韓国ドラマ「クラッシュ 交通犯罪捜査チーム」第11−12話(最終回):解散に追い込まれたTICチームが離島で大活躍…続編への期待高まる

06月19日23時12分ドラマ
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イ・ミンギやクァク・ソニョン、ホ・ソンテらが新しい顔を見せる韓国ENA月火ドラマとして「クラッシュ 交通犯罪捜査チーム」。

日本でもディズニープラスのスターにて独占配信中の第11−12話で10年前の事件を解決したTCIチームが解散させられるも大活躍の末、以前よりもパワフルに復活を遂げる様子が描かれ、物語の膜を閉じた。気になるあらすじと見どころを、視聴率を紹介する。

【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】



「クラッシュ 交通犯罪捜査チーム」、通称TCI(Traffic Crime Investigation)と呼ばれ署内ではまったく相手にされない交通犯罪捜査チームが絶妙なチームワークで無法者たちを検挙しまくる痛快アクションコメディ。⇒【各話のあらすじと見どころ】

■キャスト
キャスト・登場人物紹介
チャ・ヨンホ:イ・ミンギ
ミン・ソヒ:クァク・ソニョン
チョン・チェマン:ホ・ソンテ
ウ・ドンギ:イ・ホチョル
オ・ヒョンギョン:チェ・ムンヒ
 ほか

■第11話あらすじ
ジョンウク(カン・ギドゥン)を逮捕し、10年前の事件の真相やヨンホ(イ・ミンギ)の汚名を晴らすチャンスを得たTCI(交通犯罪捜査チーム)だが、当時事件を隠蔽した警察庁長官ミョンハク(ホ・ジョンド)は白を切ったままだった。これに怒ったジョンソプ(ハ・ソングァン)がミョンハクを拉致する事件が起こったが、事件の証拠を渡すというミョンハクの嘘に騙され、警察に逮捕された。奇しくもこの一件で真実を求めていた世論もミョンハクの味方についてしまう。

裁判ではギョンス(ハン・サンジョ)が証言台に立つも証拠が不足していた。頼みの綱はミョンハクが口にした事件の報告書だが、手に入れるすべがないTCIは当時報告書を作成した教授をアメリカから呼び寄せる。しかし、裁判所ではミョンハクが先手を打ち、隠し続けてきた報告書をあえて暴露して息子を切り捨てようとし、これに腹を立てたジョンウクは自ら父の指示だったことを自ら打ち明け始め、親子で責任のなすりつけ合いが始まった。警察内部でもミョンハクの捜査が始まるが指揮していたのは彼に仕えていたテジュ(オ・ウィシク)だった。

こうしてジョンウクには懲役20年、ミョンハクには懲役12年と罰金刑が課せられた。新たに警視長となったテジュだが、ソヒ(クァク・ソニョン)が過去の不正を暴こうとするのを見て喜びもつかの間、表情を凍らせ、TCIの解体を命じた。一人だけ島での勤務に飛ばされるヨンホとの別れを寂しがるソヒだが、意識を取り戻した父ヨンゴン(ユ・スンモク)が退院する際は島から駆けつけると約束した。

そして1年が経ち、ヨンホは和平島ののどかな環境の中で、交通ではなく島民の不和に頭を悩ませながらも、TCIの友との再会を楽しみにしていた。再会の当日、島では女子高生が疾走する事件が発生。事情を知らされた4人はヨンホが来れなくなったことを残念がるが、島に4人しか警察官がいないと聞いたチェマン(ホ・ソンテ)のひらめきで4人は女子高生の捜索を手伝いに行くことに。心強い仲間との捜索でヨンホは女子高生が交通事故に会った痕跡をみつけ言葉を失う…。



■第12話(最終回)あらすじ
和平島で起きた女子高生スンアの失踪事件。チェマンも遅れて合流し捜査を続けるが、前日夜に友達の誕生会と行って出かけたスンアは友達も少なく、見知らぬ男性といるところを目撃されていた。車種は特定されたが車の行き先は特定できず。数少ない島内の防犯カメラの映像を頼りに車の足取りを掴み、車の持ち主と思われる人物までたどり着き、島の観光事業評価や、島外からやってきたスンア親子と島民の軋轢との思わぬ関連が浮上する。

