小芝風花「天使の耳~交通警察の夜」第3話ネタバレと原作との違い…あおり運転の復讐と分離帯の事故

04月17日08時00分ドラマ
画像:NHKより

16日(火)放送のNHK「天使の耳~交通警察の夜」第3話では、あおり運転事故の結末と、新たな分離帯の事故が描かれた。この回のネタバレあらすじと、原作との相違点など紹介する。第4話の予告動画は番組サイトで、第3話はNHK+で23日(火) 22:44 まで見逃し配信している。
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「天使の耳~交通警察の夜」は、交通警察で扱う日常起こりうる交通事故を描いた東野圭吾の短編小説『天使の耳』(全6編)を、全4話のドラマ化した作品。交通事故がもたらす人々の運命の急転を、新人交通警察官の陣内瞬(まどか)(小芝風花)と、教育係の巡査部長・金沢行彦(安田顕)のバディ捜査官を通して描く。

■原作との違いは?


全体を通した原作との相違点や見どころは第1話ネタバレで紹介している。
前回から第3話にまたがった「あおり運転事故」の原作は『危険な若葉』編だが、映子(泉里香)に御曹司の婚約者がいたり、映子が暮らすマンションが豪華だったりというのはドラマオリジナル。ドラマで発見された遺体は男性だが、原作では幼い少女。よって遺体と映子との関係もドラマオリジナルで、原作では映子は逮捕されない。また登場シーンは少ないが、第1話~第3話に登場する「ポイ捨て」被害に遭ったカップルは、原作の『捨てないで』編に登場する恋人たちをモチーフにしている。

今回は瞬役の小柴風花が犯人確保で見事な身体能力と背負い投げを披露したが、交通課のイベントとあわせてこれも楽しいドラマのオリジナルだ。

第3話終盤の新たな分離帯の事故は原作の『分離帯』が原作となっている。では、3話のネタバレを紹介しよう。



■「危険な若葉・後半」ネタバレ


陣内瞬(まどか・小芝風花)と金沢(安田顕)は、当て逃げされた福原映子(泉里香)から、以前にも命を狙われたことがあると聞く。犯人はおそらくあおり運転した男だという。そして川に人が投げ込まれるのを目撃したとも。証言通り川で中井春平(那須泰斗)という男の遺体が発見された。

川の付近で映子が証言した白いリストバンドが発見されたことで、刑事課では死体遺棄現場を映子に目撃されて、口封じに狙われた可能性も視野に入れる。但し、検死の結果、浴槽で溺死させられて川に遺棄したという見立てで捜査を進めることに。

瞬と金沢はリストバンドの「TM」の刺繍からあおり運転の犯人・森本恒夫(稲葉友)を見つける。森本は、当て逃げは認めるも殺人は認めない。しかし顔を見ていないはずの映子が「犯人は森本だ」と断定した。

森本と被害者・中井との接点がなく捜査は難航。それでも中井には半年ほど前から秘密の女がいて、別れ話が出ており、近くお金が入ると知人に話していたことが分かった。

そんなか、映子の妹・真智子(中村ゆりか)が「姉の結婚前最後の女子会」をインスタグラムにセレブな写真をアップ。同僚の織田涼子(吉住)から見せてもらった瞬は、映子が怪我をした手でシャンパンを開けているのに気づく。「映子の証言が全て嘘で、中井の秘密の女が映子だ」と仮説を立てた瞬は、金沢と共に映子の勤務先に聞き込みをする。その結果、映子と中井との接点が見つかった。

映子には御曹司の婚約者がいたが性格がきつく、中井と付き合うようになった。映子のおかげでセレブ生活を享受している真智子は、婚約破棄にならないように、姉の二股を全面協力した。ところが中井は別荘や車を自由に使い、手切れ金も要求。

警察は映子を逮捕するが、姉妹は中井を殺していなかった。中井は酔ってジャグジーで勝手に溺死…警察に届けると婚約破棄になるので姉妹は死体を川に捨てたのだ。映子と中井の関係を決定づけたのは、別荘に同行した瞬が偶然見つけたコーヒーの空き缶だった。缶には映子と中井のDNAが残っていた。映子は二人で飲んだことは認めたが、「中井が窓からポイ捨てしたはずで、それがなぜ別荘にあるのかわからない」と主張した。

見事な推理で事件を解決に導いた瞬だが、空き缶については分からなかった。それでも交通課のイベント会場で、奇跡の耳を持つ奈穂(飯沼愛)と偶然再会したときに訊いた、ポイ捨て被害に遭ったカップルの話を思い出した。

実は、ポイ捨て被害で左目を怪我した真菜(森迫永依)のために恋人・深沢(小栗基裕)は白いボルボの車を探し続けていて、別荘に辿りついた。そこで声をかけられ驚いて証拠の缶を落としてしまい、車の下に転がったのだった。



■「分離帯」前半


3か月後、また新たな事故発生。現場検証をした瞬は、トラックが急ブレーキを踏んで何らかの要因で右に急ハンドルをきり、分離帯に突っ込んで横転したと見たてる。金沢はこの事件を瞬に任せる。ライナー運送のトラック運転手・向井恒夫(伊東潤)は重傷で対向車の運転手・望月浩二(ノモガクジ)は軽傷。どちらの車にもドライブレコーダーがついていなかった。向井の妻・彩子(内藤理沙)によると、向井は事故を起こす様な人物でないといい、唯一の目撃者であるトラックの後ろを走行していた運転手・太田芳男(阿部亮平)に事情を訊くしかない。

翌日、目撃者の太田から、瞬の見たて通りの証言を得る。急ブレーキの原因は、左に路上駐車していた車ではないかという。停車していた3台のうちシルバーの外車は特に飛び出ていて、事故直後には急発進したとも。瞬に任せると言った金沢だったが「路上駐車」と訊くと自ら質問し、太田の車のドライブレコーダーから外車の持ち主を割り出すことに成功。

持ち主は高級住宅街に暮らす中年女性・石井聡子(山下容莉枝)。石井は「路上駐車していただけで、悪いことをしていない」という。事故状況の話をしてもしらを切り通す石井。「進路妨害を認めないなら、裁判で決着するしかない」と、いつになる強引な金沢に驚く瞬。やっと石井が「急ブレーキは私の前を通ったからだ」と認めた。

詳しく事情を訊くと、石井は車を止めて反対側の店に弁当を買いに行こうと道路を横断したが、サンダルが脱げて道路に戻った。それを避けようとしてトラックが急ブレーキを踏んだ。自分の車が飛び出ていたように見えたのは、幅が狭いためだと言い、「横断歩道が遠いのが悪い」だとか「左ハンドルの高級車は運転が難しいの」と全く悪びれる様子がない。

さらに「私は別に罪にならないでしょう?歩行者だったから、トラックの前方不注意になるのかしら?」とニヤリとした。その時「何笑ってるんだ。人の命を何だと思っているんだよ」と金沢が石井に掴みかかった。


「路上駐車」に異常に反応する金沢にいったい何があったのか?これと第1話の「お守り」も関係しているのか?

NHK総合 2024年4月2日スタート。毎週火曜22時放送「天使の耳〜交通警察の夜」。出演:小芝風花,安田顕,檀れい,飯沼愛,溝口琢矢,吉住,植木祥平,星野真里,泉里香,中村ゆりか,前川泰之,石田ニコル,中島ひろ子,山下容莉枝,東貴博,ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@nhk_dramas」。

NHK「天使の耳〜交通警察の夜」番組公式サイト

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