韓国時代劇「青春ウォルダム～運命を乗り越えて～」（全20話）の第17話では、牡丹の香炉の秘密が明らかになり、太監が双子だと分かった。この回のあらすじと見どころ、豆知識など紹介する。本作はLeminoにて全話独占配信中で、4月からはNHKBSなどでも放送する（放送予定など）。
●【Leminoで独占配信の韓国ドラマ】



「青春ウォルダム」は不可解な呪いにかけられた孤独な王世子と、一家殺人の濡れ衣を着せられた天才少女とのミステリー・ロマンス時代劇だ。【「青春ウォルダム」を2倍楽しむ】では、時代背景やキャスト、モデルとなった実在人物、ネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめている。

■キャスト⇒【相関図】【メイン6人徹底紹介】【その他】
イ・ファン役：パク・ヒョンシク
ミン・ジェイ[チェイ]/コ・スンドル役：チョン・ソニ
チャン・ガラム[カラム]役：ピョ・イェジン
ハン・ソンオン役：ユン・ジョンソク
キム・ミョンジン役：イ・テソン
チェ・テガン役：ホ・ウォンソ
　ほか

※以下、あらすじはネタバレですので、気になる方は見逃したときなどの参考に、見どころと豆知識を参考にしてください。

■第17話あらすじ

牡丹のお香と迷魂術

ファン、チェイ、ミョンジン、カラムは、テガンが双子ならこれまでの疑問が全て解決すると考える。さらにチェイは牡丹の花についても言及。
牡丹ゲシアヘンには人を惑わす力があり、もし牡丹の花に同様の効果（※）があれば、シム・ヨン（キム・ウソク）にチェイが情人だと信じ込ませることも可能だ。つまり牡丹を焚いて迷魂術を利用すれば人の心が自由に操れる。すべてが開城に向かっていることから、4人は「故郷を追われた人々が開城の秘境に集まって生活をしている」という仮説を立てる。それなら大量の日用品などを送っていたのも合点がいく。

※牡丹げし：アヘンの原料となるケシの花には、ソムニフェルム種があり、八重咲きのものは「ボタンゲシ」「ぼたんげし」と呼ばれている。日本ではこの花の栽培が禁じられている。（画像：群馬県HPより）

その頃テガンはチェイのための家の修繕監督をしていた。そしてもう一人のテガンと同じ顔をした男はハヨン公主（チョン・ダウン）を狙ってた。ハヨン公主は、ミョンアン大君の心の病を治してもらうために密かに評判の法師の元へ出向いていた。牡丹を焚いた千佛寺の中では法師が、迷魂術を使ってミョンアン大君に「兄に桃を渡したのは自分ではない」と信じ込ませていた。男は外で儀式を待つハヨン公主を襲うが、護衛として付き添っていたソンオンに阻止される。ソンオンは男が“テガン”だったことに驚愕する。

ソンオンは刀を突き付け法師に事情を訊こうとするが、「仏道より大切なことは民の平和だ」と民を苦しめる奸臣と王室への恨みを口にし、その目的は『宋家滅李』で差別のない新たな王朝をひらくこと、そうすれば真の浄土が訪れるだろうと告げて、ソンオンの刀を握って自死した。ソンオンは付き添ったクォン尚宮を疑うが、クォン尚宮は疑いを晴らすために自らの小刀で腹部に傷をつけて襲われた風を装っていた。

テガンは双子？

宮殿に戻ったチェイは、ミョンジンの師匠である白髪の法師がヨンと会っていたことから、法師も一味かもしれないと考える。チェイからテガンが双子だと知らなかったのかと聞かれたファンは、テガンは養子でファンとソンオンにとって弟のような存在だったとは話した。

10年前、少年だったファンとソンオンが町に繰り出したとき、幼いテガンがファンの財布を盗んだ。ソンオンと二人でテガンを捕まえ説教し、孤児のテガンはファンたちの世話で両班家庭の養子に入った。それからファンたちはテガンに武術や学問を教えて弟のようにかわいがった。学問は今一つだったが、武術の腕はどんどん伸びて見事科挙の武科に合格。テガンは2人に心から感謝し、翊衛司としてファンを護衛することになったのだった。

チェイは、自分の知るテガンが刺客出なかったことにほっとした。そこにチェイの家の修繕を終えたテガンが報告にやって来る。さらにソンオンが血相を変えて駆け付ける。テガンがいることに驚き、彼の左肩を確認するが傷はない。テガンは、ファンに双子なのかと問われ否定する。

