「青春ウォルダム」第12話、“私が辛いと胸が痛むか?”パク・ヒョンシクの甘い質問と幽閉を解く秘策(ネタバレ)

03月29日14時30分ドラマ
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韓国時代劇「青春ウォルダム~運命を乗り越えて~」(全20話)の第12話では、世子イ・ファン(パク・ヒョンシク)がミン・ジェイ(チョン・ソニ)を通じて、幽閉を解くために動き出す。そしてラストでチェイは婚姻の贈り物を届けに来た人物の顔を思い出した!

この回のあらすじと見どころ、豆知識など紹介する。本作はLeminoにて全話独占配信中で、4月からはNHKBSなどでも放送する(放送予定など)。
【Leminoで独占配信の韓国ドラマ】



「青春ウォルダム」は不可解な呪いにかけられた孤独な王世子と、一家殺人の濡れ衣を着せられた天才少女とのロマンス時代劇だ。【「青春ウォルダム」を2倍楽しむ】では、時代背景やキャスト、モデルとなった実在人物、ネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめている。

■キャスト【相関図】【メイン6人徹底紹介】【その他】
イ・ファン役:パク・ヒョンシク
ミン・ジェイ[チェイ]/コ・スンドル役:チョン・ソニ
チャン・ガラム[カラム]役:ピョ・イェジン
ハン・ソンオン役:ユン・ジョンソク
キム・ミョンジン役:イ・テソン
チェ・テガン役:ホ・ウォンソ
 ほか

※以下、あらすじはネタバレですので、気になる方は見逃したときなどの参考に、見どころと豆知識を参考にしてください。

■第12話あらすじ

継妃チョ・スヨンは世子の味方?


萬研堂のミョンジン(イ・テソン)は家族との食事の席で、世子が幽閉されたことを知る。萬研堂へ向かう途中で変装したテガン(ホ・ウォンソ)に出くわすが初対面のような態度を取られ不審に思う。

継妃チョ・スヨン(ホン・スヒョン)は世子の幽閉の件で、心を痛めている王(イ・ジョンヒョク)を玄琴でねぎらい、おじであるチョ・ウォンボ(チョン・ウンイン)の激しい性格と欲深さも知っているので、ウォンボと対立するなら自分を遠ざけてくださいと王を気遣った。さらには世子の幽閉を解くように進言した。

ところがどうしたわけかこのことがウォンボの耳に入ってしまう。これに苦言を呈するウォンボはスヨンの「世子の母として」の言葉を聞くと烈火のごとく怒りだし、スヨンに掴みかかって「王妃の息子はミョンアン大君だけだ」と怒声を浴びせ、「あなたを王妃にしたのは私と成州チョ氏だ。王と世子ではない」と思い知らせる。恐怖に震えるスヨンはウォンボが退室した後、欠けた食器を握りしめ、血を流して心を強くする。

世子からの2つの指示


父王からの許しが出ない中、世子ファンがついに動いた。内官コ・スンドルことチェイを通じて2つの行動を起こす。まず一つ目は「10年前にチョ・ウォンボたちと一緒に碧川の討伐に行ったパク・ハンスを探すこと。彼は唯一、成州チョ氏の者ではない。彼から10年前の碧川の事情を訊きだせ」という指示をテガンに下した。

2つ目は「世子の幽閉を解くための行動を成均館の儒生に頼む」ことで、これはソンオン(ユン・ジョンソク)への指示だ。ところが手紙を届ける過程で、ウォンボに遭遇してしまう。チェイが先日、王と世子との話の立ち聞きを邪魔した内官だと気づいたウォンボは、「世子からの手紙を誰に渡せと言われた?手紙を渡せ」とチェイの首を締め上げ、「お前がコ・スンドルでないのを知っている」と脅す。そこに来合わせたソンオンが「臣下が世子様の手紙を奪う気か」と止めると、「私は王の臣下であり世子の臣下ではない。正郎には王が2人いるのか」と詭弁を弄し、ソンオンにも脅しの言葉を吐いて立ち去った。

※成均館(ソンギュングァン):朝鮮時代に儒教教育をする最高教育機関。成均館の学生は斎生と呼ばれ、生徒会のような自治会議「斎会(チェフェ)」が行われ、生徒会長に当たる掌議(チャンイ)、色掌(セクチャン)、曹司(チョサ)、堂長(タンジャン)などの役員を置き、成均館の諸問題を議論した。成均館大学校は成均館を前身。

チェイ、世子との共助と婚約者への想い


東宮殿に戻ったチェイはこれを報告。「お前がミン・ジェイとは思いもしないはず」とチェイを安心させようとするが、チェイは自分のことでファンが辛い思いをしないかを心配していたのだ。「私が辛いと胸が痛むか?」と訊くファンに「もちろんです。断腸の思いです」とチェイ。「私も同じだ。だから私がお前を守り、お前が私を守ればいい」ファンの言葉に、2人は共助の関係を自覚した。そしてソンオンと一緒に成均館の儒生に会い行くというチェイを許可する。

ソンオンと落ち合う場所で待っていたチェイは美しい髪飾りのリボン(テンギ)を手に取り思わず見惚れる。それをソンオンに見られたチェイは姉のために見ていたとごまかす。するとソンオンは、姉に贈るようにと買ってくれる。

