【最終回ネタバレ】視聴率6.5%「春になったら」第11話“旅立ちの会” 悲しくないエンドロールなのに涙…

03月26日11時22分ドラマ
(C)カンテレ、フジテレビ

3月25日に放送された奈緒&木梨憲武W主演のカンテレ・フジテレビ系 月10ドラマ「春になったら」最終回第11話のネタバレあらすじと見どころを紹介しよう。カンテレドーガとTverで最新話が無料配信されている。



「春になったら」は、奈緒演じる“3カ月後に結婚する娘”椎名瞳と木梨憲武 演じる“3カ月後にこの世を去る父”椎名雅彦が、「結婚までにやりたいことリスト」と「死ぬまでにやりたいことリスト」を実現していく3カ月間を描いた、笑って泣けるハートフル・ホームドラマ。

気になる視聴率は初回から、7.2%、5.8%、5.8%、5.5%、5.4%、5.2%、5.6%、5.5%、5.1%、5.5%と推移し最終回は6.5%でフィニッシュとなった。

3月25日に放送された最終回は、瞳と一馬の結婚式当日の朝から始まった。かなり“非常識”でスペシャルな式になるとは予想されていたものの、まさか自宅前の道がヴァージンロードに使われるとは…。

感動的な結婚式の後、移動した先はなんと公民館。確かに雅彦の体調を考えたうえで、直前に押さえれる会場としては最適な場所だ。そこに飾られた“思い出の写真”は雄弁で、視聴者にこれまでのシーンを思い出させるのに充分な効果をみせた。毎話のオープニングを飾っていた写真のたち、もう一度見直してじっくり作品をチェックしたいくらいだ。

そうしてこれまでの三か月を反芻していると、『旅立ちの会』の会場にたどり着いた。親しい人に感謝を伝える『旅立ちの会』は、とても心温まるもので。形式的な結婚式と葬儀では味わえない一体感があった。

式が終わったのはドラマ中盤。雅彦が「誕生日おめでとう」と瞳に告げた。本人は今日の式の事でいっぱいだったが、父はもう一つの大切なお祝い事を忘れることはなかった。瞳の誕生を父がどれほど大事にしていたか、その後のエピソードにも登場。本当はなによりも“誕生”と出会いの喜びを語るドラマなのだ。

三か月後に訪れる「別れ」、最終回がどんな「終わり方」になるのかが、視聴者の注目を集めていた。確かに瞳は雅彦との「別れ」と「人生の終わり」を体験した。けれど、何も損なわれても失われてもいないし、何も終わっていない。何かが始まる予感はあるけれど、雅彦との思い出が消えてなくなったわけではない。日常は続き、親しい人との思い出は増えていく。

在りし日の2人の他愛ない会話が延々と続くエンドロール…瞳と雅彦の笑い声を聞いていたら、自然と涙が流れてきた。なんともニクイ演出。最後まで泣かされっぱなしだった。



■前回:最終回 第11話 ネタバレあらすじ
2024年3月9日。川沿いの桜の枝を見上げている瞳(奈緒)、雅彦(木梨憲武)が自転車でやってきて「なにやっているの?」と声をかける「まだ、つぼみだなと思って」と答える瞳。2人は家まで一緒に帰ることに…。

3月25日。瞳と一馬(濱田岳)の結婚式当日。早起きした瞳は、いつものように母の写真に「おはよう」と手を合わせると、雅彦と一緒にしっかりとした朝食をとる。椎名家には朝からまき(筒井真理子)と阿波野(光石研)がやって来て、雅彦が新婦の父として瞳の隣に立てるよう、万全のサポート体制を整えた。

そんななか、瞳はなぜか雅彦の目をかいくぐるようにして、一足先に式の会場へ。慌ただしく出て行く瞳に、雅彦は一抹の寂しさを覚えながらも、妻・佳乃(森カンナ)の写真に「行ってくるからな」と伝え、まきと阿波野に支えられながら家の外へ。

すると、玄関先にはウエディングドレス姿の瞳がいた。道路には赤いじゅうたんがひかれている。「子供の頃お父さんといつも歩いた道だから」瞳はずっと父と歩いてきた自宅前の道をヴァージンロードに選んだのだ。赤いじゅうたんの上を歩き、新郎の一馬と参列者に迎えられる2人。

