「マウンテンドクター」第2話、歩(杉野遥亮)が山小屋で緊急手術 “MMT”で親子の命を救った

07月16日07時00分ドラマ
画像:フジテレビ系「マウンテンドクター」より

7月15日に放送したフジテレビ系「マウンテンドクター」(月曜22時)では、国際山岳医の認定を受けた歩(杉野遥亮)が、MMTとして初めて山小屋での緊急手術する様子が描かれた。第2話のネタバレあらすじと見どころ、第3話のあらすじと予告動画を紹介する。



「マウンテンドクター」は、長野県松本市を舞台に、山岳医療の現場に放り込まれた青年医師が、さまざまな思いを抱えた仲間、自身の過去と向き合い、成長していく様を描く完全オリジナル作品。

■既視感あるけど癒されるドラマ


インタビューで杉野は「第1話はエピソードゼロ」と語っていたように、この回からMMTとしての活動が本格的に始まった。チームの医療ものと言えばどうしても「TOKYO MER」「コード・ブルー」「ブルーモーメント」などが重なる。遭難者を助けに向かうときにMMTのジャケットを羽織るシーンで背中の『MMT』がアップになるとどうしても既視感を覚えてしまう。それでも杉野が崖をゆっくり懸垂下降する姿は、これまでのチーム医療モノと違い、美しい北アルプスの景色と相まって妙に癒される。

第2話では、父を亡くした少年が独りで頑張る母親への感謝の気持ちと、思春期特有の反抗心から素直になれない心の葛藤が優しく描かれた。一方で、江森(大森南朋)が医療過誤に訴えられている事実にも驚かされた。第2話ラストでの江森と少年との会話も気になる。江森はいったいどんな秘密を抱えているのか?





■第2話ネタバレ:歩、初めての山小屋での緊急手術


MMT医療チーム本格始動

復帰早々、院長・周子(檀れい)から、山岳医療チーム“MMT”(Moutain Medical Team)のメンバーに任命された歩(杉野)。しかしメンバーには江森(大森)はいない。さらにはチームのリーダーで救急の小宮山(八嶋智人)やほかのメンバーのモチベーションも低く、歩はがく然とする。当然、山小屋の泊まり込み診療ともなると誰一人として手を挙げない。

歩にはほかにも気がかりがあった。留学前に江森から聞いた「山に復讐するため」という言葉だ。山岳看護師の玲(宮澤エマ)は何か知っているようだが、何も話さない。江森は、1年前、歩が留学後すぐに起きた遭難事故で、救える命を救えなかったと遺族から訴えられているというのだ。江森自身も裁判に勝訴しようとする意志はないようだ。


滑落事故発生

泊まり込み診療の初回は歩と麻酔科の典子(岡崎紗絵)が山へ向かうことに。山小屋に着くと、野口七海(西原亜希)と大地(横山歩)親子が診療所にやって来る。2人はこの日が初めての登山だといい、大地は母親との登山が恥ずかしいのか、どこか七海に反発している様子。歩は、大地がボロボロのスニーカーを履いていることが気になり、七海に登山靴のレンタルを教える。しかし大地は履き替えようとしない。

翌日、山小屋で診療中の歩と典子のもとに、山頂へ向かっていた七海が崖下に滑落したという連絡が入る。大地も腕を負傷しているらしいが、天候が怪しく救助のヘリは飛べない。歩と典子は現場へ急行し、崖下の七海の救助を試みる。


山小屋で緊急手術

歩たちは、救出した七海をなんとか山小屋まで運んだが、七海の容体が急変。動かすことができない事態に。駆けつけた救助隊にひとまず大地だけを引き渡し、七海の救命にあたる歩。ところが七海は腹部内出血しており、すぐに開腹手術が必要。設備の整わない山小屋診療所で、どうすれば命をつなげるのか悩んだ歩は、病院にいる玲に緊急手術用の道具を持ってきてほしいと頼む。

