NHK海外ドラマ「アストリッドとラファエル4」第5話“盤上の殺意”ネタバレと第6話“タイムトラベラー”予告

02月11日23時58分ドラマ
NHK番組サイトより

2月11日(日)に放送されたNHK総合でフランス発の大人気ミステリー「アストリッドとラファエル4 文書係の事件録」(全8話)の第5話“盤上の殺意(Le sacrifice du fou)”のネタバレあらすじと見どころを紹介しよう。第6話“タイムトラベラー(La passagère du temps)”は2月18日に放送される。NHKプラスで見逃し配信、番組サイトで予告動画が公開されている。



「アストリッドとラファエル4 文書係の事件録」は、犯罪資料局の文書係として働く頭脳派のアストリッドと、猪突猛進型の警視ラファエルの女性コンビが難事件の解決に挑むフランス発のミステリードラマ。

2月11日に放送された第5話では、世界チャンピオンとの対戦権をかけたチェスのトーナメント大会の途中、優勝候補の1人が対局中に毒殺され、続いてもう1人の候補者も転落死する。2人からは謎めいた“赤いチェスの駒”が見つかり、さらに二年前のチェスプレーヤー殺害事件にも注目したアストリッドは、一連の殺人事件が2年前から始まったものだということを突き止める。

さらに、残された証拠から10年前に行なわれた同時対局の最後の一手がそれぞれの殺害現場で示されていたことが判明する。当時チェス会の期待の星だったプレイヤーが犯人で、自分をワナにはめたかつてのライバルたちに復讐を行なっていたのだった。

今回は、久しぶりにシーズン1から登場しているウィリアムの兄・ポールが登場した。初回は死体(仮死状態)で登場したポールだったが、今回は大好きなチェスの大会での事件ということもあって、なんとも生き生き、ポールに負けないくらいチェスが好きなウィリアムも兄とチェス話で大盛り上がり、実に仲の良いトマ兄弟の様子にホッコリさせられた。膨大な資料を読み解くため、社会力向上クラブのメンバー総出で協力し大活躍!

そして、テツオとの碁の対局から、対戦ゲームでは相手をよく知ることができると気づいたアストリッドは、毎週火曜日に家に泊まることになったニルスとの「会話」に応用。会話に裏や嘘のないニルスからの質問に応えるのは簡単で、ニルスはアストリッドを、アストリッドはニルスを、よりよく理解していくことができた。これからニルスに会うのは「予定外」のことではなくなったとラファエルに報告するアストリッドの自信に満ち溢れた瞳が印象的だった。

次回、2月18日に放送される第6話では、なんと未来から来たタイムトラベラーを名乗る被疑者が登場する。



■前回:第5話「盤上の殺意(Le sacrifice du fou)」ネタバレあらすじ
世界チャンピオンとの対決権がかかったチェスのトーナメント大会で、優勝候補のミカエル・コロレヴァが対局中に突然倒れ、その場で亡くなってしまう。会場にいたポール医師は毒殺と見て、すぐに警察に通報するよう弟のウィリアムに指示する。

アストリッドは火曜日の夜7時から翌日の朝8時まで、週に1回、ニルスを預かってくれるよう投獄中のアンヌ・ラングレに頼まれた。初めて人の世話をすることになると目を輝かせるアストリッド。

チェス会場のホテルに、アストリッドとラファエルとニコラ、そしてフルニエが駆けつけた。ミカエルがポツリヌス中毒によって死亡したことが判明、爪を噛む癖のあるミカエルに菌を服用させるため、彼の使う駒に菌がつけられていたことがわかる。先攻後攻はコイントスで決められていたが、何者かによって双方表のコインにすり替えられていた。また、ミカエルのポケットから“赤いビショップ”の駒が見つかった。

ミカエルの姉でコーチのイヴァナは、150万ドルの賞金がかかっている大会のため、誰が人殺しをしても不思議ではないと話す。

テツオとの碁の対戦を楽しんでいたアストリッドは、対局によってより深く相手を知っていくことを学ぶ。そして、ミカエルのライバルたちの犯行を疑ったアストリッドとラファエルは、チェス通であるポールに、ライバルたちの情報を聞きながら大会を見学する。すると、アストリッドはミカエルの対局相手だったシュン・ナイトウの腕時計が度々違う時間を差していることに気づく。ニコラは文字盤を使ってどこかと通信していると推理、ノラがホテルのパソコンを調べると、316号室からそれらしき通信が行なわれていることがわかる。

ラファエルとニコラが316号室で行なわれていた不正を止めると、ナイトウはすぐに投了。その後ナイトウの部屋に行くと、彼が窓から転落死しているのを見つける。どうやらラファエルとニコラがすれ違った作業員が怪しいことにきづく。そして、アストリッドはナイトウの喉に“赤いクイーン”の駒が詰め込まれていることにきづく。

すれ違った作業員が2週間前に雇われたこと、ホテルの内情に詳しく、ナイトウの部屋の窓に細工し、直前に部屋を振り替えていたことも判明するが、作業員の身元は不明だった。

