「魅惑の人」チョ・ジョンソク“今後も苦痛を与えるやもしれぬが、傍にいてくれるか?”第11話あらすじと予告

02月18日14時00分ドラマ
画像:tvN「세작, 매혹된 자들」HPハイライト映像より
Netflixシリーズ「魅惑の人」独占配信中

tvN土日ドラマ「魅惑の人(原題:セジャク、魅惑の者たち)」17日に放送、Netflixでも独占配信開始した第11話では、公主すり替え事件に決着がつき、インがヒスに3年前の誤解を解き改めて告白した。この回のネタバレあらすじと見どころを紹介する。

【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】



「魅惑の人」は、王権と政治的権力をめぐる争いに直面した王イ・インと、復讐という秘めた目的のために王を惑わそうとするも逆に魅了されてしまう女カン・ヒスとの複雑に絡み合う二人の運命を描く、ファクト(事実)とフィクション(創作)を組み合わせたフュージョン時代劇。【「魅惑の人」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレあらすじと見どころ、視聴率、時代背景や実在人物、視聴率や韓国での評判などもまとめている。

■キャストキャスト・登場人物紹介相関図
イ・イン/チナン大君役:チョ・ジョンソク
カン・ヒス/カン・モンウ役:シン・セギョン
キム・ミョンハ役:イ・シニョン
イ・ソン役:チェ・テフン
パク・ジョンファン役:イ・ギュヒ
ユ・ヒョンボ役:ヤン・ギョンウォン
キム・ジョンベ役:チョ・ジョンハ
カン・ハンスン役:ソン・ヒョンジュン
 ほか

■第11話あらすじ


王イ・インのカン・ヒスへの信頼で危機回避


領府事パク・ジョンファン(イ・ギュフェ)にチャンリョン公主(アン・セウン)のすり替えがバレてしまったと知ったヒスは、自ら王イ・インに真相を話した。そうすればインがムンソン大君(チョ・ヨンチャン)に疑念を抱くこともないはず。一人で全てを負おうとするヒスを案じながらもどうすることもできないミョンハ。

驚くインに「すべて自分の一存」と伝えるヒス。「この婚儀が捕虜となった民を連れ戻し、戦を防ぐためだと知りつつ公主をすり替えたのか!」と怒るイン。「哀願するも拒まれ大切な人を守れなくなる苦痛を知る自分だからこそ、やるべきだと思った」と訴えるヒス。計画をミョンハが知っていることがさらにインを苦しめ、「これは王への反逆であり大逆罪だ!」と激怒し、なぜ白状したのかと迫るイン。ヒスは「王様を裏切りましたが、その恋情に偽りはありません」と答えた。

王に謁見したジョンファンは、同副承旨ミョンハが、「ムンソン大君に頼まれて公主と宮女をすり替え、これを知った正使・布団は激怒し道中途中の開京で待機し、王が来るのを待っている」と報告した。インは大君殿への立ち入りを禁止、ミョンハの捕縛を指示し、都承旨を呼ぶよう命じた。インは笑みを浮かべて退室しようとするジョンファンに確かめることがあると呼びとめる。

実は、ヒスは機転の利くプニョンがやすやすとジョンファンに顔を晒すとは思えず、ジョンファンが直接確認したことを疑っていた。事実、ジョンファが偽公主に近づこうとしたとき、清の通訳官チョ・ジェピョ(チョ・ジェリョン)に止められた。ジェピョを挨拶を口実に事前に公主に会わせていただけに、ジョンファンは安心してジェピョに公主の顔を確認させた。ところが彼が挨拶をした時、すでにすり替わっており、ジェピョは疑いを持たなった。すり替えは事実上バレずにすんだのだった。ヒスが正直にすべてを話し、インはヒスを信じた。

インは、ジョンファンに本当に自分の目で確かめたのかと問い、「直接見たわけではなく、チョ・ジェピョが見た」と答える。そこでインはヒスを呼び、「王が狩りで不在時に、贈り物を贈るためにジェピョが公主の寝殿に入るのを目撃した」と伝えたことで、公主の顔を知るジェピョが出発したことで、すり替えはなかったと証明。さらにジョンファンの偽証をつつき、たじろぎながらもすり替えが事実だと言いはるジョンファンに、「また戦が起きてもいいのか!」と怒鳴りつけ、もしこのことが睿親王の知るところになれば、ジョンファンを大逆罪に問うと恫喝し、この件をもみ消した。

王インが見せた温情


次にインはミョンハを入室させ、罪を白状するミョンハに「棋待令に責任を負わせて、その後ろに隠れた」と罪を追加した上で、「万死に値する罪だ…すり替え事件がじじつなら」と不問に付し、大君を思うなら今後このようなことを二度とするなと釘を刺した。今なおインが信じられないミョンハは、後で都承旨から重臣たちの反対を押し切り逆罪の子であるミョンハを呼び戻したのが「朝廷で非難を受けようとも民の側に立ったからだ」と聞き、さらに驚く。

王は都承旨に公主を安全な場所に匿い、面倒を見てくれたセドン夫妻(チョン・ソギョン、コ・ヒス)には他言無用を徹底させたうえで多額の褒美も与えるよう指示していた。

そしてムンソン大君を碁の対局に誘い、「王の務め」について問う。「民を治めること。戦を避けること」と答える大君に、たとえ戦に勝とうが、それにより民がどれほど苦しむかを伝える。涙を流してすり替え事件に関与したことを謝る大君に、「余に姉弟の苦しみが分からないと思ったのか」と重ねて問う。大君はかつて父王の代わりにインが清の人質になったことを聞いており、「それゆえに王様を欺くことが辛かった」と本心を吐露した。インは今回のことを忘れるなと言明し、大君も許した。