江森は反対するが、玲は「助かるかもしれない命があるなら放っておけない」と、山へ向かう。玲の到着を待って、歩は典子と玲と協力して開腹手術を無事に終える。


高地肺水腫

その頃病院では、小宮山たちが、搬送されてきた大地の様子がおかしいことに気づく。江森が高地肺水腫を疑い、すぐに治療にあたり、事なきを得る。
※高地肺水腫:肺に水がたまる病態。高山病による死亡のほとんどが、高地肺水腫による。


親子を救ったMMT

歩は容態の落ち着いた七海をヘリで病院に運び、小宮山の執刀で七海の手術は成功する。江森は歩に、大地を先に帰らせた処置を認めるが、山で大地の症状を見逃した歩に「山岳医になったことで過信するな。今のお前は、まだただの山好きの医者に過ぎない」と忠告する。「一人でも救える命があるなら、できる限りのことをするつもりです。独りでなく、MMTチーム一丸となって」と答える歩。


絵葉書に込めた母への感謝

歩は母親を心配する大地に、大丈夫だと伝えてやる。思春期で反抗期の大地だが、父を亡くして独りで頑張る母に感謝していた。父が好きだった山頂の景色を母に見せてやりたくて、聖地巡礼だと嘘をついて山に誘ったのだった。登山靴を拒否したのも、お金がかかるから。その気持ちを正直に伝えるようにと歩に勧められた大地は、母の病室へ。謝る母に大地は「父ちゃんの代わりに、山頂の景色を見せたくて…」と言い、「だから早く良くなって今度は見よう、山頂の景色を一緒に」と絵葉書を渡した。裏には「母ちゃん、いつもありがとう」と書いてあり、七海は大地を抱きしめてうれし泣きした。

親子の命を救ったMMT

予期せず、見事な連係プレーで親子の命を救ったMMTだったが、チーム一丸となるのはまだ先のようだ。それでも典子はやりがいを感じ、玲と互いの貢献をたたえ合った。


江森はリハビリ中の少年・飯塚亘(森優理斗)に1年前の事故当時のことを口止めする。



■第3話予告あらすじ:死の真相

高原の神社で安産祈願をするために山を登った松田結衣(畦田ひとみ)が、道中で突然倒れヘリで運ばれた。妊娠5カ月のため胎児への影響が心配されたが、検査の結果問題はなく、一晩入院することに。しかし、結衣は父・健作(おかやまはじめ)に強引に退院させられた。結衣は、江森が1年前に山で死なせた倉持菜月(舟木幸)の娘で、江森を訴えている遺族だった。退院時、健作は江森を「人殺し」呼ばわりし院内は騒然となった。周子は気にする必要はないと言うが、早紀(トラウデン直美)は、遺族が医療過誤として訴訟を起こしている理由を話す。江森が命をあきらめるはずがないと信じる歩(杉野遥亮)は、独自に事故のことを調べ始める。


勤務外で起きたことという1年前の北アルプスで起きた遭難事故。亡くなった遭難者のトリアージは黒、つまり助かる見込みはなしのはず。江森はいったい何を隠しているのか?一年前の遭難事故で何があったのか?深まる江森への疑惑とあの日の真実は?


カンテレ・フジテレビ 2024年7月8日スタート。毎週月曜日22時放送「マウンテンドクター」。出演:杉野遥亮、大森南朋、岡崎紗絵、向井康二(Snow Man)、宮澤エマ、檀れい、八嶋智人、近藤公園、トラウデン直美、⼯藤美桜、吉⽥健悟、遠⼭俊也、平⼭祐介、⽯野真⼦、⽯丸謙⼆郎ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@_mountaindoctor」。カンテレドーガとTVerで最新話無償配信、FODとNetflixで最新話まで全話配信中だ。



カンテレ・フジテレビ「マウンテンドクター」番組公式サイト

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