【最終回】NHK海外ドラマ「アストリッドとラファエル4」第7話“死神の呪い”ネタバレと第8話“失われた記憶”予告

02月25日14時14分ドラマ
NHK番組サイトより

2月25日(日)にNHK総合にて放送されるフランス発の大人気ミステリー「アストリッドとラファエル4 文書係の事件録」(全8話)の第7話“死神の呪い(L’Ankou)”のネタバレあらすじと見どころを紹介しよう。最終回の第8話“失われた記憶(Coupable)”は3月3日に放送される。NHKプラスで見逃し配信、番組サイトで予告動画が公開されている。



「アストリッドとラファエル4 文書係の事件録」は、犯罪資料局の文書係として働く頭脳派のアストリッドと、猪突猛進型の警視ラファエルの女性コンビが難事件の解決に挑むフランス発のミステリードラマ。

2月25日放送の第7話では、2年前に埋葬されたはずの男性がハロウィンの夜に殺害された。被害者は有名な実業家の息子・エルワン。アストリッドとラファエルは事件の謎を解明するため、パリを飛び出しブルターニュ地方で捜査することに。

今回はフルニエが大活躍。失われつつある「ブルトン語」を話せるフルニエは、今話の原題「L’Ankou(アンクー)」がブルターニュ地方の死神を意味していると知識を披露。さらに捜査にもフルニエが同行し、ブルターニュ地方の伝統や呪いを説明、いつも以上のテンションの高さで捜査を賑わせてくれた。さらに憲兵隊のロナン中尉役で水泳の世界パラスポーツ選手権で活躍する俳優でコラムニストのテオ・クリンが登場、テオのキュートな魅力が陰湿な事件の中和剤に。

そして、アストリッドはテツオと「囲碁」を通じてより親密になり、さらに先に進みたいという“欲望”を感じるように。いつもは“変化”を嫌うアストリッドが今回の旅に同行することにしたのも、“変化”していくテツオとの関係を受け入れられるか、試す気持ちもあったのかもしれない。しかし、予想以上の変化がアストリッドを待受けていた。

癌治療のため、ニルスの母アンナがトゥールーズに移送されることに決まったのだ。それに伴い、ニルスと叔父も引っ越すこととなり、やっと日常になったニルスとの時間が断ち切られることになってしまった。

次回、3月3日に放送される最終回の第8話では、車で事故を起こしたラファエルが、ここ数日間の記憶を失ってしまう。困ったことに助手席にいた男はラファエルの銃で撃たれて死んでおり、さらにその男がラファエルの宿敵だったことから疑いの目を向けられることに…。



■前回:第7話「死神の呪い(L’Ankous)」ネタバレあらすじ
ハロウィーンの夜、地下にあるバーで男性が死んでいるのが見つかる。バーの女性はブルターニュ地方の死神「アンクー」を見たと話す。ラファエルらとともに臨場したフルニエは、死んだ男性がブルターニュの実業家の息子エルワン・ル・トレアシュだということに気づくが、彼は2年前に一族の出身地のブルターニュ地方で交通事故にあい焼死したはずだった。

エルワンの父・トレアシュ氏は高圧的な人物で、息子が生きていたと知って怒りを隠せない。エルワンの双子の妹・ソアジグは、長兄のロイックが転落事故で亡くなった後、父とエルワンの仲がより悪くなったと話し、それが死を偽装した原因ではないかと話す。今はエルワンの弟・ヤンが跡継ぎ候補として父の元で働いている。

ラファエルたちがエルワンが埋葬された墓を掘り返すと、全くの別人が埋葬されていたことが判明する。埋葬されたのは遺体の所在が不明になっていた農機具の事故で亡くなった70代の男性だった。エルワンが1人で死を偽装するのは難しい。ラファエルは死亡診断書を書いたグワドムール村のグウェンダル・ルルー医師から話を聞こうと憲兵隊を送るが、ルルー医師は診療所で首を吊って自殺した後だった。

ラファエルは検事とかけあい、自分のチームが現地で捜査できるよう許可をとり、アストリッドとフルニエとともに、エルワンの故郷でもあるグワドムール村へ向かった。ルルー医師の遺体は引き下ろされており、地元の人々が別れを告げていた。遺体を動かしたことにラファエルは苦情をいうが、地元の憲兵隊のロナン・ムール中尉は、この地方の人間は頑固だと肩をすくめる。

グワドムール村にあるトレアシュ邸には、エルワンの母と妹のソアジグが今も住んでいた。火傷の治療師であるソアジグは、心を病んでしまった母を介護していた。10年前に兄のロイックが階段から転落して亡くなったあと、自分は優秀な成績をおさめていた体操の道を諦め、家族は壊れてしまったと話す。ルルーの診療所で、ロイックの死亡診断書を見つけたアストリッドは死因に疑問を抱き、遺体を掘り起こすことに。すると、ロイックの死は事故ではなく、何度も頭を殴られて殺されたと判明する。

