西郷との初対面に龍馬は、大河ドラマ「龍馬伝」―NHKオンデマンド
薩摩の雄・西郷と初対面する龍馬―、大河ドラマ「龍馬伝」第26回「西郷吉之助」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスに配信されている。視聴料金は315円。
海軍操練所の閉鎖が決まり途方に暮れる龍馬(福山雅治)に、勝麟太郎(武田鉄矢)は薩摩藩の参謀・西郷吉之助(高橋克実)に会ってくるようすすめる。脱藩浪士らを薩摩藩で引きとってもらおうという勝の狙いだった。
西郷と面会した龍馬は、女の好みなど和やかに話をすすめる中、長州征伐をとどまるよう西郷を説得する。しかし西郷は、「日本より幕府より、薩摩こそ大事」と龍馬の意見を退ける。反対に幕府に勝る軍事力を持たんと考える西郷は、操練所で操船技術を身につけた龍馬を薩摩で引き受けてもいいと持ちかける。だが…。
海軍操練所の閉鎖にあたり、勝は龍馬ら訓練生の前で「日本を世界と互角に渡り合える国にして欲しい」と託し、船で神戸をあとにする。土佐にも戻れず、拠り所をなくした龍馬は当てもなくさまよいつつ、長次郎(大泉洋)の妻・徳(酒井若菜)が待つ大坂へ向かう。
一方、長州征伐へといきり立っていた幕府は、家老の首を差し出すことで戦を避けるべしとする薩摩藩の横槍に出鼻をくじかれる。財政が逼迫状態にある幕府は西郷の施した策に従わざるをえない一方で、巻き返しをはかろうと勘定奉行・小栗忠順(斉藤洋介)をフランス公使・ロッシ(ピーター・フランクル)との協力交渉に当たらせる。
その頃、土佐の弥太郎(香川照之)は、武市半平太(大森南朋)から渡された毒まんじゅうを手に頭を抱えていた。連日苛烈な拷問を受ける岡田以蔵(佐藤健)を楽に死なせてやりたいとの武市の思いを託されていたのだった。思い悩んだ末、牢を訪れた弥太郎は以蔵にまんじゅうを渡すが…。
幕末の最重要人物・西郷吉之助(のちの西郷隆盛)の登場だ。豪放磊落な従来像の強い西郷だが、今回は凄みが強調される中にに狡猾さをにじませた人物として登場する。演じるは高橋克実。西郷のイメージ同様、これまで“いい人キャラ”を多く演じてきた高橋が、ダークな一面を含ませたこれまでにない西郷をいかに作り出すことができるか。その片鱗がうかがえる龍馬との“一次面接”は見応え充分だ。
NHK大河ドラマ「龍馬伝」>「龍馬伝」各放送回の見どころ
大河ドラマ 龍馬伝 第26回「西郷吉之助」 NHKオンデマンド