「イップス」篠原涼子×バカリズム最強の笑コンビ誕生!ドラマ王道の倒叙式ミステリーにワクワク…第1話ネタバレと予告

04月13日11時10分ドラマ
©フジテレビ

4月12日(金)に篠原涼子×バカリズムW主演の金9ドラマ「イップス」第1話が放送され、ドリンドル玲奈演じる熱波界の魔法少女こと電撃ウィッチ麻尋が犯人役で登場した。第2話のゲストは藤原季節、細川岳。予告動画は番組公式サイトで配信中。Tverで最新話を無料配信、FODで全話配信されている。



「イップス」は、互いにイップス(Yips=心の葛藤により、筋肉や神経細胞、脳細胞にまで影響を及ぼし「できていたことができなくなってしまう」心理的症状のこと)を抱えたおしゃべりなベストセラーミステリー作家・ミコと、犯人を追い詰めることが出来なくなったエリート刑事・森野が事件を解決してゆくミステリーコメディー。気になる視聴率は週明けの発表となる。

本作はあらかじめ犯人が分かっている“倒叙式ミステリー”で、ドラマ冒頭で犯人がわかる仕組のため、犯人が犯行を完遂するために仕掛けたトリックを見破るのが2人の主人公の重要な役どころだ。

4月12日に放送された第1話では、2人が出会い、互いに“イップス”を患っていることを共有し、それを克服するためにコンビを組んで事件を解決するまでが描かれた。初対面にもかかわらず、相反する価値観に敵対する二人。そのリズミカルな会話には爆笑。笑いと名推理が期待できる楽しいコンビの誕生とあいなった。

主たる探偵役はイップスの症状はあるものの、今回の事件の犯人も犯行方法もすでに推理していた森野。相方となるミコはもちまえの探求心で森野を鼓舞しつつ、自前の推理力を発揮、麻尋が語っていた言葉から竹内からDVを受けていたことに気づいていたこともこっそりと描かれた。今後も互いの欠点を補い合いながら、事件解決を果たしていくことになりそうだ。

ミコと森野の会話劇だけでも充分楽しめるが、味方良介演じるリージェントヘアの機動捜査隊・酒井、渡辺大知演じるミコのアシスタント・坂浦という強烈な陽個性をもったレギュラーがさらにドラマをにぎやかしノリも良い。これから明らかになっていくであろう、ミコと森野がイップスに至った経緯と、森野がミコの作品に抱いている謎に注目していきたい。

ドラマラストには今後放送されるストーリーの予告と次回の犯人役の告知があった。第2話は「金の亡者!インフルエンサー生配信、生殺人!」、第3話は「お花畑!おバカな二世議員の完璧なトリック!」、第4話は「甘くない!パティシエの逆鱗!」、第5話は「殺人は裁判中!法廷画家は妻のために…」、どれもニヤリとさせてくれるタイトル、放送が待ち遠しい。



■第1話 ネタバレあらすじ
デビュー作から3作連続でベストセラーを記録するも、ネタ切れでもう5年もの間新作が書けていないミステリー作家の黒羽ミコ(篠原涼子)。その傍ら、持ち前の会話術と洞察力を武器に情報番組のコメンテーター業やコラム執筆をこなしていたが、そのせいで本業がさらに片手間になっていた。5年前に出した小説はSNS上で「トリックがダサい」と叩かれ、コメンテーター業の方も「なんにでもクビつっこむんじゃねえ」と叩かれており、イライラが募る日々を送っている。

一方の 警視庁捜査一課刑事の森野徹(バカリズム)は、かつてはエリートとして組織内でも一目置かれる存在ながら、ある出来事をきっかけに事件を解けなくなっていた。実はミコの作品の大ファンだったが、最新作の完成度が低く、コメンテーター業ばかりで新作を出さないミコに苛立ちを募らせ、『ノモリ』なるアカウントで「トリックがダサい」とSNSに書き込むなどアンチ化していた。

そんなある日、ミコがレギュラーを務める帯番組で、元アイドルという経歴を持つ人気熱波師・電撃ウィッチ麻尋(トリンドル玲奈)がプロデュースするサウナがとりあげられ、興味を持った二人がそれぞれサウナ施設を訪れる。

その数時間前、反社組織に所属する竹内渉(山口大地)から脅迫を受けていた麻尋は、恐喝された100万円を支払うと竹内をサウナに誘い、屋上の水風呂に誘い出し、竹内をスタンガンを使って気を失わせ溺死させていた。

サウナで隣席したミコと森野は初対面にも関わらず、互いに嫌味を言って険悪な仲になる。さらに屋上の水風呂施設で互いの正体に気づいた2人は言い争いになり、次いで竹内の水死体を発見する。

