NHK海外ドラマ「アストリッドとラファエル4」第2話“千夜一夜物語”あらすじと第3話予告

01月21日23時51分ドラマ
NHK番組サイトより

1月21日(日)に放送されたNHK総合でフランス発の大人気ミステリー「アストリッドとラファエル3 文書係の事件録」(全8話)の第2話“千夜一夜物語(Les 1001 Nuits)”のネタバレあらすじと見どころを紹介しよう。第3話“密猟者(30000 pieds)”は1月28日に放送される。NHKプラスで見逃し配信、番組サイトで予告動画が公開されている。



「アストリッドとラファエル4 文書係の事件録」は、犯罪資料局の文書係として働く頭脳派のアストリッドと、猪突猛進型の警視ラファエルの女性コンビが難事件の解決に挑むフランス発のミステリードラマ。

1月21日に放送された第2話は、品行方正なイラン人移民が不可思議な焼死体で発見される「人体の自然発火事件」。現場には火元になるようなものはなにもなく、白紙の手紙と被害者の「イフニートに殺される」という謎の言葉が残されていた。

調べが進むうちに、この不可思議な事件は、辛い体験をした3人のイラン女性たちによる復讐だったことが判明。被害者は彼女たちにとっては、加虐者だったのだ。見事事件を解決したラファエルだったが、彼女たちの辛さをおもいやるせない気持ちに…。そんな彼女にニコラが優しく寄り添った。

そして今回、アストリッドは初めて異母兄弟のニルスと対面。アンヌ・ラングレたっての願いとあって、面会を断らなかったアストリッドだが、積極的にニルスと関わろうとは思っていない様子。しかし、アストリッドが“ごまかし”や“嘘”で子供に対応しないことに好意をもったニルスは、数日後に資料局にアストリッドに会いに来る。とまどうアストリッドにピタリとくっつき、資料を並び変えるなど好き勝手を始めてしまうのだが、どうやらニルスはアストリッドに閃きを与える才があるようで、二度も事件解決のヒントを生み出した。この姉弟、なかなか良いコンビになりそうだ。

一方、二週間前に引っ越しをしたラファエルは、未だ荷物が片付かず。前回からまったく荷ほどきが進んでいないようす。アストリッドとの月曜日の食事会では、“下着”で料理を運ぶことになり、これにはアストリッドだけでなく視聴者もあっけにとられてしまった。果たして今シーズン終了までに、ラファエルの自宅は片付くのだろうか?

次回、1月28日に放送される第3話「密猟者」では、連続殺人犯を移送中の旅客機の中で殺人事件が発生する。臨場していたのは、飛行機が嫌いなラファエル。容疑者は機内にいた乗客52名。ラファエルたちは、オルリー空港に到着するまでの1時間28分の間に犯人を見つけることに…。



■前回:第2話「千夜一夜物語」ネタバレあらすじ
事件現場にラファエルとともに出向いたアストリッドは、今日、ラングレの息子で異母弟にあたるニルスと面会する予定だと話す。今回の被害者は、イラン出身のシャフリヤール・ムサヴィ。奇妙な形で自宅で焼死体となって発見されたと、ニコラがなにやら意味深に告げる。ムサヴィは死の直前に自ら警察に連絡し、「イフリートに殺される」という謎の言葉残を残していた。ニコラはイフリートというのはイスラム教徒における火の精霊で酷い悪さをすると話す。

臨場していたフルニエは、ムサヴィ自身が出火元で、引火した形跡もないため“自然発火”したとみる。アストリッドは泥酔したホームレスがタバコの火や漏電などで焼死する例をあげるが、ムサヴィには引火した形跡がないため、不思議に思う。

アストリッドが遺体のそばにあった白紙の手紙を発見すると、ニコラが“不可視インク”で書かれた手紙に違いないと火で炙ってみるが文字は出てこなかった。フルニエの検視によって、遺体からは幻覚作用のある薬物が検出された。ムサビィは薬物によって「イフニート」の幻覚を見ていたのだ。

ラングレの兄に連れられたニルスと社会化向上クラブで面会したアストリッドは、ニルスに「ママはいつ釈放されるの?」と尋ねられ、「最長30年の刑はまだ始まったばかり」と嘘偽りなく子供に伝え、ラングレの兄を驚かせる。そのすぐあと、ウイリアムに勧められたアイスクリームがヒントになり、“不可視インク”の謎を解き明かしたアストリッドは、きちんと別れも告げずにニルスとの面会を退座した。

何も書かれていなかった手紙は、冷却すると文字が現れる仕組みになっていた。そこにはペルシャ語で「お前は流血の代償を払う」と記されていた。

アストリッドが資料局で見つけた資料から、移民であるムサヴィ父娘が乗っていた難民船で事件があったことがわかる。難民保護局に資料を取りに行ったアストリッドは、音声記録を聴くことにする。ラファエルは被害者の通話履歴から、民族心理学者のマルジャンを訪ねるが、彼女は守秘義務があるといって何も話してはくれなかったが、「イフリート」について、殺人で流れた血から現れる悪霊だと話す。

ノラは、ムサヴィのYシャツから強力な酸化剤、Tシャツから燃焼を助長するグリセロールが検出されたと知らされるラファエル。この二つは時間を置くと化学反応により発火するのだ。Yシャツはムサヴィのものではなく、コーヒーがこぼれて着替えた形跡があった。調べると、ムサヴィは事件の1時間前にハイヤーの車内でそのYシャツに着替えていた。