ヒス、王への疑念と感じる愛


ジョンファンはヒスを呼び「そなたのおかげで大罪を犯さずに済んだ」と皮肉り、「かつて賭碁師のお前を救おうとしたが、王が『王位に就くにはやむを得ぬ』と反対した。有能だが実に恐ろしい方だ」とし、「王の師であるカン・ハンス(ソン・ヒョンジュ)さえ、見捨てた」とヒスにインへの疑念を植え付けた。

帰路、ヒスは自分を尾行する男たちに気づくが、同時にそんな男たちを抑える王の護衛、別軍職たちが10歩先50歩先、100歩先でヒスを守ってくれていたことに気づく。そしてつまずき転びそうになったヒスをインが抱きかかえた。

イン、ヒスへの謝罪と本気の告白


映翠亭でプニョンについて信頼できる人物と話したヒスは、公主を匿ってくれる人のことを尋ねる。「余が己より信じている者だ」と答えるインは、「今回のことで腹が立ったが、それはお前のせいではなく、自分のせいだ。3年間の苦痛のために公主を助けるというお前に、また同じ苦しみを味わわせたことに、耐えがたいほど腹が立った」と伝え、3年前に「余に対してどんな真も嘘を言っていない」と言ったヒスを一度も疑ったことはないと明かした。戸惑うヒスに「この瞬間、余は王ではなく1人の女人を恋慕する男としてここにおる。いつかすべてをお前に明かせることを望んでおるが、それは言い訳、許しを乞うこともできぬと分かっておる」としたうえで、「今後もヒスに再び苦痛を与えるやもしれぬ。それでも傍にいてくれるか?」と、ヒスからの返事を待つと、想いを伝えた。

ヒスのインへの愛を危惧するダラ


インへの疑念と恋情に揺れるヒス。実は、酔ったヒスをインが負ぶってカン邸に運んだことを目撃していたチュ・ダラ(ナ・ヒョヌ)は、ヒスの心の揺れを感じ、彼女に尾行をつけて見張っていた。そして「王様には私たちが知らない事情があるかもしれない」と話すヒスに、自身もかつて信じたインに清に売り飛ばされ、領議政カン・ハンスも清に連行されたと訴える。「そなたを清に売ったのがなぜ王だと思うのか」とインを信じようとするヒスに、「私の目をくりぬいた官吏が、罪を告白すれば、清の皇帝が先王に入朝を命じ、その弟チナン大君に王位を譲ると教えてくれた」と明かした。それさえも偽証ではないかと疑うヒスに、3年前の一件で最も危険な座から最も高位着いた者=インこそ疑うべきだと告げ、答えに詰まるヒスに、イン殺害をほのめかす。ヒスは「それではジョンファンの思うつぼだ」と説得し、「時が来たときに知らせるので、その時に好きにせよ」とダラを止めた。ダラから協力者の草岩キム・ジェナムが大司憲の職を引き受けたと聞く。

ジェナムの大司憲就任と大君を世子にする計画


都に着いたジェナムは王に謁見し、「ひるまず王様に諫言し、朝廷の弊害と闘う」と誓い、インは「そなたの諫言を一言も聞き流さず、胸に刻むつもりだ」と告げる。

※大司憲(テサホン):法規定と役人の腐敗などを監視監督する司憲府の長官職。

そんな中、王妃(ハ・ソユン)の体調は悪化するばかり。先王の息子ながらも優しい大君の身を案じる王妃は、ヒスに大君を守る方法を教えてほしいと頼む。ヒスは「世子にすること」とただ一つの方法を教える。

その後、ジェナムはヒスに、自分を大司憲に任命したインを信じたいから、今後はヒスたちに協力できないと伝える。これはヒスも予想していたこと。ジェナムに王に会った印象を尋ねると「思ったよりしっかりした方で、そなたが思うより柔和な方」と答える。ジョンファンに操られる傀儡王かと思いきやそうではなく「誘惑に負けて王位を簒奪した暴君と思えぬほど目が澄んでいた」と答え、死を賭して王の意を確かめたくなったと答えた。

ヒスは不安がるダラとミョンファに、「年内に、大君が世子になる」と安心させる。
そして小雨の降る日、映翠亭に出向いたヒスは駆け寄るインに「いかなる苦痛があろうと、王様のおそばにいます」と返事した。安心してヒスを抱きしめるイン。そんな2人の頭上に雷鳴が光った。落雷し先王の桃の木が燃えた。



■第11話見どころと第12話予告


今回は、公主すり替え事件の後始末で、インの隠していた一面が明らかになり、ヒスの復讐心と膨らむ恋情に苦しむ様子が描かれた。今回押さえておくべき点は「いつかすべてをお前に明かせることを望む」と言うインの言葉と「公主を頼んだ先」。インが「己より信じている者」と言えば、師でありヒスの父であるカン・ハンスだが…果たしてハンスは生きているのか?

また、心強い協力者のジェナムを自身のお目付け役の大司憲の職に就けたイン。このとおでヒスたちの協力を断ったジェナム。ますますヒスのインを信じたい心が膨らんだ。

次回は、いよいよ、先王殺害の真相を明かしていくイン。その一方でヒスたちはムンソン大君を世子にする計画を進める。ところが公開された12話の予告では、ダラがイン殺害に踏み切る様子も描かれており、次回が楽しみだ。

18日放送、配信される第12話の予告動画は以下のYouTubeにて視聴できる。

YouTube|YouTubetvN「세작, 매혹된 자들(セジャク)」第12話予告

Netflixシリーズ「魅惑の人」は独占配信中だ。毎週土・日(21:20より)韓国tvNにて放送後、配信される。

公式予告(日本語版)

tvN「세작, 매혹된 자들」HP

【作品詳細】【「魅惑の人」を2倍楽しむ】
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