川沿いの堤防の上で「結婚の誓い」をたてた2人。その後、近所の公民館に移動した雅彦が目にしたのは、残り三か月の「やりたいことリスト」を作成した今年の正月から今までに瞳と雅彦の思い出のつまった写真展と、『旅立ちの式』と題された会場に集まった、懐かしくも親しい人たちの顔だった。

瞳と一馬が用意したのは、『旅立ちの式』と言う名の自分たちの結婚式と父のお別れの会。「お父さんもみんなにありがとうっていいたかったんでしょうか?」という瞳に、雅彦は嬉しそうにうなづく。乾杯の音頭は節子(小林聡美)がとり、父が惚れこんでお葬式で流す曲を作って欲しいと頼んでいたケストも来日。素晴らしい曲を贈ってくれた。三人でのケーキ入刀、沢山の楽しい余興、カズマルくんの芸にブーケトス。最後は全員での記念撮影を行った。

式が終わり、家への帰り道。
「今日は良い日だ。“やりたいことリスト”全部かなったし」としみじみ雅彦。「こうやって桜もみれたしね」と、満開の桜を見上げる瞳。「俺はうれしいよ。瞳の幸せそうな姿見れました。ああ、そうだ。瞳、誕生日おめでとう」瞳は今思い出したように驚いた顔をして笑だす。「ありがとう。おとうさん」



喪服姿の瞳。雅彦の介護ベッドがあった場所には祭壇が置かれている。まきから雅彦の遺言ノートと「瞳の生まれた日」と書かれたDVDを受け取った瞳は、自分が生まれた瞬間を写した映像を眺める。そこには出産の痛みに耐える母の姿が映り、それを激励する父の声、そして生まれたばかりの瞳の声がはいっていた。「もう…私全然映ってないじゅん」瞳は、生まれた時の喜びを思い出したように泣き笑いする。

5月23日。「朝ごはん出来たよ!」瞳の大声で一馬と龍之介が起こされる。一階に下りてきた2人は、まずは仏壇の雅彦に手を合わせる。そして三人で食卓を囲むと、一馬が「本日お二人にご報告があります」と改まっていう。すると、龍之介も「僕もご報告があります」と。龍之介は三年生のうちにやりたいことリストを作成したことを発表。そして一馬は…。

助産院に出勤した瞳は亜弥(杏花)と祐作(金子隼也)が結婚式をすることにしたと話す。ブライダルサロン「Lily bridal」の黒沢(西垣匠)と舞衣(橋本マナミ)は、亜弥と祐作の結婚式を担当することに。ヨッシーコーポレーションの実演販売も「グラッチェ」を合言葉に好調。阿波野はまきの店の常連になっていた。

そしてついに美奈子(見上愛)は岸(深澤辰哉)に告白。「俺?ホントに俺?」と驚く岸に「そうだって言ってんじゃん。何回も言わせないでよ」と美奈子。「…嬉しい」と噛みしめるように応える岸。2人の様子がオカシイことに気づいた瞳が声をかけるが、美奈子はそ知らぬ顔で、岸もそれに合わせた。いつものように仲の良い三人の食事会が始まった。

一人早めに帰宅した瞳。実はその日、カズマルくんが初めてテレビ出演することを一馬から知らされていたのだ。カズマルくんがウケるのを喜ぶ三人。

遡って3月9日。
「ねぇ、一緒に帰ろうよ」
まだ蕾のままの桜並木の横を他愛のない会話をしながら帰宅する瞳と雅彦。いつもの道、小さな変化、毎年春を待ちながら、何度同じような会話を重ねてきたことか…。


カンテレ・フジテレビ系 月10ドラマ「春になったら」は2024年1月15日22時スタート。/主題歌:福山雅治「ひとみ」(Amuse Inc. / Polydor Records)/出演:奈緒 木梨憲武 深澤辰哉(Snow Man) 見上愛 光石研 筒井真理子 小林聡美 濱田岳 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@haru_ktv」。公式Instagramアカウントは「@haru_ktv」。PR動画は番組公式サイトにて公開中。

「春になったら」番組公式サイト

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