一方、ニコラとノラはエルワンがジュスタン・ベリエの名前で2年間ポーランドのワルシャワに身を隠していたことを突き止める。エルワンは9月にフランスに帰国していた。

コートのポケットに塩を入れられたラファエル。それはこの地方では呪いを意味するものだった。三人が泊まることになったのは“呪いの館”と呼ばれる廃墟同然の領主館。ロナン中尉はエルワンと幼なじみで、よい人間だったと話す。エルワンは14歳の頃、跡継ぎである兄とケンカをしたことを理由に父から家を追い出され、ルルー医師のところに身を寄せていたという。

その夜、さらにラファエルの寝床に呪いの銀貨が置かれ、何者かが館にいることに気づいた三人が捜索すると、エルワンが隠れ住んでいた痕跡を見つける。そこにはフランスから届いたジュスタン・ベリエ宛ての手紙が残されていた。アストリッドが手紙の暗号を解読すると、妹のソアジグがエルワンに帰国を呼びかけていたことがわかる。

ラファエルはエルワンの隠れ家を知られないよう、自分に“呪い”を行なったのがゾアジグだと気づく。彼女に話を聞きに行くと、兄のロイックを殺したのは自分だと告白。エルワンが家を追い出された後、ソアジグは自己中心的なロイックからレイプを受けるようになった。それは彼女が石を使って反撃するまでつづき、そのときロイックは命を落としたのだ。ソアジグから相談を受けたエルワンは、ルルー医師に自分がロイックを殺したと話して、転落事故を偽装させたのだ。

だが2年前、酒癖の悪いルルー医師がトレアシュ氏に秘密を明かしてしまった。エルワンの殺人が世間にバレることを気にしたトレアシュ氏はルルー医師にエルワンの死を偽装させ、エルワンはポーランドに身を隠したのだ。

しかし、妹から全ての真実を明かしたいと相談されたエルワンは、ポーランドから帰国し、父と話し合おうとしていた。トレアシュ氏とヤンそしてソアジグを呼びだしたラファエルは、エラワンと一時間話した日、何があったのか尋ねる。トレアシュ氏はエルワンからの電話には出なかったと話す。ソアジグがエルワンは自分を庇って殺人犯の汚名をきたのだと明かすと、ヤンが慄く。

エルワンからの電話に出たのは弟のヤンだった。しかし、父からエルワンが殺人犯だと聞かされていたヤンは、家族を壊したエルワンの話が真実だと信じられず…割れたビール瓶で殴り、殺害したのだった。傲慢で保身のため嘘をつきつづけたトレアシュ氏は、四人の子供たちすべてを失ってしまった…。

癌を患ったアンヌが、治療のためにトゥールーズの施設に移送されることになった。ニルスと伯父も引っ越すことになり、それが最善の策だと理解していたアストリッドだが、ニルスが毎週火曜日に泊まりに来なくなることを考えていなかった。そして別れの日、アストリッドは大事にしていた父の遺品のなかから、ニルスに写真を一枚選ばせてプレゼントした。



■次回:第8話「失われた記憶(Coupable)」あらすじ
ある夜、ラファエルは事故車の中で目覚める。なんと助手席には銃殺された男がいた。被害者はサ敏腕で知られたサッカー選手の元代理人で、十年ほど前の事件でラファエルが起訴できなかった宿敵だった。凶器は所在不明だがラファエルの銃と判明し、捜査は別の部署が担当することになった。ところが、ラファエルは目覚めるまでの数日間の記憶を失っていた。正式な捜査ができぬなか、ラファエルと彼女の無実を信じるアストリッドたちが真相解明に奔走する。

■キャスト
アストリッド・ニールセン(サラ・モーテンセン:貫地谷しほり)
ラファエル・コスト(ローラ・ドベール:林真里花)
二コラ・ペラン(ブノワ・ミシェル:川田紳司)
ノラ・モンスール(ソフィア・ヤムナ:種﨑敦美)
アンリ・フルニエ(ウスキ・キアル:佐々木睦)
カール・バシェール(ジャン・ルイ・ギャルソン:藤真秀)
ニルス(アンディ・ジュディオ:下地紫野)
テオ(ティミ・ジョイ・マルボ:宮瀬尚也)
ウィリアム・トマ(ジャン・ブノワ・スイル:粟野志門)
テツオ・タナカ(ケンゴ・サイトウ:中川慶一)
アンヌ・ラングレ(ヴァレリ・カプリスキー:山像かおり)

原題:Astrid et Raphaëlle
制作:2023年 フランス

© FRANCE TÉLÉVISIONS - JLA PRODUCTIONS - Be-FILMS - RTBF (Télévision belge) – 2023

【放送予定】NHK総合 2024年1月14日(日)23時より 全8話
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]
(放送日時は変更になる場合があり)
NHK「アストリッドとラファエル4 文書係の事件録」番組サイト

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