「どうする家康」最終回視聴率は12.3%!家康、瀬名を巡る不思議な演出に視聴者感涙!第48話ネタバレ
戦国時代を終わらせた家康(松本潤)、瀬名(有村架純)ら懐かしい顔ぶれの登場に視聴者が感涙!最終回に小栗旬が天海役で登場したNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合20時~、BS、BSP4K18時~)12月17日(日)に放送された第48話「神の君へ」NHKプラスでは最新話配信中だ。
松本潤主演、古沢良太脚本の大河ドラマ「どうする家康」。初回放送では視聴率15.4%をたたき出し、第28話「 本能寺の変」では12.7%を記録。その後は10%から11%をキープし、最終回となった12月17日放送の第48話は12.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でフィニッシュした。期間平均は11.2%で、前作「鎌倉殿の13人」の12.7%を1.5ポイント下回る結果となった。視聴率は苦戦したものの、“弱虫なプリンス”という新しい徳川家康像をはじめ、デジタル技術「バーチャルプロダクション」を本格導入するなど、新しい大河ドラマを打ち出す作品となった。
最終回にはサプライズゲストとして南光坊天海役で小栗旬が出演。小栗が主演した「鎌倉殿の13人」の最終回にも松本潤が家康役で出演したこともあり、2作続けてのエール交換が実現した。天海が「吾妻鑑」を手にして「 源頼朝公だって本当のところどんな人かわからない」という台詞も飛び出し「なんか説得力があるな」と視聴者が反応。さらに「源氏物語」が映り込む嬉しい演出も。「次の作品へのバトンが良い!」「“光る君へ”のバトンパス。いいですねこれ。恒例にしては?」という大河ファンの声が持ち上がり、次回作「光る君へ」の期待が高まった。
■最期は家臣と瀬名に囲まれた家康
大坂夏の陣の終焉を迎えた最終回・第48話では、壮絶な秀頼(作間龍斗)と茶々(北川景子)の死が描かれ、長きに渡る戦国時代が幕を閉じた。その時を見届けるように病に倒れる家康は、今わの際で瀬名たちと再会する。そして物語の冒頭で阿茶(松本若菜)が所望した“鯉の話”が語られた。この時、家康が掘っていたのは夢を食うという獏。悪夢と武器を食うことから平和の象徴である獏の登場にネットでは「鳥肌がたった!」とコメントが寄せられた。
そして死に際に人生最良の日を思い出すと言うが、この鯉の逸話は家康の人生において最も幸せの時だったのかもしれない。信康、五徳の祝言の日、信長から送られた鯉が行方不明になった事件。そこには今は亡き石川数正(松重豊)や酒井忠次(大森南朋)、本多忠勝(山田裕貴)、榊原康政(杉野遥亮)など懐かしい家臣たちが大集合した。
そして、鯉を食べたい家臣たちに担がれた家康が根負けし、皆と共に祝言を祝う中、家康と瀬名が眺める先には東京タワーや高層ビルがそびえ立つ東京の姿が浮かび上がった。現在と過去、そして現代が交差する見事な演出に、「最後は信頼する家臣、瀬名に囲まれて良かった!」「最終回で救われた!涙腺崩壊!」「殿、1年間お疲れ様でした」と称賛の声が寄せられた。
■第48話ネタバレあらすじ
家康は豊臣との決戦に踏み切り、乱世を終わらせる覚悟で自ら前線へ立つ。対する真田信繁(日向亘)らは家康の首を狙い攻め込んでくるが、戦況は徳川優勢で進んでいく。負けを覚悟した豊臣側は、城に火を放ち、その様子を茶臼山から見ていた本多正信は、戦乱の世が終わるのを目の当りにしていた。秀頼たちは本丸の北、山里曲輪に逃げ込み、大野修理(玉山鉄二)から千姫(原菜乃華)を返すと申し出てきた。しかし、千姫が茶々たちと共にと願う思いは強く、初が迎えに来ても、千姫はその場を動こうとしなかった。
初に連れられ戻って来た千姫は秀頼と茶々の除名を訴えるが、家康が下した決断は非情なものだった。その頃、負けを覚悟した秀頼は、生き残った家臣の前で切腹。息も絶え絶えになりながら、「自分の首を持って生き延びて欲しい」と茶々へ言い残しこの世を去った。秀頼の後を追い、次々と命を絶つ家臣たちを見送った後、燃え盛る炎の中、茶々も自害した。家康は焼失した大坂城に向かって手を合わせ、こうして、長きに渡る戦乱の世は幕を閉じた。
翌年、江戸は活気に満ち溢れていた。僧・南光坊天海(小栗旬)は家康の偉業を称え、福(のちの春日局/寺島しのぶ)は後の家光、竹千代に“神の君”の逸話を語る。神の君として崇められる家康だが、狡猾で嘘つきという噂もつきまとい、周囲に恐れられる存在になっていた。そんな矢先、家康は突然の病に倒れてしまう。浜松に見舞いに来た正信は、寝ている家康の手を取り「長きにわたりまことにご苦労様でございました」と頭を下げた。
そして元和二年(1616年)4月17日、病床で獏を彫る家康の元に、瀬名と信康(細田佳央太)が現れた。したくもないことばかりをして、人を殺してきたと後悔する家康。そこへ竹千代が「上手に描けたから」とお見舞いにウサギの絵を持ってやってくる。信康たちに会釈をして去っていく竹千代を見て、瀬名は、「あの子があの子のままで生きていける世の中を、ご生涯をかけて成し遂げたのはなかなかご立派なこと」と褒めてくれた。
そして「みんなも待っておりますよ。私たちの白兎を」と言うと、家康は信康と五徳の祝言の日の朝に戻っていた。信長から送られた鯉がいなくなり、家中は大騒ぎに。そこには、今は亡き家臣たちが現れ、誰も鯉の行方はわからないと言い張る。だが無類の鯉好きの鳥居忠吉(イッセー尾形)が怪しいと睨んだ家康は、忠吉を手打ちにしようとするが・・・信長の鯉より大事な家臣の命が大事だと言って諦めた。「鯉を食って何が悪い」その言葉を聞と、なんと於大(松嶋菜々子)が鯉の刺身を持ってきた。
立派な鯉を見て、食べないわけにはいかないと思った家臣たちは、一芝居打ち、優しい家康の許しを請うたのだった。家臣たちにからかわれた家康は、肩を落とすが、家臣たちは、一人一人、膝をついて家康に感謝をした。病床の家康も「心より感謝申し上げる」と頭を下げ、信頼する家臣たちに囲まれ幸せだったと涙を流した。こうして家康の長きに渡る人生の幕を閉じた。
NHK大河ドラマ「どうする家康」1月8日から12月17日放送。脚本:古沢良太、出演:松本潤、北川景子、松本若菜、玉山鉄二、松山ケンイチ、作間龍斗(HiHi Jets)和久井映見ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@nhk_ieyasu」。
◇ NHK大河ドラマ「どうする家康」番組公式サイト
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