し寄せる戦争の影!歌劇団は解散に追い込まれた!「ブギウギ」第9週ネタバレと第10週予告

2023年12月01日09時33分ドラマ
©NHK

どんどんと取り締まりが厳しくなる中、梅丸歌劇団はスズ子(趣里)たちが大人しく歌っても盛り上がらず、さらには戦時下のご時世に歌などと沢山の抗議が舞い込んできた!NHK朝ドラ「ブギウギ」の第9週「大空の弟」(12月4日~12月8日)のあらすじとみどころを紹介!予告動画は番組公式サイトに公開されている。

戦後の大スター・笠置シヅ子をモデルとした「ブギウギ」の第9週は11月27日から放送された。第9週は日中戦争激化の中、厳しく取り締まられてゆくエンタメ界が描かれた。スイングの女王といわれるスズ子(趣里)は、梅丸にやってきた警察官から“三尺四方の枠”の中から動かずに歌うようにと指示されてしまう。初日は耐えきれずに枠から外に出てしまい、警察官によってショーは中断。次はおとなしく歌うも観客も盛り上がらない。そんな中、自分の意志を突き通そうとするのが茨田りつ子(菊地凛子)だ。スズ子のおとなしい歌に“かかし”みたいといい、観客がかわいそうだとまで言う。梅丸の看板を背負っているスズ子は他の団員のことも考えて、ショーを中止にするよりも、警察の言うことを聞いたのだろう。



その努力もむなしく、梅丸歌劇団は解散に追い込まれる。戦局厳しき中、華やかな舞台は続かなかった。解散に追い込まれた。スズ子は途方に暮れてしまうが、羽鳥が悩むスズ子に救いの手を差し伸べた。時代はまだ昭和15年だ。これから太平洋戦争に突入し、規制はどんどんと厳しくなって行くが、そんな中でスズ子たちはどうエンターテインメントを守るのか?

12月4日から放送となる第10週は、梅丸が解散後の様子が描かれる。スズ子は自らの楽団を立ち上げるも、戦時中の警察からの締め付けは強く、スズ子が目指す音楽は敵性音楽と言われてしまい、依頼は来なくなってしまう。さらに最愛の弟の六郎の戦死の報が届く。スズ子はどうやってそれを乗り越えてゆくのか?音楽はスズ子に力を与える。

【第9週(2023/11/27-12/1)あらすじ】
ツヤ(水川あさみ)がなくなって、スズ子(趣里)と梅吉(柳葉敏郎)が東京で一緒に暮らし始めて1年がたった。当初は映画を撮ると言っていた梅吉も今では何をするわけでもなく酒を飲むだけの毎日を過ごしていた。

一方、梅丸楽劇団は変わらざるを得なくなっていた。日中戦争が始まって3年、贅沢を禁止する法律が施行され、楽団は警察の指導のもと、派手な演目や演出、演奏を全て取りやめることとなる。スズ子も歌い方が軽薄だと言われ、三尺四方の枠の中から動かずに歌うようにと指示されてしまう。客の乗りも悪く、つい、スズ子は枠からはみ出していつものように身振り手振りをつけると即座に警察官からショーの中止を要請され、スズ子は警察に連れて行かれてしまう。警察で注意を受けたスズ子は、三尺四方の中だけで自分の歌を表現するのは難しいと悩んでいた。警察署で自身の信念を貫く茨田りつ子(菊地凛子)の姿を目撃し、これから先自分はどうしていけばいいのだろうと、辛島部長(安井順平)に相談する。辛島は楽団のためにも警察の言う通りのスタイルでショーを実施することを望む。

スズ子は三尺四方の枠の中でおとなしく歌った。それを客席で聞いていた茨田りつ子は「まるでかかしね」といい、そんな歌を聴かされる観客がかわいそうだという。そんなところに、小林小夜(富田望生)がスズ子に弟子にしてほしいと飛び込んできた。行く宛てのない小夜の面倒を見ることになり、下宿に連れ帰った。すると小夜は梅吉といつの間にか打ち解けあっていた。スズ子は小夜に梅吉の世話をするようにとお願いする。

小夜は梅吉に自分は父親に捨てられたといい、父親と住んでいたらこんな感じだったかもと同情をひくような話をする。すると梅吉は「お父ちゃん」と呼んでいいといい、ずっとここにいてもいいと話し、二人は昼間から酒を飲んで小夜の歌に興じていた。

楽団では、徴兵で人員はどんどん減ってしまっていた。スズ子も相変わらず三尺四方の枠の中でおとなしく歌うことしかできず、客は退屈し、空席が目立つようになっていた。辛島に直訴してみるも、そもそもこのご時世に歌などやっているということで歌劇団には抗議の連絡も沢山来ていた。それを見るとスズ子は何も言えなくなった。そんな状態で家に戻ると梅吉と小夜が大声で盛り上がっている。部屋に入ると、梅吉は「六郎の嫁に」といい、小夜も「六郎の嫁さんになるのが夢だった」といって、スズ子を怒らせる。スズ子は小夜にいますぐ出て行くように言う。

