「重いという言葉で片付けたくはないけど…」『あんのこと』河合優実インタビュー&メイキング映像

06月07日11時00分映画

日本で現実に起きた事件をモチーフにした映画『あんのこと』は6月7日(金)より全国公開中!主演で、世界からも注目を集めている若手俳優・河合優実が脚本を読んでのいき込み、共演の佐藤二朗、稲垣吾郎について語る特別映像が公開された。



映画『あんのこと』は、2020年の日本で現実に起きた事件をモチーフに、『SRサイタマノラッパー』シリーズや『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』の入江監督が映像化した。主人公・杏を務めるのは、ドラマ「不適切にもほどがある!」で話題となり、先日、主演作『ナミビアの砂漠』でカンヌ国際映画祭に初参加し、世界からも注目を集めている若手俳優・河合優実だ。また杏を救おうとする型破りな刑事・多々羅を佐藤二朗が、更生施設を取材するジャーナリスト・桐野を稲垣吾郎が演じている。

今回公開となった動画は河合優実が脚本を読んだ感想や意気込み、そして佐藤二朗と稲垣吾郎との共演について語るインタビューに加え、メイキング映像となっている。まず、脚本を読んだ感想について「重いという言葉で片付けたくはないですけど、いつも以上に真剣になる題材だなと思った」「はじめて読んだ時から自分の中にずっと離さない部分というか、そういうものを一個ずっと持っていれば大丈夫だなと思ってました」と話す。

あんのこと2共演の佐藤二朗については「特にこういうお話なので佐藤二朗さんが多々羅を演じてくれて一個軽やかにしてくれたと思う」「本当にご本人が素敵な方で一緒になる日も多かったですけど、どんな人にも対人(たいひと)として接してそれが自然にできる方だなと思って役としても本人としてもパワーを貰ってました」と劇中で特別な関係を演じ、近い距離にいたからこそ感じた佐藤の魅力を語った。

また、稲垣について「独特な方ですごい大事な役」「稲垣さんの持っている他の人にはない柔らかさとどこにも寄らない感じというか、それが週刊誌の記者という役で中和してくれてる感じがあってすごく良かったです」と、稲垣が放つ唯一無二の存在感を肌で感じたことがうかがえる。

あんのこと3単なる社会派ドラマという枠を超え、生きようとする杏の意志、そして彼女が見た美しい瞬間をも映し出し、我々の知らなかった現実を教えてくれる見応えたっぷりの一作となっている。

■あらすじ
21歳の主人公・杏(河合優実)は、幼い頃から母親に暴力を振るわれ、10代半ばから売春を強いられて、過酷な人生を送ってきた。ある日、覚醒剤使用容疑で取り調べを受けた彼女は、多々羅(佐藤二朗)という変わった刑事と出会う。大人を信用したことのない杏だが、なんの見返りも求めず就職を支援し、ありのままを受け入れてくれる多々羅に、次第に心を開いていく。週刊誌記者の桐野(稲垣吾郎)は、「多々羅が薬物更生者の自助グループを私物化し、参加者の女性に関係を強いている」というリークを得て、慎重に取材を進めていた。ちょうどその頃、新型コロナウイルスが出現。杏がやっと手にした居場所や人とのつながりは、あっという間に失われてしまう。行く手を閉ざされ、孤立して苦しむ杏。そんなある朝、身を寄せていたシェルターの隣人から思いがけない頼みごとをされる──。

■作品概要
出演:河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎、河井青葉、広岡由里子、早見あかり
監督・脚本:入江悠
製作:木下グループ 鈍牛倶楽部 制作プロダクション:コギトワークス 配給:キノフィルムズ © 2023『あんのこと』製作委員会
上映時間:114分

映画『あんのこと』特別映像 YouTube
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