事件の夜、島では管工事業の評価者を接待する宴会が行われていた。捜査を進めるが、車にはあるはずの傷がなく、島民は口を揃えて事件性を否定。事件の直後に事故車両と同じ車種が買われていたことを突き止め、山の捜索を続けると彼女がつけていたイヤホンが見つかる。そしてすり替えられた車両は婦人会長によって島外に持ち出されていた。事件解決まであと一歩かと思われたが、島長(シム・ソヨン)ら島民が口を揃えて虚偽の証言をしたことで更に捜査は難航してしまう。山の捜索にも島民の同意が必要なため、捜査は暗礁に乗り上げそうになるが、ヨンホは自ら島民を煽る作戦を思いつき、片方のイヤホンからの信号でスンアの居場所がわかりそうだとハッタリを仕掛け、山中で見張りを続けた。

チェマンの洞察から警察内に共犯者がいることを疑っていた一同。ソヒらが見張る山中には想定通りに島民とともに巡査が現れた。遺体を掘り起こす島民らを逮捕したTCI。しかし驚くことに遺体はスンアではなく、一緒にいた男性だった。スンアは島民によって廃墟に監禁され生きていた。島民らは事件の夜、飲酒運転で事故を起こしたが、観光事業評価の基金欲しさに島民と結託して山中に埋めていた。それだけでなく、彼らはかつて不良を更生させる施設で入所者を死に追いやる残忍な人間だった。

事件を解決しTCI復活に期待を寄せる中、チェマンは警察を辞職したことを打ち明けた。残る4人は事件解決の功績を称えられて1階級昇進。署長(イ・ヒョンジュン)との祝宴の誘いを断って向かったのはチームでよく通った食堂だった。警察を辞めて交通誘導のボランティアを始めたチェマンを訪ねたのは国家捜査本部長に昇進したソジョン(パク・ジヨン)だった。TCIチーム結成の経緯を尋ねられ、これまで語ってこなかった妻のひき逃げ事件や、人々の意識の甘さへの憂慮を語ったチェマンは再び警察官としてオファーを受け、TCIチームは国家捜査本部直属として再スタートを切ることに。本部直属となったことで自分たちで捜査を進められるようになったソヒは、鉢合わせしたテジュに過去の未解決事件を暴くと宣戦布告。

本格的に運転を再開したヨンホ。納骨堂で会ったジョンソプは彼に前を向いて幸せになるよう背中を押した。助手席にソヒを乗せ、ヨンゴンの退院を手伝う約束を果たしたヨンホ。見つめる先にはルールを守りどこかへ向かう誰かのかけがえのない存在である人々の姿があった…。

■見どころ
放送スタート以来、着実に視聴率を伸ばしてきた交通犯罪を主題にしたドラマが遂に最終回を迎えた。物語は次々と起こる交通事故の裏に潜んだ凶悪な事件をTCIチームが豪快に解決していく中で、10年前に事故を起こしたイ・ミンギ演じるヨンホの心の葛藤や、その事故の裏に隠された真実に近づいていく様子が主軸として描かれた。

先週放送分では10年前の事故の裏に隠された残忍な事件や、警察の隠蔽など真実が明かされる中、カン・ギドゥン演じるジョンウクやその父親のミョンハクのえげつないぐらいの悪役演技が炸裂した。警察庁長官という手強い権力は通常であればラスボス格としてドラマの一番最後に描かれるのが一般的だが、本作のユニークなところは第11話でこの「ラスボス」との闘いに勝利を収め、後半からはTCIが解散して1年後のアフターストーリーを約1.5話に渡って描いた点だ。大活躍した代わりに上層部から目をつけられ解散に追い込まれたTCIのうちひとりだけ離島に左遷されたヨンホが島で遭遇した事件にTCIの仲間が駆けつけるという胸踊る展開が繰り広げられ、本作で一人で4役を演じるというユニークな出演を果たしたシム・ソヨンが最後にいわくありげな島長として5役目にして重要な役割を担った。
「クラッシュ」を盛り上げた“シム・ソヨン捜し”…最終回まで出演、一人5役でもはやレギュラー?

クライマックスでは離散してしまったTCIのメンバーがより強力な後ろ盾を得て大復活を遂げる場面で幕を閉じるのだが、ソヒとテジュの対立や二人の過去、ソヒとヨンホのロマンスが芽生えそうで芽生えない絶妙なツーショット場面、最後まで明かされなかったヒョンギョンの親の正体など続編を期待させる伏線と取れる部分も多い。

「交通」に特化した捜査劇というユニークな作風は視聴者を選びそうに思われたが、最終的には毎週視聴率を伸ばし、最終回では最高の全国視聴率6.6%(ニールセンコリア調べ)を記録し、視聴者の心をつかんだ。

「クラッシュ」自己最高視聴率7.8%を記録して、ENA歴代2位で終了

「クラッシュ 交通犯罪捜査チーム」はディズニープラスで独占配信中だ。(全12話)

ENA「크래시」HP

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