篠原涼子×バカリズム「イップス」第4話香椎由宇が使った凶器は白いモンブランケーキだった!? ネタバレと第5話予告
5月3日(金)に篠原涼子×バカリズムW主演の金9ドラマ「イップス」第4話が放送され、パティシエ・香椎由宇が使用した殺人の凶器が新作モンブランの食材だったことが明らかに。第5話のゲストは、渡部篤郎と田中要次。予告動画は番組公式サイトで配信中。Tverで最新話を無料配信、FODで全話配信されている。
「イップス」は、互いにイップス(Yips=心の葛藤により、筋肉や神経細胞、脳細胞にまで影響を及ぼし「できていたことができなくなってしまう」心理的症状のこと)を抱えたおしゃべりなベストセラーミステリー作家・ミコと、犯人を追い詰めることが出来なくなったエリート刑事・森野が事件を解決してゆくミステリーコメディー。
5月3日に放送された4話では、アレンジモンブランが人気のパティスリー『Ebahi』のオーナーが店のキッチンで死体となって発見される。自称スイーツ男子の森野徹(バカリズム)は、有名店のケーキが食べられると思い勇んで現場にやってきた。殺人現場で眼を輝かせるミコと同じように、甘味好きの森野が有名店のキッチンにキラキラ眼を輝かせていたのには笑ってしまった。しかし、もちろん犯行現場である店は営業しておらず、森野はお目当てのケーキにありつくことが出来なかった。
今回のトリックは実に簡単でちょっとお粗末。冒頭の犯行シーンでは凶器が映されていなかったが、犯人が「ココナッツ」を発注していたことがすぐに判明し、犯人が血の付いたココナツの外皮をゴミとして捨てたのだと想像がついてしまう。三角関係も“噂”にすぎなかったことが予想でき、ミステリーとしては平凡な仕上がりに。
前回まで進んでいた2人がイップスになった“事件”の解明も進まず、唯一新しい情報といえば、ミコの弟・慧(染谷将太)に彼女がいると分かったことだけ。軽快なトークは変わらず楽しむことができた。
森野の相棒・樋口刑事(矢本悠馬)によると、二回続けて森野が殺人現場に来るのは最近ではめったになかったことだという。少しづつイップスを克服しつつある森野に勇気をもらうミコ(篠原涼子)も、ようやく「一行だけ」小説を書くことができるように。イップス克服とイップスの起因となった事件が明かされるのは、どちらが先になるのだろうか?
次回、5月10日に放送される第5話に、渡部篤郎が交通事故により死別した妻のために復讐を企てる法廷画家役でゲスト出演する。俳優デビューから数々の作品で物語の要となる役を演じてきた渡部だが、実は連続ドラマへのゲスト出演は初。そして、被害者は交通事故の犯人を弁護した杉本浩紀役を田中要次が演じる。次の舞台は“法廷”今度のトリックにはなんだか期待ができそう。
■第4話 ネタバレあらすじ
アレンジモンブランが人気のパティスリー『Ebahi』のチーフ・パティシエの金町環奈(香椎由宇)は、ドキュメンタリー番組で取り上げられるほどの人気パティシエ。オーナー・小泉春樹(宮尾俊太郎)の尽力で、フランスの三ツ星レストランのシェフに自作のケーキを試食してもらう機会を得て、その夜試作品づくりに勤しんでいた。
これが上手くいけば、フランスの三ツ星レストランでパティシエになる、という環奈の夢が叶うのだ。春樹は環奈の夢を応援していたが年齢的にも人生の分岐点にたち、春樹との結婚を望むようになっていた環奈は、春樹が一カ月前に入店した元恋人で後任パティシエになる江原尚子(遊井亮子)とヨリを戻すために自分を店から追い出そうとしていると疑っていた。
