【最終回ネタバレ】長谷川博己と木村佳乃の執念が実り、緒形直人の再審決定!「アンチヒーロー」12.2%で好フィニッシュ

06月17日10時50分ドラマ
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6月16日に放送された「アンチヒーロー」(TBS、日21時)最終回・第10話で、明墨(長谷川博己)は自分の裁判に伊達原(野村萬斎)を引きずり出したことで12年前の殺人事件の再審を勝ち取ることに成功した!長谷川博己、野村萬斎の長台詞の裁判シーン、緒形直人と近藤華の12年ぶりの抱擁シーンは必見!最新話はTVerにて、全話はParaviでは配信中だ。



「アンチヒーロー」は殺人犯をも無罪にしてしまう“アンチ”な弁護士・明墨正樹(長谷川博己)の姿を通して、“正義とは果たして何なのか?” “世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?” を問いかける逆転パラドックスエンターテインメントだ。

その最終回が6月16日に放送された。ビデオリサーチ社による世帯視聴率は、初回から11.5%、12.8%、10.4%、9.2%、10.2%、10.3%、10.2%、10.2%、11.2%と推移し、注目された最終回は12.2%と今シーズンのドラマの中でも極めて高い数字を記録した。また、近年注目されている個人視聴率も7.0%、7.8%、6.5%、5.5%、6.1%、6.4%、6.4%、6.5%、7.0%、最終回は7.5%と高い数字をたたき出した。

ネットで「名前に色のついている人は味方」という推理が上がっていた。明墨の事務所にいる赤峰(北村匠海)、紫ノ宮(堀田真由)、青山(林泰文)、白木凛(大島優子)、さらに12年前の糸井一家殺人事件の冤罪を最初に疑い始めた検事は桃瀬(吹石一恵)だ。名前に色がついている中で、緑川(木村佳乃)は伊達原(野村萬斎)を同じ部署にいて第10話まででは明墨に味方しているようには見えていなかった。さらに第10話で白木が明墨を裏切って、緋山(岩田剛典)が殺人を犯した証拠となるジャンパーを伊達原に提供し、“裏切り?”と思われていたが、すべて最終回で判明した。緑川はあえて伊達原の懐に入り込むことで伊達原が隠蔽したことを探り、検察側の権力がなければ調べられないことを調べていた。さらに白木も裏切ったのではなく、伊達原を法廷に引きずりだすために明墨に頼まれて証拠を伊達原に渡していたのだ。

最終回の前半は伊達原役の野村萬斎の一人舞台ともいえるような長い台詞が続き、中盤にさしかかると明墨役の長谷川博己が膨大な量の台詞で応酬した。このシーンにも多くの視聴者は驚いた。緊張するシーンが続く中、伊達原が味方だと思っていた緑川がきれいに“正義の検察”として登場し、伊達原の罪を暴いた。

また、12年間、家族と離れ、死刑囚として死刑執行の恐怖に震えながら過ごしていた志水(緒形直人)と、父の帰りを待っていた娘の沙耶(近藤華)の抱擁シーンには多くの人が涙した。

ドラマは最終回を迎えたが、12年前の事件の真犯人は見付かっていないことや、ラストシーンで赤嶺が「公平でもないそんな世の中と戦うためにアンチヒーローが必要なのかもしれません。だから今度は僕があなたを無罪にして差し上げます」という台詞を吐いた。赤嶺が明墨を助けるような続編が作られるのではないかと期待の声があがっている。



■最終回・第10話ネタバレあらすじ
緋山(岩田剛典)の殺人事件の証拠隠滅で明墨(長谷川博己)が捕まった。明墨の事務所で働いている白木凛(大島優子)が証拠のジャンパーを伊達原に渡したからだ。担当検事には伊達原(野村萬斎)自らが名乗りをあげた。伊達原は拘置所にいる明墨のところにやってきて、法律はその見え方のためにうまく使うものだと話していった。

緋山も捕まり、取り調べで殺人の罪を自白し始めていた。緋山の自白と白木の証言で明墨の証拠隠蔽は確実となってくる。そんな中でも赤嶺たちは12年前の志水の事件を追う。毒物の判定に不信をもっていたため、赤嶺は当時の鑑定を行った科捜研の平塚の部下に会う。

