「イップス」第9話:萩原利久200万円当たっているのを知っていれば…ネタバレと次回予告
6月7日(金)にフジテレビ系 金9ドラマ「イップス」第9話が放送された。ネタバレあらすじとみどころを紹介しよう。次回第10話には、“令和のねずみ男”役で野村周平が登場する。予告動画は番組公式サイトで配信中。Tverで最新話を無料配信、FODで全話配信されている。
「イップス」は、互いにイップス(Yips=心の葛藤により、筋肉や神経細胞、脳細胞にまで影響を及ぼし「できていたことができなくなってしまう」心理的症状のこと)を抱えたおしゃべりなベストセラーミステリー作家・ミコと、犯人を追い詰めることが出来なくなったエリート刑事・森野が事件を解決してゆくミステリーコメディー。
6月7日に放送された8話では、“殺意0パーセント”の状況で、2人の死者を出してしまった“最強にツイてない犯人”宮永隆一(萩原利久)が登場した。二件目の現場から逃げたそうとしたところへミコと森野がタイミング良く取材に訪れてしまい、死体を隠蔽することに。
なにをやってもダメだという宮永だが、ほんの十分程度の時間で、60キロはある成人男性を思いもつかぬ場所に隠すトリックを思いついたのは見事。殺害された須藤の“助け”がなかったら、みつかることはなかったかもしれない。
“自分は運が悪かっただけだ”と下を向いてばかりだった宮永に、視野が狭くなっていることを教えたのはミコだった。外れだと思い込んでいた宝くじが200万円当たっていたことを知ったとき。宮永はやっと自分が“不運”を創り出していたことにきづいたようだ。「はじめからわかっていれば(こんな事件に巻き込まれなかったのに)…」と、うなだれる宮永。これからの人生をポジティブシンキングで生きてくれると良いのだが…。
ここへきて「歪な十字架」模倣事件に動きがあった。慧(染谷将太)が小説の中で二番目の被害者となる人物と同姓同名の女性の元を訪ねるシーン。さらに、慧が冤罪で服役中の異口治(モロ師岡)と接見していたことが判明した。
6月14日(金)放送の第10話には、野村周平がジャーナリスト役で登場。 悪事を働く権力者を自ら裁こうとする過激でゆがんだ正義を持つジャーナリスト・新正誠を演じる。第9話のラストで慧を尾行し盗撮としていた怪しげな男、それが新正誠だ。彼はなんのために慧を尾行していたのか?慧は模倣事件とどんな関係にあるのか?次回は一気に謎解きが進みそう、楽しみに待ちたい。
■第8話 ネタバレあらすじ
宮永隆一(萩原利久)は、“何をやっても運のない男”だった。友人の大城俊(三浦獠太)と起業したものの失敗。その後、大城は大成功を収めたが、宮永はしがない建設作業員として働いている。さらに宮永は闇金から200万円近い金を借りていた。
ある日、宮永のアパートに消費者金融業者の佐久間康(ニシダ/ラランド)が取り立てに現れる。宮永は隙をついてアパートから逃げ出すが、佐久間に追い詰められ、建設現場で暴行を受ける。身を守るためそばに落ちていたレンチを手に取り、無我夢中で振り回す宮永。するとそれが佐久間の頭部に当たり、命を奪ってしまう。我に返った宮永は逃げだそうとするが、道に飛び出すと同時に車にはねられてしまう。
宮永が目を覚ますと、そこは須藤健吾(本多力)の家だった。宮永をはねてしまった須藤は、事故を内密に処理し、100万円で示談にしようと彼を自宅に運び込んだのだ。とその時、テレビから建設現場で遺体が発見されたとのニュース速報が流れた。丁度、宮永のポケットから血の付いたレンチが転がり落ちた。宮永が犯人だと気づき、逃げようとする須藤。その拍子に、須藤は足を滑らせてテーブルの角に頭をぶつけて死んでしまう。
宮永は慌てて逃げ出そうとするが、ミコ(篠原涼子)と森野(バカリズム)が須藤を訪ねてやってきた。宮永はとっさに赤影になりすますことを決め、死体を隠す。そして初対面だという2人に須藤のふりをして家の中に招き入た。
実は、最近マジックにハマったミコが森野を伴い、忍者装束の人気動画配信者・マジシャン赤影こと須藤に、取材名目でインタビューに訪れたのだ。しかし宮永の怪しい態度にミコと森野は違和感を憶え、すぐに“偽物”だということにきがつく。
そんな中、森野のスマホに樋口一之(矢本悠馬)から建築現場での殺人事件の一報が入る。監視カメラを調べたところ、被疑者と思われる人物が途中で姿を消したことが判明する。2人のやりとりを聴き、森野が刑事だと知った宮永は緊張する。
宮永の様子から、ミコは宮永が赤影を殺害して遺体を隠したと推理する。しかし、短時間の間に家の中に隠したであろう遺体はみつからない。さらに宮永が隠していた衣服から、職業が建設作業員であることを知った森野は、彼が行なったトリックをみやぶる。宮永は滑車を使い、須藤の遺体を天井近くの物置スペースに移動させていたのだ。
遺体が見つかったことで宮永は観念し、正当防衛の末に佐久間を殺してしまったこと。須藤が自分で足を滑らせて頭を打って死んでしまったことを明かした。宮永は自分が“ツイてない”と漏らすが、ミコは宮永が手品に使った宝くじを見せて200万円が当たっていることを知らせ、ツイてるツイてないは自分次第だと話す。
■第9話 あらすじ
神奈川県議会議員の串鉄昭(三上市朗)が射殺される。壁には「令和のねずみ男」を名乗る犯人からの声明文が貼られており、「この男、10年前の剛谷トンネル崩落事故で多くの人間を殺した悪人の一人。法に代わり天誅を下す」と記されていた。数日後、鍋鳥建設社長の鍋鳥幸三(川瀬陽太)が殺害される。そこにも「令和のねずみ男」による犯行声明文が貼られていた。するとそこに、フリーのジャーナリスト・新正誠(野村周平)が現れ、取材をさせろと機動捜査隊の酒井純平(味方良平)らともめ始める。新正は、疑惑があっても裁かれていない権力者らを糾弾する記事ばかり書いている男だった。しかも新正は、警察発表されていない「令和のねずみ男」のことを何故か知っていた。新正のことを調べた森野は、「正義感が強すぎて危険な人物」だと判断する。 そんな折、森野は姪っ子の木原茜(松田るか)に会う。だが実は茜は、新正と恋人関係にあり…。
「イップス」(毎週金曜日21時)はフジテレビ系にて4月12日放送スタート。主題歌:AARON『フェイス』/出演:篠原涼子、バカリズム、染谷将太、渡辺大知、勝村政信、味方良介、足立英、矢本悠馬ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@yips_fujitv」。
◇フジテレビ「イップス」番組公式サイト
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