2人がホテルに入ったところまで尾行した環奈は、証拠写真をみせて春樹を追い詰めようとするが、春樹は誤解だと言って取り合わない。逆上した環奈は身近に会ったモノで春樹の後頭部を殴打し殺してしまう。その後、凶器を始末し偽装工作を行なった環奈は、帰りがけにゴミを捨て、翌日用の果物を発注する。
翌朝、店に出勤してきた店員が春樹の死体を見つけて通報。森野徹(バカリズム)より先に現場に到着した黒羽ミコ(篠原涼子)は、いつもの警察メンバーと“森野が現場に来るかどうか”を賭ける中、森野が現場に到着する。
捜査に乗り出していた捜査一課刑事・樋口一之(矢本悠馬)によれば、春樹の死因は頭部を強打したことによる脳挫傷の可能性が高いという。死亡推定時刻は前夜の21時~21時半の間。ちょうどそのころ、近隣で発生した火事が原因で停電が起きていたため、春樹は明かりを探していた際に、床に落ちていたクリームを踏んで滑ったものと推測された。
春樹が最後に一緒にいたのは、彼の恋人でもある環奈。今回も事件に首を突っ込むことにしたミコと森野は、閉店後に春樹とふたりで新作メニューの開発をしていたという環奈から話を聞くことに。
ミコは環奈と尚子の間に流れる気まずすぎる空気感から、春樹を含めた三者の「ドロドロの三角関係」と「痴情のもつれ」を動機とした環奈による殺人を疑う。遺体を発見した店員から、春樹と尚子が復縁した噂があること、ひんぱんにホテルで密会している噂があると聞き出す。
森野は遺体の状況からすでに偽装工作を見破っていた。足を滑らせたはずのクリームの位置がおかしかったのだ。あとは現場に環奈が居た証拠をみつけるだけ。ミコは『Ebahi』にケーキを買いに来た弟の慧(染谷将太)の家が昨夜の停電の被害に合わなかったことを知らさせる。
環奈の自宅が停電の被害区域外だと調べがつき、ミコが環奈を追い込む。さらにリモートで森野が偽装工作の矛盾点を突き、最後はゴミとして捨てられていた凶器のココナッツを、森野が集積場で見つけだし、決定打となった。
環奈は真樹と尚子が復縁などしていなかったこと、ホテルに一緒に行ったのはそこに尚子の彼氏・フランスの三ツ星レストランのシェフに環奈のパリ行を相談していたことを知らされる。環奈は真樹を信じられなかったことを深く悔やんだ。
■第5話 あらすじ
ミコは、運転手を務める坂浦猛(渡辺大知)とともに小説のネタ集めのために裁判の傍聴に来ていた。傍聴席についたミコは、坂浦の左に法廷画家と思われる男性・板野恭二(渡部篤郎)が座っていることに気付く。裁判では、被告で発注元である大手建設会社、茄子原建設の弁護を担当するやり手弁護士・杉本浩紀(田中要次)が、施行計画書の合理性を主張。閉廷後、ミコたちは別の法廷へと向かった。ミコの弟・慧(染谷将太)が担当している、テレビドラマの制作現場で起きたパワハラ事件の裁判だった。この裁判でも法廷画を描く準備をしている板野の姿を見かける。同じころ、裁判所の屋上から男性が転落死するという事件が起きる。死亡したのは弁護士の杉本だった。通報を受け、現場に駆けつける森野たち。傍聴を終え、慧たちと一緒に帰ろうとしていたミコは、森野の姿を見つけると早速この一件に首を突っ込むことに。
「イップス」(毎週金曜日21時)はフジテレビ系にて4月12日放送スタート。主題歌:AARON『フェイス』/出演:篠原涼子、バカリズム、染谷将太、渡辺大知、勝村政信、味方良介、足立英、矢本悠馬ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@yips_fujitv」。
◇フジテレビ「イップス」番組公式サイト
【2024年春ドラマ紹介】【関連記事・各話のあらすじ】