終戦記念ドラマ「15歳の志願兵」制作記者会見動画-NHK

2010年06月28日03時24分ドラマ
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8月15日にNHKスペシャルとして終戦記念ドラマ「15歳の志願兵」が放送、主演の池松壮亮(19)らが出席して先頃行われた制作記者会見の模様が動画公開されている。NHK名古屋制作のこの作品は、当時全国でも屈指の進学校とされていた旧制愛知一中での実話をドラマ化したものである。

この日の会見には主演の池松の他に竜雷太(70)、高橋克典(45)らが出席して行われた。池松は丸刈り姿で撮影に臨む事を「終戦特集ドラマをやるのだから当然だと思いました」と答え、意気込みも新たに豊富や作品に対する感想を述べている。他にも、終戦時には5歳だったという竜や父親が予科練で出兵を待つ立場にあった事を高橋が語るなど、それぞれが戦争への思いを語っている。
当時の子供たちを戦争へ駆り立てたのはどんな時代や状況であったのか、少年たちが軍国主義に染まっていく過程を描くという切り口の物語になる。戦争に対して、寧ろ冷ややかな考えを持っていた少年がいかにして志願兵になることを決意するまでに至るのかという内容は、戦場のシーンなどは無いもののショッキングなものである。そうした時代の重みを背負う意識もあってか、会見ではピンと張り詰めた雰囲気が漂う。
愛知一中の決起集会で全校生徒700人が戦争に行くことを決めたというニュースは、当時の少年少女に多大な影響を与えるものとして報じられた。その事実の裏側にある大人たちの思惑や葛藤を描くことで、戦争という状況下がどんなものであるかがリアルに伝えられる。

名古屋制作局はこれまでにも3本の終戦ドラマを手掛けている。その第一作である平成19年放送の「鬼太郎が見た玉砕~水木しげるの戦争~」では、自らの戦争体験を漫画化するために当時を振り返る水木しげるを香川照之が演じ、その独特の視点と内容に高い評価を得た。そうしたノウハウを持つ名古屋局が、地元の話題を元に作る戦争ドラマという事で、よりきめ細かい取材に基づくドラマとして期待される。
NHKスペシャル終戦特集ドラマ「15歳の志願兵」は8月15日NHK総合でよる9時から放送。ドラマの会見動画は、NHKの「コレ見て!ムービー」で視聴出来る。



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