発禁処分後60年。衝撃の映画化『フィリップ』愛と復讐の狭間で生きる男に救いはあるのか?特別映像公開

06月04日15時00分映画

第2次大戦、ナチス支配下のポーランド、そしてドイツ。ユダヤ人としての素性を隠して生きている美青年フィリップが、復讐、愛、死、孤独、そして時代に翻弄されながら、もがき生きていく!映画『フィリップ』は6月21日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほかで全国公開となる!6月4日、特別映像が解禁となった。



1961年にポーランドで発刊後、その内容の過激さから、すぐ発禁処分になった。やがて、60年の時を経た2022年にようやくオリジナル版が出版された。ポーランド人作家レオポルド・ティルマンド実体験に基づく自伝的小説「Filip」(※日本未刊行)をもとに描かれた映画『フィリップ』が6月21日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほかで全国公開となる。すでに公開されている予告動画に加えて、うちからほとばしる情熱を持て余すフィリップが、その熱を発散するかのように肉体を鍛錬する本編特別映像が6月4日に公開となった。

「行動したい、ただ生きてるのはご免だ」公開された特別映像は、うちからほとばしる情熱を持て余すフィリップが、その熱を発散するかのように肉体を鍛錬する様子を捉えたものだ。ユダヤ人であることを隠し、ホテルのウェイターとして働くフィリップ。同じくユダヤ人であることを隠しながら同居する友人は「食うのに困ってもいないのに何が不満なんだ」「ここはアウシュビッツよりましだ」とフィリップをたしなめるが、その言葉はフィリップには届かない。孤独で優雅、そして逞しい美青年フィリップを演じるため、ダンスやボクシングを学びながら体重を10キロ増やした。1年かけて見事に鍛えあげたエリック・クルム・ジュニアの肉体美も必見となっている。

ポーランドの作家レオポルド・ティルマンド(1920-1985)の自伝的小説としてポーランド当局の検閲の後大幅に削除されたものが1961年に出版された小説「Filip」。ティルマンド自身が1942年にフランクフルトに滞在していた実体験に基づいて書かれたこの小説、発刊後すぐに発禁処分となった。長い間陽の目を見ることがなかったが、60年の時を超えて2022年になってオリジナル版が出版された。2024年、美しく官能的で、そして逞しく生きるフィリップが私たちの心を強く心を揺さぶり、生きていく力を与えてくれる映画『フィリップ』が公開される。

■あらすじ
1941年、ワルシャワのゲットーで暮らすポーランド系ユダヤ人フィリップ(エリック・クルム・ジュニア)は、恋人サラとゲットーで開催された舞台でナチスによる銃撃に遭い、サラや家族、親戚を目の前で殺されてしまう。2年後、フィリップはフランクフルトにある高級ホテルのレストランでウェイターとして働いていた。自身をフランス人と名乗り、戦場に夫を送り出し孤独にしているナチス将校の妻たちを次々と誘惑することでナチスへの復讐を果たしていた。孤独と嘘で塗り固めた生活の中、プールサイドで知的な美しいドイツ人のリザ(カロリーネ・ハルティヒ)と出会い、愛し合うようになる。しかし戦争は容赦なく二人の間を引き裂いていく…。

■作品概要
監督:ミハウ・クフィェチンスキ
脚本:ミハウ・クフィェチンスキ, ミハル・マテキエヴィチ (レオポルド・ティルマンドの小説『Filip』に基づく)
出演:エリック・クルム・ジュニア、ヴィクトール・ムーテレ、カロリーネ・ハルティヒ、ゾーイ・シュトラウプ、ジョゼフ・アルタムーラ、トム・ファン・ケセル、ガブリエル・ラープ、ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ、サンドラ・ドルジマルスカ、ハンナ・スレジンスカ、マテウシュ・ジェジニチャク、フィリップ・ギンシュ、ニコラス・プシュゴダ
撮影:ミハル・ソボチンスキ
美術:カタジーナ・ソバンスカ,マルセル・スラヴィンスキ
衣装:マグダレナ・ビェドジツカ, ユスティナ・ストラーズ
メイクアップ:ダリウス・クリシャク
音楽:ロボット・コック
プロデューサー:ポーランド・テレビSA

配給:彩プロ |原題:Filip | 2022 | ポーランド | ポーランド語、ドイツ語、フランス語、イディッシュ語 | 1: 2| 124分 | 字幕翻訳:岡田壮平 | R-15+  後援|ポーランド広報文化センター (C)TELEWIZJA POLSKA S.A. AKSON STUDIO SP. Z.O.O. 2022 

映画『フィリップ』特別映像 YouTube
映画『フィリップ』公式サイト