テガンを退室させた後、ファンは「なぜ水落山にいたのか？テガンと同じ顔の者がなぜおまえに刀を向けたのか？」と問う。千佛寺に牡丹の香炉があったことと法師の言葉を伝えた。ファンはその法師がミョンジンの師匠だと気づく。さらにソンオンは、国巫が殺人を犯した頃に星宿庁に顔を隠した女がクォン尚宮ではないかと伝える。ファンは外出の理由を公主に訊きに行く。

宮廷に入り込んだ宋家の嫁は継王スヨンだった

クォン尚宮は継妃スヨンに法師の死を伝え、テサン（ホ・ウォンソ2役）の顔をソンオンにみられたと報告する。そして「今回のことは王妃には一切関係ありません。私が責任を取ります」と話す。一緒に生き残って故郷に帰ろうというスヨンに、「碧川出身者は王妃と大君を信じています。故郷に帰る日を夢見てネワンコルに隠れています」とスヨンに気を強く持つよう言う。

ミョンアン大君を見舞ったファンは、控えていたハヨン公主に何があったのか事情を訊く。そこに継妃スヨンがやって来て、あくまでも李（すもも）の木が燃えて以降、大君が心身共に病んだと答える。ハヨンはクォン尚宮から聞いて千佛寺に行ったのだと話し、黙っていたのは国婚が迫っている兄に心配をかけたくなかったからだと続けた。ファンは寺で何があったのか聞き、公主は香炉と法師が何か茶を飲んでいたと話す。公主から相談を受けて、桃の一件を知っているチェイは、継妃がなぜそれを黙っていたのか不審に思う。

部屋を出た後、チェイもファンもクォン尚宮の行動を疑うが、女官たちは王妃の責任下。世子と言えども勝手には動けない。しかもクォン尚宮は王妃が婚姻時に連れてきた本房内人（女官）だからチョ・ウォンボ（チョン・ウンイン）側の人間のはず。ファンは、ウォンボに公主や大君を殺す理由がなく、クォン尚宮が宋氏の女とも思えず、碧川の者たちが復讐のために王室を狙っていると考えるしかない。

ソンオンは部下に遺体の回収を命じていたが、法師の遺体は跡形もなく消えていた。これをファンに報告し、ファンは公主と大君を守ってくれたことに改めて感謝する。その頃テソンは1人で法師の墓を掘っていた。

「宋家の女が宮廷にいる」の言葉を考えるファンは、迷魂術にかかった者が白髪になると気づく。国巫もヨンそうだった。法師が飲んでいたのは迷魂術の解毒、何も飲まなかったチェイは記憶が曖昧になったと考えつく。

テガンとテサン

テガンは書庫で秘密の部屋から出てきた双子の兄テサンと鉢合わせする。幼い頃、死んだと思っていた兄だ。そこに入って来たチェイが逃げるテサンを追いかけようとするが、テガンがそれを止め、ファンに話すというチェイの首をしめる。

一方、ファンが真実に近づいていると知ったスヨンは、『友はお前に背き刀をむける』の呪いを実現するためにある人物を呼んでいた。



■見どころと感想など
この回では、ついにテガンが双子だと分かった。意志の強そうな眼差しのテガンだが、テサンのそれは憎しみが感じられる。

ファンたち4人の連携で見事な推理を展開した今回。これに気をよくしたミョンジンが世子を守る「盾捜査団」を結成！ひともめした後、ミョンジンが首長に、2番手はファン、ミョンジンが3番手、カランが黄金の下っ端に決定した。

今回は、夜道を送ってやるミョンジンとカラムのちょこっと胸キュンもある。

そしてカラムからの内緒の手紙でチェイはファンが、自分とカラムのために服を作るようにとカラムに生地を与えたいたことを知る。家まで用意してくれたと知ったとき、チェイはどれほど驚くだろう？また町で開城府で判官だった方に顔を見られたので、萬研堂に来る際には気をつけてと、認めてあった。カラムは、チェイに変わって事件当時のことを必死で思い出そうとして、チェイの父ミン・ホスン（ソ・テファ）が紙にいくつもの直線を書いていたことを思い出す。果たしてこれにはどんな意味があるのか？

◇tvN公式YouTube予告動画

◇NHK「青春ウォルダム」
　BSP4K 4/7（日）21時、BS 4/12（金）［（木）深夜24時25分］スタート！

【作品詳細】【「青春ウォルダム」を2倍楽しむ】