NHK海外ドラマ「アストリッドとラファエル4」第6話“タイムトラベラー”ネタバレと第7話“死神の呪い”予告
2月18日(日)に放送されたNHK総合でフランス発の大人気ミステリー「アストリッドとラファエル4 文書係の事件録」(全8話)の第6話“タイムトラベラー(La passagère du temps)”のネタバレあらすじと見どころを紹介しよう。第7話“死神の呪い(L’Ankou)”は2月25日に放送される。NHKプラスで見逃し配信、番組サイトで予告動画が公開されている。
「アストリッドとラファエル4 文書係の事件録」は、犯罪資料局の文書係として働く頭脳派のアストリッドと、猪突猛進型の警視ラファエルの女性コンビが難事件の解決に挑むフランス発のミステリードラマ。
2月18日に放送された第6話に、2056年から来たと自称するタイムトラベラーのアンドレアが登場。アンドレアは自分の(生物学上の)父である環境活動家のスラノヴスキーをナイフで刺し、その場で現行犯逮捕される。彼女が語る未来は、温暖化が進み、生物の半分が死に絶えた世界。そうなったのは、環境家として注目を集め大統領にまで上りつめた父がヒトラーのようにふるまったせいだという。彼女検察に送検されるが、その後、忽然と姿を消してしまう。
アストリッドは「タイムトラベル」を否定せず、2023年現在2歳のアンドレアに、未来から来たアンドレアと同じような傷があることを知ったラファエルが「タイムトラベル」を信じ始めたところで物語は終わった。実際のところは、ニコラとラファエルが確証した通り、アンドレアはシャルロット本人にほかならず(両親も認めていたし)、精神を病んだ彼女が“未来から娘に成り切り、父に復讐しにきた”という妄想だったのかもしれない。護送車から消えてしまったのは不思議だが…生きているはずのシャルロットが見つからないのも、彼女が神業級の逃げ足の持ち主だからなのだろう。
一方、泊まりに来たニルスが怪我をしているのにきづいたアストリッドは、それが自分の悪口を言われたことでおきたケンカが原因だと知る。ニルスが自分を守ろうとしていることに胸が熱くなるアストリッド。それでも、悪口を言われるたびに暴力をふるっていてはいけないと、大人としての意見で、ニルスを諭した。お互いのことを思いやれる新米姉弟、2人の仲が今回ぐっと縮まった。ニルスのまっすぐな愛情が毎回きちんとアストリッドに届いているところが嬉しい。
そして、ラファエルはというと、本当はまだ好きなはずなのに ニコラにアプローチしたいノラの手伝いをすることに…。
次回、2月25日に放送される第7話では、2年前に事故死して埋葬されたはずの男性が遺体となって発見された。被害者の死は偽装だったのか?アストリッドとラファエルがパリを飛び出し、ブルターニュ地方で捜査を開始!
■前回:第6話「タイムトラベラー(La passagère du temps)」ネタバレあらすじ
SNSで有名な環境活動家クレマン・スラノヴスキーが、デモの最中に若い女性に刺される事件が発生した。女性はすぐに逮捕されたが、取り調べを担当したラファエルに、犯人の女性は2021年4月13日生まれのアンドレア・マルタンだと名乗る。それが本当なら彼女は今2歳。アンドレアは自分が2059年からタイムトラベルして来たと突飛な証言を始め、ラファエルを困惑させる。それをきいたアストリッドは、今の科学では実証できていないが、否定することはできないとタイムトレベル説を肯定する。
パシェール警視正は、証拠映像が撮られていること、タイムトラベラーを自称するほど精神を病んだ女性による突発的な行動として、捜査を終了しようとする。しかし、ラファエルはまだ彼女の動機が判明していないと捜査を続行する。
ニルスが泊まりに来る火曜日の夜。アストリッドは、ニルスが顔にけがをしていることにきづき、原因を訪ねると学校でケンカをしたという。ニルスはアストリッドの悪口を言われたことが我慢ならずケンカしてしまった。「アストリッドは僕の自慢だ」と話すニルスの愛情にアストリッドは嬉しさをにじませる。
ニルスがケンカをしたことをラファエルに相談したアストリッドは、翌日ニルスを部屋に呼び、これからは自分を守るために暴力に訴えず、口で対処するよう伝えるつもりだと話す。ところが、ニルスがアストリッドの部屋にやってくると、学校に通報があったということで児童相談所から調査員が訪ねてきた。普段の2人の様子を見たいという。アストリッドはニルスに「私を守るのはあなたの自由ですが、暴力ではなく言葉を使いましょう」と説明する。
スラノヴスキーが環境団体のメンバーと共同生活している農場を訪れたアストリッドとラファエル。アストリッドは庭に植えられた椿の花が咲き乱れていることに気づく。なんと、団体の設立メンバーで海外に行っているはずのコンチェッタ・トラヴィスの遺体が椿の下に埋まっていたのだ。コンチェッタは環境団体のメンバーが地方に出かけている間に殺害されたらしい。そして、石油会社「オペラ社」の不正を調査していたコンチェッタのパソコンが現場から持ち去られていたことが判明する。
