Netflix「殺人者のパラドックス」第7−8話(最終回):三人三様の正義がぶつかる最終決戦の末にチェ・ウシクが選んだ選択肢とは?

02月12日00時00分ドラマ
「殺人者のパラドックス」Netflixで独占配信中

チェ・ウシクとソン・ソック共演で贈る犯罪サスペンス「殺人者のパラドックス」が2024年2月9日よりNetflixで独占配信開始した。クライマックスとなる第7−8話ではナンガムとチョンの過去の因縁やチョンの人生を狂わせた意外な事実が明らかになり、それぞれの正義の衝突と死闘が描かれた。この回のネタバレあらすじと見どころを紹介する。
【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】



「殺人者のパラドックス」は意図せず殺人を犯してしまったことをきっかけに、次々と殺人を繰り広げる平凡な大学生と、執拗に追いかける刑事を描いたNetflixシリーズのドラマ。原作は2010年に公開された同名のウェブ漫画だ。

■キャスト
イ・タン役:チェ・ウシク
チャン・ナンガム役:ソン・ソック
ソン・チョン役:イ・ヒジュン


■第7話あらすじ
パラドックス「殺人者のパラドックス」Netflixで独占配信中植物状態の父の延命措置について決断を迫られるナンガム(ソン・ソック)。無愛想だった父を寝たきりにしたのはチョン(イ・ヒジュン)で、彼の逮捕こそがナンガムが警察を志した理由だった。

たった一人で暴力団を返り討ちにしたチョンは警察と暴力団双方から追われることになり、タン(チェ・ウシク)はビン(キム・ヨハン)と共に国外逃亡を図る。ビンは幼い頃に両親を殺されたことを打ち明け、警察に頼らずに正義を追求するようになった経緯を語り始める。

チョンの次の標的に気づいたナンガムは、遂に父の敵チョンを逮捕するが、チョンは護送車で騒ぎを起こし逃走。チョンの逮捕に安堵していたタンらも、自分たちが殺人組織の一員として指名手配されたことを知り言葉を失う。チョンからの連絡を受けたビンは、タンを一人だけ逃し、自分はナンガムにチョンの居場所を伝えに向かう。

その頃、父親が入院する病院にはチョンが現れた。ビンの申し出を断ったナンガムだが、直後に知らせを受け飛び出していく…。



■第8話(最終回)あらすじ
パラドックス「殺人者のパラドックス」Netflixで独占配信中チョンの居場所を教えるというビンの提案を一度は断ったナンガムだが、チョンが父親を殺して姿を消したと知り、ビンを連れて報復に向かう。全ての元凶であるビンはこれまでの犯行が世直しだったことを強調し、タンだけでも見逃してほしいと頼む。タンはビンが自分だけ犠牲になるつもりだと知り、港から引き返すと密かに設定しておいたGPSを頼りにビンの元へ急ぐ。

指定された場所でチョンに銃を向けるナンガム。そこにタンも現れ、それぞれの正義を掲げた最終決戦が始まり、ビンが命を落としてしまう。チョンがかつて母親と不倫関係にあったと勘違いしていたナンガムは、不倫相手の正体が親切にしてくれた課長だと知り驚く。当時、熱心で親切な警察官だったチョンは親が殺人を犯したせいで昇進できずにいたが、ナンガムの父親が5年以上も押収した麻薬を中国に住む朝鮮族に横流しし、懇意にしていた食堂の従業員を自殺に追い込んでいたていたことを知り、その正義感から理由を問い詰めた。反省するどころかあからさまにチョンを侮辱し始めたナンガムの父親に重傷を負わせて逃走。凶悪犯チョンを生み出したのはほかでもないナンガムの父親だったのだ。

事の顛末を知ったナンガムはタンを殺そうとするチョンを射殺。事件は終結し、ナンガムは懲戒免職となり、事件はチョンとビンが責任を被る形で幕を下ろした。タンはというと一度はナンガムの前で命を絶とうとするも、ナンガムの言葉で考えを改めフィリピンで新しい生活を始めるも不法滞在とパスポート偽造がすぐにバレて強制送還。

ナンガムの証言からタンの殺人容疑は不起訴になっていたが、ある日、犯罪者が殺されたニュースを見たナンガムは胸騒ぎを覚える。韓国に戻り、人知れず街並みに溶け込んで生活していたタンだが、彼の瞳は再び世直しの標的を捉えていた…。



■見どころ
殺した相手がもれなく悪人だという、特殊な運を持つタンと手を組んで世直しをしていこうと試みるチョン。二人の交渉は決裂し、正式に警察から追われる身になったチョン。第7話ではナンガムとチョンの因縁が断片的に語られ、ビンが世直しを願うようになった経緯も明らかになった。

物語はチョンの逮捕によって、全ての罪を彼に被せてタンとビンが海外に逃亡して落着しそうな方向に一度は傾くも、チョンの逃走でいよいよクライマックスに待ち受ける最終対決へのレールが敷かれた。

第8話は寝たきりだったナンガムの父親がチョンに殺害されるという衝撃的な展開から幕を開き、復讐のために一線を越える覚悟を決めたナンガムと、自らが作り上げた歪んだ正義であるチョンとケリをつけようとするビン、国外への脱出を目前に全ての事態を終わらようとするタンが集結し最終決戦を繰り広げた。ここで語られたチョンのエピソードは視聴者の予想を大きく超える意外なものだった。

チョンはもともとは熱意や正義感があふれる警察官だったが、親が犯した罪のせいで彼の努力は評価されることなく、尊敬していた刑事は警察という身分を利用して麻薬を中国に横流しする不正を行っていた。その不正を行っていたのがナンガムの父親だったのだ。知られざる父の本性や、正義を追い求めるモンスターと化したチョンの人生を狂わせたのが父だったことを知ったナンガムは最終的にタンを見逃すことにするのだが、物語はタンが今でもどこかで悪人を独自の嗅覚で見定めては報復を繰り返しているような意味深な描写で幕を閉じた。

殺人という重罪を犯した以上、元通りの生活を取り戻すというハッピーエンドは考えがたいが、本作は前半のコミカルさも感じられるストーリーからシリアスさを深め、最終的には人間の汚さや理不尽な世の中に対するアンチテーゼとして描かれ、深い余韻を残す作品になった。

チェ・ウシクとソン・ソック、注目の俳優が独特な世界観を生み出す「殺人者のパラドックス」は2024年超話題作は2月9日より全8話をNetflixで独占配信中だ。


■スタッフ
監督:イ・チャンヒ
脚本:キム・ダミン
原題:「살인자o난감」

●Netflix シリーズ「살인자o난감」2024年2月9日より独占配信開始

Netflix公式サイト「殺人者のパラドックス」

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