アストリッドは保管資料の中から、26ヵ月前に元チェスプレーヤー・マルキュス・コニグが自宅で変死した事件との共通点を見つけ出した。遺体は死後に移動され、事件現場を撮影した写真にあったチェス盤に“赤いナイト”の駒が置かれていたのだ。ラファエルは事件は2年前に始まっていたとみて3人の被害者の共通点を探ることに。3つの駒が脅しではないかと推理していると、ノラがミカエルとナイトウが、死亡した朝に荷物を受け取っていたとノラが知らせに来る。小さな荷物が赤いチェスの駒だと推測したラファエルは、イヴァナのもとにも小さな荷物が届いたことを知り、彼女が滞在するホテルへと急ぐ。イヴァナはいつものようにプールで水泳を終え、ロッカーを開けようとして感電するが、ラファエルとニコラが駆けつけ一命を取り留めた。

イヴァナが使用したロッカーの番号が「C4」だと気づいたアストリッドは、これまでの事件がチェスの差し手を示していることに気づく、イヴァナに送られたのは“赤いルーク”の駒で、ロッカー番号は「C4」。ミカエルの駒は“赤いビショップ”で、彼が座っていたテーブルナンバーは「C1」。ナイトウの駒は“赤いクイーン”で、転落した窓は3階の左から4つ目の窓「D3」。そして2年前に死んだコニグの部屋の写真は“ナイト”の「F2」を差し、各殺人でチェスの対局を再現しているとアストリッドは推理した。

ニコラは特徴のある赤い駒の形状からそれが「ロシアン・ザグレブ」と呼ばれ1988年に作られたセットだということを突き止めるが、製造中止になっており、販売元を特定することができなかった。

アストリッドは社会力向上クラブのメンバーに協力を頼むことにした。チェスファンのポールが購読し、コレクションしている「チェス雑誌」に掲載されている対局の中から、4人が関係している対局中から同じ差して手をみつけようというのだ。ところが、この四手には整合性がなく、なかなか見つからない。

その夜、ニルスがアストリッドの家にやってきた。なんでも質問するニルスにアストリッドはまっすぐ応え、ニルスは「9点の謎」を見事に解いて見せた。
ウィリアムとポールが四手の謎に答えを見つける。整合性のない四手は10年前に大人割れた同時対局の最後の一手だった。殺害された三人とイヴァナが対決したカンタン・デフランジュは若手ホープとして期待されていた天才だった。しかし、この対局のあと事故に遭い、本大会を欠席、後遺症のためチェス会から姿を消していた。

現在はパソコン店を経営するデフランジュに事情聴取に呼び出す。彼の店から「ロシアン・ザグレブ」が発見され、赤いナイト、ビショップ、ルーク、クイーンの4つの駒が欠けていることをノラが指摘する。デフランジュは自分にたどり着いた「創造性のあるプレーヤー」になら話をするといい、アストリッドとのチェス対局を望んだ。

デフランジュはアストリッドと対局を初めるが、彼女がチェスをしたことがないと知ると驚く。碁は恋人に教えてもらいながらしていると話すアストリッド、「人と対戦することは、相手と親密になること」とデフランジュに話す。今回の一連の殺人計画をどう思うかと聞かれたアストリッドは「下手なプレーヤー」だと言明、デフランシュは激高し、10年前、四人が結託して自分をワナに薬をもり、事故に合わせたことをコニグから告白されていたことを明かし、自分を“ポーン”に変えた四人に復讐したことを認める。

事件解決後、ラファエルはアストリッドにニルスのことを尋ねた。アストリッドはニルスとの会話を楽しんだこと、これから毎週火曜日ニルスがやってくるのは予定外のことではないと嬉しそうに話す。



■次回:第6話「タイムトラベラー(La passagère du temps)」あらすじ
SNSで有名な環境活動団体の創設者クレマン・スラノヴスキーが街頭でデモ中に若い女性にナイフで刺される。女性はアンドレア・マルタンと名乗り、自分は2059年から来たと言い出した。タイムトラベルなど信じないラファエルだが、公平な裁きのため、動機を解明するために彼女の証言の仲からヒントを探ろうと試みる。アストリッドは“アンドレア・マルタン”の名を調べるが、犯人が主張する2021年の誕生日では、その名前は1人もいなかった。

■キャスト
アストリッド・ニールセン(サラ・モーテンセン:貫地谷しほり)
ラファエル・コスト(ローラ・ドベール:林真里花)
二コラ・ペラン(ブノワ・ミシェル:川田紳司)
ノラ・モンスール(ソフィア・ヤムナ:種﨑敦美)
アンリ・フルニエ(ウスキ・キアル:佐々木睦)
カール・バシェール(ジャン・ルイ・ギャルソン:藤真秀)
ニルス(アンディ・ジュディオ:下地紫野)
テオ(ティミ・ジョイ・マルボ:宮瀬尚也)
ウィリアム・トマ(ジャン・ブノワ・スイル:粟野志門)
テツオ・タナカ(ケンゴ・サイトウ:中川慶一)
アンヌ・ラングレ(ヴァレリ・カプリスキー:山像かおり)

原題:Astrid et Raphaëlle
制作:2023年 フランス

© FRANCE TÉLÉVISIONS - JLA PRODUCTIONS - Be-FILMS - RTBF (Télévision belge) – 2023

【放送予定】NHK総合 2024年1月14日(日)23時より 全8話
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]
(放送日時は変更になる場合があり)
NHK「アストリッドとラファエル4 文書係の事件録」番組サイト

【関連記事・各話のあらすじ】