NHK「御史とジョイ」第11話、世子の死の真相に近づくテギョン、真実を前に悩むキム・ヘユン
NHKBS、BSP4K(日曜21時~)で2024年2月18日放送の「御史(オサ)とジョイ「第11話<証人>では、ドクボン(ぺ・ジョンオク)が母としてジョイ(キム・ヘユン)の前に現れる。一方イオン(テギョン)は世子殺害の真実に近づく。このあらすじと見どころを紹介、NHK番組サイトで予告動画が視聴できる。
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]
「御史(オサ)とジョイ」は、ひょんなことから王の隠密捜査官“暗行御史(アメンオサ)”になった美食家のお坊ちゃまと、離婚を決意し幸せを探して突き進むバツイチ女性のドタバタ捜査記録を描くラブコメ時代劇。「御史とジョイ」を2倍楽しむ】では、時代背景や各話のあらすじと見どこと、キャスト、メイキング映像などまとめている。
■キャスト⇒キャスト・登場人物・画像付で紹介
ラ・イオン役:オク・テギョン/2PMテギョン
キム・ジョイ役:キム・ヘユン
ユクチル役:ミン・ジヌン
クパル役:パク・ガンソプ
パク・テソ役:イ・ジェギュン
世子役:イ・ジュニョク(特別出演)
ほか
※以下、ネタバレが気になる方は※豆知識や「見どころ・感想など」をご覧になり、あらすじは視聴後の確認にどうぞ。
■第11話「証人」
ジョイ(キム・ヘユン)とグァンスン(イ・サンヒ)、ビリョン(チェ・ウォンビン)は、生計を立てるため各自が得意なことで収入を得ようと話し合う。ジョイは早速、針仕事を始めるが、色選びや腕前が評判を呼び客たちが押し寄せる。さらにはジョイの手にかかると結婚運も上がるという噂で大繁盛。ビリョンの占いも人気となる。そしてジョイは仕立ての際に小耳に挟んだパク・スン(パク・スン)らに関する噂話を逐一、イオン(テギョン)に報告する。
一方のイオンは領議政パク・スンの庶子テソ(イ・ジェギュン)が鳥頭(ウズ・トリカブト)を栽培し、世子に飲ませて殺害したようだと、大提学シム・テソン(パク・チュンソン)に報告する。だが、肝心な証拠がない。ソsれでも「臨時官庁の侍薬庁※(シヤクチョン)を設けたのはパク・スンで、治腫医※も変え、それ以降、烏頭の処方が増えたことから、イオンはこの治腫医が偽者だと考え、尋問が終わるまでに必ず証拠を持ってくると約束する。
結局偽者の情報はなかったが、本物の治腫医が寺に身を隠して生きており、世子の死の秘密を知っているらしいとの情報を得て、イオンは治腫医を捜し始める。
一方で王は獄中のパク・スンが妙なことを言っていると報告を受け会いに行く。スンは医官が生きていることを伝え「世子が父親によって毒殺された噂が広まらないか心配です。釈放してくれれば王座を守って差し上げます」と王を脅す。
治腫医はひと足先にテソが見つけ、薬房日記を捜し出していた。日記には「侍薬庁で見聞きしたことを他言せず世子にせんじ薬を飲ませる見返りに娘には一切危害を加えぬことを約束する」というパク・スンと交わした誓約書が挟んであった。
ひと足遅れて寺についたイオンが見たのは息絶えた治腫医だった。イオンは逃げたテソを追いかけて薬房日記を見つける。イオンは、テソの手傷をみて世子に湯薬を持ってきた偽の治腫医がテソだと気づく。刀を突き付け「やはりお前が犯人だったか。世子亡きあとの1年間、私が味わった地獄を想像できないだろう」と涙で告げる。「ひと思いで殺してやりたいが、それでは世子の死の真相が暴けない。たとえ殺す権利を貰ってもそれを使わない。それが私の人としての良心だ」と続け、逮捕する。
その頃、ジョイはテソの根城で見つけた火薬売買帳簿を手に悩んでいた。そこには母の名前が記されていたのだ。幼馴染の外知部スンユルがやって来て、帳簿をみてイオンに渡すべきだと助言する。しかしジョイは母を守るために帳簿に関することをイオンに話すことができずにいた。
ジョイの母ドクボン(ぺ・ジョンオク)がジョイに会いにやって来る。ジョイは泣きながら母にしがみつく。ドクボンは清から戻って来た時にはジョイが嫁に行った後だった。ドクボンが家から追い出されと話し、「会いに来てほしかった」とべそをかく。そして離縁した事は正しかった。とりあえずお互い生きていて良かったと告げる。せっかく再会したが、ドクボンは母親としてはここまでと言って立ち去ろうとする。ジョイは「ではトロクソンとして生きるの?」と引き留め、火薬売買帳簿を見せ犯罪に加担したのかを聞く。ドクボンは、「生きるためだ。私のために罪を犯すか自分のために正義を守るか選びなさい。」と言って立ち去る。
かつて清から戻ったドクボンはジョイに会いにケファ村に来ていた。その時ボリと出会ってジョイの家を教えてくれた。そのお礼として櫛をプレゼントしたのだ。そしてジョイが義母に実母に会いに行かせてほしいと頼んでいるのを目撃した。義母は「お前の母親は還郷女(ファンンヤンニョ)。隠れて暮らすべきなのに」と会いに行くのを許さなかった。ジョイが「母は罪人ではない。恥ずべきは家族を守れなかった渡しちです」と言い返していた。その後、一人で「母は連行された。戦に負けたのは国なのになぜ女が犠牲になるの?」嘆くのを聞いて、声をかけずに立ち去ったのだった。
イオンがテソを連行して漢陽に戻ってきた。それを見たジョイは…。
■見どころ・感想・豆知識・鑑賞ポイントなど
パク・スン一家の情報を得るたびにイオンを呼び出すジョイ。イオンとしては情報以外にも恋人として甘いひと時を過ごしたいのだが、ジョイは忙しい。ジョイに振り回されるイオン演じるテギョンのコミカル演技に笑わされる。一方で母との再会のシーンでジョイ役のキム・ヘユンの泣きの演技にはもらい泣きさせられる。
この作品がすごいのはコミカル時代劇と見せておいて、実は時代のこと、女性蔑視の現実、身分差別のことなどを鋭く描いているところだ。「還郷女」とは清に連行された後、朝鮮に戻ってきた女性の蔑称で、彼女たちは純潔を守れなかったという理由で、家庭や村に受け入れてもらえず、離縁された。詳しくは丙子の乱の後の朝鮮、還郷女って?で解説している。
次回の第12話では、マルチョンたちと再会したテスが、持っている書状を証拠に自白し、パク・スンを告発すると言う。一方、イオンが商団の火薬取引帳簿がないことに気づく。果たしてジョイは、母の罪を実証する帳簿をイオンに渡すのか?それとも燃やしてしまうのか?
原題:어사와조이
制作:2021年 韓国
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]
◇NHK「御史ジョイ」番組サイト
2023年12月3日スタート 日曜21:00-22:00
◇トレーラー
◇公式サイト
【作品詳細】「御史とジョイ」を2倍楽しむ】