2人で待ち合わせの店で成均館の儒生を待っていると、「今回の大射礼(※)に世子が出席する」と大声で話している儒生を見かける。ミョンジンとカラム(ピョ・イジェ)だった。「世子の右腕はすっかり治っている」とも話している。チェイはミョンジンとカラムが世子の幽閉を解くために動いているのだと知って喜ぶ。ところがソンオンは店を出る二人を追いかけ「なぜ、儒生のふりをして噂を広めるのか」ととがめ、ミョンジンと口論になる。そこにチェイが追いついて事情説明する。その時、カラムはソンオンがチェイの婚約者だと気づく。

※大射礼(テサレ):王が臣下を集め共に弓を射る儀式で、一般的に成均館で行われた。



成均館の儒生たちが世子の幽閉を解いた


店に戻った2人の前に現れたのは成均館の掌議(生徒会長)であるチョ儒生。チェイが東宮殿のコ内官だと自己紹介すると、「四方案事件でソンオンの面目を潰した」と知っていた。ソンオンは「世子のお眼鏡にかなった優秀な者」と認めた。本題に入り、「世子の幽閉を解くために動いて欲しい」という伝言を伝える。すると、「世子は私が成州チョ氏だと知らないようですね」と告げ、「命令か、頼みか」と続けた。ソンオンは受け取る側で決めればよいと答えた。

チョ儒生は行動を起こした。儒生たちと共に宮殿の前に座り込み「成均館の儒生の学徳向上と成均館の図書「尊経閣」のために世子の書庫の解放と書籍の筆写の許可、そして世子に大射礼に出席して、どんな本でも一度読めば覚えられる睿徳(※)で儒生たちを導いて欲しい」と、願い出たのだ。世子にしかできないことだ。王はこれを許可し、約1か月半ぶりに世子の幽閉は解かれた。

テガンはファンに、パク・ハンスについて「10年前の討伐直後に遺産で麻浦一帯の田を買い占めるほどの大金を得て、数年前から賭場に入り浸っている」と報告。ハンスに会うつもりのファンは、ひとまずハンスの行動を把握しておくよう指示する。

大射礼の日。世子ファンは文武に秀でていることを証明して見せ、成均館の儒生だけでなく、臣下たちも改めてファンが完璧な世子であると認めた。チョ儒生は、なぜ自分を選んだのか聞く。ファンは彼の科挙の試験の解答を読んでいたのだ。その上で「君なら成州チョ氏ではなく、自分の考えと心をきちんと持っていると信じて任せ、また私も君と同じ考えだと知らせたかった」とその理由を明かし、チョ儒生は感じ入った。

そんなチョ儒生を苦々しく思うチョ・ウォンボたち。ウォノがチョ儒生に因縁をつけるが、彼はウォンボたちの再従祖父(※)に当たる存在。若くてもウォンボ達より格上となり、何も言えなかった。

※再従祖父(※):はとこ大おじ、自分の祖父または祖母の再従弟。

さっそくテガンは、賭場でハンスを見張る。ハンスは賭場と酒ですさんだ生活をして、借金まみれの生活を送っていた。

パク士人=ファンはミョンジンたちに世子になり変わってお礼にマンドクの店で食事をご馳走する。その帰り、ファンは飾り店に入ってチェイの腕にあわせて腕輪を買う。しかし、なんといって渡せばいいのかわからず、引出しにしまう。

チェイはヨンとお揃いの腕輪を見ながら、家族が殺された頃の記憶を取り戻そうとする。すると開城に婚姻の贈り物を届けに来た使いがテガンだったことを思い出す。一連の事件の犯人がテガンだと思ったチェイは…



■見どころと感想など
今回揃って登場したミョンジンの両親が楽しい。当時の男尊女卑を取っ払ったかかあ天下夫婦が、今後ミョンジンにどんな影響を与えるのか?

変装した場面で、ミョンジンが成均館を首になり、ソンオンの方は、成均館の酒席で4歳で千字が読めたオムチナだと分かった。オムチナとは「オンマ(母) チング(友=知人) アドゥル(息子)=ナムジャ」からの造語で、理想的な息子という意味で使われる。

幽閉を解かれた日に、ソンオンがテンギを送ったと知ってご機嫌斜めのファン。「髪飾りが欲しければ私に言え」心の中では「お前が言えば10個でも100個でも買ってやる」や、「私が辛いと胸が痛むか?」などの甘い質問で、世子ファンのハートは完全にチェイに持っていかれたようだ。臣下ソンオンとの約束は履行されるのか?

当初から気になっていたテガンの存在。世子の手紙を渡すシーンでは「読めるか」とからかうチェイに、「部科で紅牌を貰った。文武両道だぞ」と相変わらず姉弟ゲンカする二人だったが、ラストでチェイが「婚姻の贈り物を届けに来た翊衛司の顔がテガンだった」と思い出す衝撃の展開だった。となると冒頭でミョンジンが遭遇したテガンは、世子の指示で動いていたテガンではないのか?

tvN公式YouTube予告動画

NHK「青春ウォルダム」
 BSP4K 4/7(日)21時、BS 4/12(金)[(木)深夜24時25分]スタート!

【作品詳細】【「青春ウォルダム」を2倍楽しむ】
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