ラファエルたちはアンドレアが「オペラ社」から嘱託殺人を依頼されたのではないかと疑うが、アンドレアは自分は関係ないと語り、はやく未来に戻りたいと憂鬱そうに語る。その左手の手首には何本もの傷跡があった。ラファエルは自傷行為のあとだと思うが、それをさっしたアンドレアは、これは幼いころに動物に傷つけられた痕なのだと説明する。
ラファェルはアンドレアに、未来の世界はどんな様子かと尋ねる。アンドレアは、生物の半分は死滅し、海面の気温は上昇していると話す。それは現在でも、予測されていると反論するラファエルに、アンドレアは、わかっていたのに何故手を打たなかったのかと話す。それならば、環境活動家を殺害しようというのは間違っていないかと問われたアンドレアは、トラヴィスはうそつきで環境活動家などではないと断言。このあと、トラヴィスは環境政策を担当することになり、その後、大統領になるが、彼は将来のヒトラーなのだと語る。しかし、自分がトラヴィスを刺したのは、自分の母親が彼にレイプされたからだとラファエルに打ち明けた。
もう一度2人を会わせようと考えたラファエルだったが、ニコラからアンドレアの告訴が確定し、検事の指示で身柄が送検されることが確定したと連絡が入る。しかし、アンドレアは移送中の護送車からこつ然と姿を消してしまった。ニコラはこんなことをやってのけるのは金に物を言わせる「オペラ社」に違いないと話す。
アンドレアの出生を調べていたアストリッドは、2020年にスラノヴスキーから性的暴行を受たというシャルロット・マルタンを見つけ出した。シャルロットは一度は被害届を出したが、その後、何者かに圧力をかけられて被害届を取り下げていたことも判明する。シャルロットの両親を署に呼び、アンドレアの写真を見せると、娘だと証言。シャルロットは思春期に精神疾患の診断を受け、2年前からは音信不通になっているという。父親はアンドレアをシャルロットだと認めながらも、あまりの変わりように驚いていた。
スラノヴスキーから暴行をうけたシャルロットが精神を病み、タイムトラベルの話をでっちあげ、シャルロットの娘のアンドレアを創り出したではないかとラファエルとニコラは考えた。
「オペラ社」を追及したラファエロは、社長にデータ改ざんを認めさせる。しかし、社長は不正を公にしないことを条件にスラノヴスキーとコンチェッタに口止め料として1500万ユーロを渡すと提示したことを明かし、コンチェッタは乗り気でなかったと話す。大金を支払った「オペラ社」は、取引の時2人にGPSを仕込んでいた。ラファエルはGPSからスラノヴスキーがコンチェッタを殺害したことを突き止める。スラノヴスキーは殺人容疑で逮捕された。
シャルロットが2021年4月13日にスラノヴスキーの子供を匿名で出産していたことがわかる。子供の名前はアンドレア…。ラファエルが里親と暮らす2歳のアンドレアに会いに行くと、最近左手首を猫にひっかかれたという。それは、アンドレアの傷と同じものかもしれず…。
児童相談所の訪問調査員が再度アストリッドの元を訪れた。彼女はアストリッドがニルスの保護者として適任だと認め、今回のことはどこにも報告しないと話す。今回のことを刑務所に収監されているアンヌ・ラングレに話に行ったアストリッドは、彼女から重い癌を患っていると告白される。
■次回:第7話「死神の呪い(L’Ankous)」あらすじ
ハロウィーンの夜、バーで男性が死んでいた。しかし、被害者はブルターニュの実業家の跡継ぎ息子エルワンで、2年前に自動車事故により埋葬された人物だった。死亡診断書を書いた医師の話を聞きに事故現場でもあるブルターニュに憲兵隊を向かわせるが、すでに医師は死亡していた。事件を解明するため、アストリッドとラフェアルはブルターニュ地方へと向かう。
■キャスト
アストリッド・ニールセン(サラ・モーテンセン:貫地谷しほり)
ラファエル・コスト(ローラ・ドベール:林真里花)
二コラ・ペラン(ブノワ・ミシェル:川田紳司)
ノラ・モンスール(ソフィア・ヤムナ:種﨑敦美)
アンリ・フルニエ(ウスキ・キアル:佐々木睦)
カール・バシェール(ジャン・ルイ・ギャルソン:藤真秀)
ニルス(アンディ・ジュディオ:下地紫野)
テオ(ティミ・ジョイ・マルボ:宮瀬尚也)
ウィリアム・トマ(ジャン・ブノワ・スイル:粟野志門)
テツオ・タナカ(ケンゴ・サイトウ:中川慶一)
アンヌ・ラングレ(ヴァレリ・カプリスキー:山像かおり)
原題:Astrid et Raphaëlle
制作:2023年 フランス
© FRANCE TÉLÉVISIONS - JLA PRODUCTIONS - Be-FILMS - RTBF (Télévision belge) – 2023
【放送予定】NHK総合 2024年1月14日(日)23時より 全8話
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]
(放送日時は変更になる場合があり)
NHK「アストリッドとラファエル4 文書係の事件録」番組サイト
【関連記事・各話のあらすじ】