駆けつけた機動捜査隊の酒井(味方良介)の見立てはヒートショックによる事故死というものだったが、「生の死体を見るのは初めて」と初めての事件現場に大興奮のミコは森野を巻き込み事件の推理を始める。酒井は検挙率ナンバーワンとして表彰されている森野に会えて大喜びし、同行していた鑑識に2人で映った記念写真を撮ってもらう。

森野は事件現場にイップスの症状が現れ硬直状態だが、竹内のスマートウォッチがショートしていたこと、遺体の後頭部にスタンガンによるやけど痕があったことをすでに見抜いており、麻尋の犯行を疑っていた。ミコは麻尋に「あなたが犯人ですね」と詰め寄るが、「水風呂でスタンガンを使ったら私も感電してしまいますよね」と反論されてしまう。さっそく事件を再検証するため、アシスタントの坂浦(渡辺大知)に微弱なスタンガンを用意させてみるもかなりの痛みを感じ、麻尋のいう通り水風呂に浸かっての犯行はありえないことが判明する。

そんな中、森野のもとに相棒の樋口(矢本悠馬)から連絡が入る。「ひよこ鑑定士連続殺人事件」の現場に体調不良を理由に欠席していた森野が、サウナでさぼっていたことが酒井が送ってきた記念写真でバレてしまったのだ。管理官に叱咤され、しぶしぶ現場に向かった森野は、サウナのバックヤードに置かれた大量のポリ容器にきがつく。

麻尋の犯行を疑るミコはロッカールームに忍び込んだところを酒井に逮捕されてしまう。ミコに頼まれて森野に連絡した酒井は、竹内の件は事故死として処理したと報告、電話を変わったミコが「あれは事故じゃない、殺しよ。あんたもわかっているんでしょう。帰ってきてそれを証明して!」と森野を焚きつける。

その後、サウナ施設に戻ってきた森野は、現場に戻ってこれないとメッセージを送ってくる。「犯人は分かっているのに現場に踏み込めない…犯人を追い詰められない」と明かす森野。「あなたもイップス?」とミコ。2人はそこでお互いが抱えている問題を共有しあう。「それでも、刑事をやめないで続けるってことは元に戻りたいんでしょう?だったら、もがきなさいよ。私はもがく、今は書けなくても、もがきつづけたら、何時かはリストアップされるはず…」と森野と自分に檄をふるうミコ。

森野とミコはふたたび麻尋と対峙し、彼女が使った犯行トリックを解いてみせる。麻尋は不純物により通電する水の仕組みを理由し、純度100%で絶縁体として利用できる「純水」を使い、水風呂の中でスタンガンを使用したのだ。森野は大量に廃棄されていたポリタンクの中身が純水だったこと、麻尋が事前に薬局で純水を購入していた事実を突き止めていた。

ミコの小説の大ファンだという麻尋が、ミコの『殺しても好きな人』を好きになれなかったのは、DVに耐えかねて恋人を殺してしまう話だったからだった。「自首しよう」とミコは提案、そして弟で人権派弁護士として知られる慧(染谷将太)を紹介した。

「小説書けそうですか?」と尋ねる森野に、ミコは「書けそうな気がする」と、みたびパソコンに向かうが…その指はなかなかキーボードにおりてゆかない。



■第2話 あらすじ
森野は後輩刑事の樋口一之(矢本悠馬)から、事件現場に来るよう連絡を受ける。とりあえず現場へと向かう森野だが、どうしても規制線の中に入ることが出来ず、カラオケボックスに逃げ込んでしまう。偶然同じ店を訪れていたミコは、森野の姿を見つけ、一緒にカラオケをすることに。同じころ、ミコたちと別の部屋では、過激な企画で人気のコンビインフルエンサー『悪童エクスプレス』の“よっちゃん”(藤原季節)と“チョロ”(細川岳)が、緊急生配信を行おうとしていた。チョロは、企業ウケしそうなネタばかりやり始め、ついにはヤラセにまで手を染めたよっちゃんに不満を抱いており、生配信の中でヤラセのことを告白するよう、よっちゃんに約束させていた。そんなチョロのことが邪魔になったよっちゃんは、自殺に見せかけて彼を殺そうと計画。生配信中に酔って具合が悪くなったチョロをトイレに連れて行き、ある方法で殺害する。よっちゃんは、「チョロが自殺した」と生配信で報告し…。

「イップス」(毎週金曜日21時)はフジテレビ系にて4月12日放送スタート。主題歌:AARON『フェイス』/出演:篠原涼子、バカリズム、染谷将太、渡辺大知、勝村政信、味方良介、足立英、矢本悠馬ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@yips_fujitv」。

フジテレビ「イップス」番組公式サイト

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