裁判が始まった。白木が証言し、緋山も証人として自分の罪を認めた。さらに証拠のジャンパーは明墨の指示で提出したという。それが12年前の冤罪事件の証拠となるべく、志水(緒形直人)のアリバイを証明する動画を見つけるためだというが、伊達原は動画がないといいはる。明墨に「なにか言いたいことは?」と聞くと、明墨は必ず12年前の冤罪事件を証明してみせると話した。

明墨の裁判だが、その理由の判明のために特別に12年前の事件捜査についても触れてゆく。明墨が弁護した記者が書いた記事を、伊達原は一蹴する。また、桃瀬(吹石一恵)が残したファイルも、死を前にして存在意義を残すためのものだと切って捨てる。動画を見たといっていた刑事(音尾琢真)も口を閉ざしている。伊達原が有利になってきたところで、明墨は新たな証拠を提出するという。

明墨は科捜研の倉庫から見付かったという平塚が“善意”で書いていたという“本当の鑑定書”を出した。その鑑定書には、実際に裁判で毒物とされたタリウムという文字はない。ボツリヌストキシンと書かれている。12年前、志水を捕まえたものの決定的証拠もなく捜査は行き詰まった。そして伊達原は志水がすぐに持ち出せるタリウムが毒物だったら、証拠になると思い、書き換えさせたと主張する。

伊達原は大笑いし、当時、使われた鑑定書を出す。そして、ボツリヌストキシンが見付かったものの微量だったため、記載されていなかったと主張する。さらに、弁護側が出した書類をねつ造だといいきる。そして、伊達原は根拠として、私の書類は科捜研から手に入れたもの、資料室から取って来た書類より信用性が高いのだという。明墨は「ない書類をどうして熱心に探したのか?」といい、証拠の動画を見せる。そこには科捜研で必死に資料を探す伊達原が映っていた。そして平塚と書かれたファイルから一枚の資料を抜き出していた。

どうやって科捜研に入り込めたのか?と戸惑う伊達原。警察や検察の力がなければ科捜研にカメラを仕込むことなどできないのだ。緑川(木村佳乃)が微笑んだ。「だって検察の恥ですから。それにこの件は検事総長も了承済みです」と伊達原に告げた。

緑川と白木が明墨の事務所にやってきた。緑川は桃瀬と明墨と検察の同期だったという。そして、桃瀬から相談を受けていたこと、明墨が弁護士側で冤罪を立証するなら、自分はみずから伊達原の元に入りこんで内部から探ることにしたという。しかし、伊達原が動画がとられていたハードディスクを破壊したことで、一気に不利になった。そこで白木に頼んで裁判に伊達原を引きずり出すことにしたのだ。

瀬古(神野三鈴)判事も12年前の事件の再審を求めた。ねつ造された証拠で判決を下してしまったことを後悔していると話し、世論も高まっていった。

緑川が尽力し、伊達原は起訴された。倉田(藤木直人)は裁判で証言をし、動画を隠蔽したことを告白した。明墨は伊達原たちが志水親子の12年を奪ったことを指摘する。伊達原は守りたいものを守るためには蹴落とすしかない」といい、人が人を裁くのは快感だと拍手さえする。明墨は伊達原が改心するまで見張り続けるといい「共に地獄に落ちましょう」と言った。

志水の再審が決定した。そして保釈され、志水は12年ぶりに沙耶(近藤華)を抱きしめることができた。

明墨の面会にいった赤嶺は「不条理と戦うために“アンチヒーロー”が必要なのかもしれません。だから今度は僕があなたを無罪にしてさしあげます」と告げた。

TBS 2024年4月スタート。毎週日曜日21時放送「アンチヒーロー」。出演:長谷川博己、北村匠海、堀田真由、大島優子、木村佳乃、野村萬斎、神野三鈴、迫田孝也、緒形直人、藤木直人、吹石一恵、林泰文、岩田剛典、近藤華、山下幸輝ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@antihero_tbs」。

TBS「アンチヒーロー」番組公式サイト

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