ハイヤーの運転手はイラン人女性のジャスミン・ファルハニ。ラファエルは客のふりをして彼女のハイヤーを利用し、彼女が客にコーヒーを振る舞っていることを突き止める。

アストリッドは難民保護局の記録から、4年前に救助されたムサヴィ父娘の記録を見つけ、“シャフリヤール・ムサヴィ”が救出時に死んでいたことを突き止める。ムサヴィの娘・ドニヤは、実の父が4年前に難民ボート上で衰弱死したことを打ち明け、今回の事件で焼死した男は、革命防衛隊の脱走兵・バハラーム・カゼミだと明かす。ドニヤはカゼミがこの4年間、父親のように自分を守ってくれたと感謝していた。

ラファエルが心理学士のマルジャンに確認に行くと、焼死した男がムサヴィではなくカゼミだと知っていた。革命防衛隊だったカゼミは加虐者で、自分が犯した残虐行為に自責の念を感じイフリートにおびえていたという。

アストリッドとラファエルの調べで、カゼミに恨みを持つ三人の女性たちが浮上する。イランでは弁護士だったハイヤー運転手のジャスミン・ファルハニは、ある裁判で死刑判決に異を唱え、カゼミから50回のむち打ち刑を受けていた。そして、カゼミに父親を殺されたマシード・ハタニがカゼミの通うプールで彼の家の鍵を盗み、合鍵を作っていたことも判明。酸化剤の所有者であるクロエ・デネッカーは、5年前にカゼミに婚約者を殺されていた。

資料局にニルスが現れた。叔父の用事でアストリッドに預けられたのだ。ニルスは「子供の自分にも、いつもありのままを言うアストリッドが好きだ」と告白。ニルスはアストリッドが資料から離れている隙に、資料を並べ替えてしまう。しかし、そこからヒントを得たアストリッドは、今回の犯行が三人によるものだとひらめく。


マシードが入手した合鍵で、ガゼミのTシャツにクロエの酸化剤を吹きかけ、帰宅後いつも口にするお茶に薬物を混入、いつもハイヤーを利用するカゼミに対応したジャスミンはわざとコーヒーをこぼさせ、グリセロールを含ませたYシャツを彼に着せ、その一時間後、化学反応によって服が発火、その時、薬物入りのお茶を飲んでいたカミゼは失神して命を落としたのだ。

ムサヴィに用意していた防犯映像からそれぞれが果たした役割は推測できたが、3人の犯行だという確実な証拠が見つからない。ラファエルはムサヴィの日頃の行動を良く知る人物が関わっているに違いないと睨み、民族心理学者のマルジャンを調べ始める。すると、彼女が難民支援のボランティアをしていたことが判明、マルジャンが3人に今回の殺人を持ちかけたのではないかと考えた。マルジャンもまた、カゼミの加虐によって傷ついた大切な人を失っていたのだ。

マルジャンは、カゼミに罪を償うよう説得を試みていたが、カゼミは拒絶したという。マルジャンは悪いのは自分で彼女たちに構わないでと懇願するが、4人の女性たちは逮捕された。

バシェール警視正に事件解決を褒められる、ラファエルだったが、癒えない傷をもつ女性たちの気持ちをおもんばかり、涙を流す。そんなラファエルをニコラは優しく抱きしめた。

一方、来客予定のないアストリッドの自宅に、ニルスが1人で現れ、「君と一緒にいたい」と部屋に入ってきた。



■次回:第3話「密猟者」あらすじ
ラファエルはクロアチアで逮捕された“密猟者”と呼ばれる猟奇的な連続殺人犯・ノワゼを旅客機でフランスへ護送していた。だが、機内でノワゼが突然死亡。ラファエルは地上のアストリッドたちにスマホで連絡する。減圧症の事故死かと思われたが、スマホから送られる映像を見ていたアストリッドはすぐに殺人であることを指摘。ラフェルは機内にいるはずの犯人の特定を急ぐ。一方、アストリッドは「密猟者」の資料にあった写真が気になり…。

■キャスト
アストリッド・ニールセン(サラ・モーテンセン:貫地谷しほり)
ラファエル・コスト(ローラ・ドベール:林真里花)
二コラ・ペラン(ブノワ・ミシェル:川田紳司)
ノラ・モンスール(ソフィア・ヤムナ:種﨑敦美)
アンリ・フルニエ(ウスキ・キアル:佐々木睦)
カール・バシェール(ジャン・ルイ・ギャルソン:藤真秀)
ニルス(アンディ・ジュディオ:下地紫野)
テオ(ティミ・ジョイ・マルボ:宮瀬尚也)
ウィリアム・トマ(ジャン・ブノワ・スイル:粟野志門)
テツオ・タナカ(ケンゴ・サイトウ:中川慶一)
アンヌ・ラングレ(ヴァレリ・カプリスキー:山像かおり)

原題:Astrid et Raphaëlle
制作:2023年 フランス

© FRANCE TÉLÉVISIONS - JLA PRODUCTIONS - Be-FILMS - RTBF (Télévision belge) – 2023

【放送予定】NHK総合 2024年1月14日(日)23時より 全8話
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]
(放送日時は変更になる場合があり)
NHK「アストリッドとラファエル4 文書係の事件録」番組サイト

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