梅丸楽劇団では、人数が減り続ける楽団をなんとかしようと羽鳥善一(草彅剛)が編曲に追われていた。しかし、そろそろ梅丸から手を引くべきではないかと言われてしまう。そんな中、スズ子は動かずとも歌える「蘇州夜曲」を歌わせてほしいと善一に願い出る。梅丸歌劇団はみんなの努力にもかかわらず、解散に追い込まれた。

大喧嘩をしたスズ子と梅吉は、お互いに口も聞かないようになってしまっていた。なんとか間を取り持とうとするチズ(ふせえり)だが、二人はろくに口も聞かない。それどころか、梅吉は屋台で喧嘩して警察に連行されていた。スズ子は歌劇団はなくなり、梅吉とはうまくいかない日々に落胆していた。

楽劇団が解散して数週間、スズ子は何をするでもなく日がな一日を過ごしていた。そんな時、スズ子は大阪に戻ってこないかと誘われる。しかし、秋山(伊原六花)の話では大阪でもかつてのように自由に演目を公演することはなく、愛国ものばかりだと聞いていたスズ子は、これからどうしていいのか悩んでしまう。

スズ子は羽鳥善一に相談するのだが、やはりなかなか答えが出ない。そんなスズ子に、善一は茨田りつ子のコンサートのチケットを差し出す。りつ子のコンサートの後、楽屋に挨拶にゆくと、りつ子はいつ歌えなくなるかもわからないから歌うといい、自分は楽団を背負っているから責任もあるとスズ子に告げる。一晩考えたスズ子は自分も「福来スズ子とその楽団」を立ち上げることにして、トランペットの一井(陰山泰)に声をかけた。



【第10週(2023/12/4-12/8)あらすじ】
■第46話(月)
梅丸が解散し、スズ子(趣里)は自らの楽団である「福来スズ子とその楽団」を結成した。マネージャーは五木ひろき(村上新悟)、トランペットは一井(陰山泰)、ピアノは二村(えなりかずき)。少人数だが、腕は確かな面々だ。さらに、以前に弟子にしてほしいと訪ねてきた小林小夜(富田望生)も付き人として加わることになる。しかし、スズ子の歌うジャズは敵性音楽だと言われ、公演の依頼は全く来ないでいた。

■第47話(火)
役場の職員が梅吉(柳葉敏郎)の元を訪れて手渡した知らせには、六郎(黒崎煌代)が戦死したと記載されていた。しばらくして、家に戻ったスズ子(趣里)もその知らせを読み、六郎が戦死したことを知る。しかし、突然の出来事に、スズ子と梅吉は現実を全く受け入れられずに一晩を過ごす。翌朝、チズ(ふせえり)が心配したり、小夜(富田望生)がスズ子はしばらく休むだろう団員に伝えたりする中、スズ子は楽団の事務所へ向かう。

■第48話(水)
弟が戦死してスズ子(趣里)が落ち込んでいるのではないかと心配した羽鳥善一(草彅剛)は、食事でもしようとスズ子を自宅に誘う。後日、スズ子が羽鳥の家を訪れると、そこには茨田りつ子(菊地凛子)も食事に招待されていた。羽鳥が二人を誘ったのには、ある理由があった…。そんな中、梅吉(柳葉敏郎)が突然、香川へ戻り、幼名馴染みの繊維工場を手伝うと言い出す。引き止めるスズ子だが、梅吉は聞く耳を持たずにいた。

■第49話(木)
羽鳥善一(草彅剛)が企画した合同コンサートは、ブルースの女王・茨田りつ子(菊地凛子)とスウィングの女王・福来スズ子(趣里)の共演が評判を呼び、客席は満員。梅吉(柳葉敏郎)もカメを連れて客席にいた。いよいよ開演、りつ子のこん身のスピーチ、そして「雨のブルース」が響き渡る。迎えたスズ子の出番。六郎(黒崎煌代)を思うスズ子のために羽鳥が描き下ろした「大空の弟」をたずさえ、スズ子はステージへと歩みを進める。

■第50話(金)
羽鳥善一(草彅剛)が企画した茨田りつ子(菊地凛子)と福来スズ子(趣里)の合同コンサートは、りつ子の「別れのブルース」も披露され、大盛況のうちに幕を閉じる。コンサートの帰り道、スズ子は、梅吉(柳葉敏郎)がいつもの伝蔵(坂田聡)のおでん屋台で飲んでいるのを見かける。六郎(黒崎煌代)、が戦死してから香川へ帰りたいと言っていた梅吉。スズ子は、屋台に立ち寄り梅吉の隣りに座って、親子水入らずで話をする。

■スタッフ他
脚本:足立紳、櫻井剛
音楽:服部隆之
主題歌:「ハッピー・ブギ」
語り:高瀬耕造アナウンサー
出演:趣里,草彅剛,市川実和子,菊地凛子,水川あさみ,柳葉敏郎,ふせえり,安井順平,陰山泰,野田晋市,夙川アトム,他

<総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
<BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]、(土)午前9時45分~11時[1週間分]

NHK朝ドラ「ブギウギ」番組公式サイト
NHK朝ドラ「ブギウギ」番組公式Twitter @asadora_bk_nhk
NHK朝ドラ「ブギウギ」NHK-PRサイト

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