Netflix「Sweet Home 3」第1話-2話 もう1人の凶悪な自分と戦うソン・ガンが仲間を救うべく奮闘
現在配信中のNetflixドラマ「Sweet Home -俺と世界の絶望-」シーズン3第1話では、イギョン(イ・シヨン)が人間に戻れる可能性を見出したヒョンス(ソン・ガン)が、彼女を人間に戻そうと奮闘する姿が描かれた。また第2話では、イギョン救出以降、ヒョンス怪物化が解けないヒョンスが目を覚まさない中、新たに怪物化の症状が発症してしまう人物が登場し、シーズン3開幕からフルスロットルのスリルで注目を集めた。
第1話と第2話のネタバレあらすじと見どころ
●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】
「Sweet Home -俺と世界の絶望-」シーズン3は、キム・カンビによる韓国の同名ウェブ漫画を原作にした、人気シリーズの第3弾。今回のシーズン3では、怪物化の終わりと新人類の始まりを迎えることになった世界、怪物と人間の曖昧な境界の間で選択の岐路に立たされた彼らのより凄絶な死闘が描かれる。⇒【関連記事・各話のあらすじ】
■キャスト
⇒【相関図】
⇒キャスト、人物詳細
チャ・ヒョンス役:ソン・ガン
ピョン・サンウク役/ナム・サンウク役:イ・ジヌク
ソ・イギョン役:イ・シヨン
ユン・ジス役:パク・ギュヨン
イ・ウニュ役:コ・ミンシ
タク・インファン役:ユ・オソン
キム・ヨンフ役:キム・ムヨル
パク・チャニョン役;ジニョン
イム博士役:オ・ジョンセ
イ・ウニョク役:イ・ドヒョン
アイ役:キム・シア
ユン・ジャヨン役:キム・ジアン
ほか
■第1話あらすじ
画像:NetflixJapan公式YouTubeよりキャプチャー
「Sweet Home -俺と世界の絶望-」シーズン3Netflixにて独占配信中
怪物人格のヒョンス(ソン・ガン)と対峙したウニュ(コ・ミンシ)は、鉄パイプを手に「ヒョンスを返せ」と彼に詰め寄る。これに対し、怪我をしたヒョンスを助けるために出てきた、と語る怪物人格のヒョンスは、肩の大きな傷を見せる。それでも尚、ウニュはヒョンスを解放して欲しいという意思を曲げず、彼に対し頭突きをして本物のヒョンスを呼び戻す。
その頃、サンウォン(イ・ジヌク)はサンウクの姿でイム博士(オ・ジョンセ)と再会を果たす。イム博士は死を悟るが、サンウォンに殺意は無く、チソン(イム・ヒョングク)を彼と会わせることが目的の1つだった。チソンをMH3と呼び、嘲りの顔を浮かべるイム博士だったが、血に汚れ、傷だらけになったキム中士(キム・ムヨル)、ヨンソク(ユ・インソン)たちの登場に顔をしかめる。その後、彼らを用いて開始された怪物化する人間を探すための残酷な実験を見て、意味が無いと言い放つイム博士は、「実験が成功していないようだ」とサンウォンとチソンを挑発する。そんな中、部下の一人を殺すよう指示されるキム中士だったが、部下を守るため自ら危険に飛び込む。これに諦めたような表情を浮かべたサンウォンは、ジャヨン(キム・ジアン)たちに「殺せ」と指示し、その場を去るのだった。
一方、イギョン(イ・シヨン)が完全に怪物化していないと確信したヒョンスは彼女を助けに向かおうとする。ウニュはそんな彼を心配し、ついて行こうとするが、ヒョンスは守り切ることができない、と拒む。「必ず彼女を連れて帰る」とイギョンの元に向かったヒョンスは、怪物に飲まれそうになる彼女に寄りそい、必死に呼びかけはじめる。
スタジアムで監禁されていたイェスル(ヤン・へジ)は、チ班長(キム・シンロク)に連れ出される。行き先が分からず不安になったイェスルは何度もチ班長に話しかけるも、彼女はこれを全て無視。鞄を投げることでようやく反応を得られたが、そこで語られたのはイェスルにとってはあまりにも酷な、チ班長の本心だった。その後、強引に怪物化したチ班長の前に連れて行かれたイェスル。しかし、チ班長の息子は彼女たちに興味を示さず、おかしな様子を見せる。いつもとは異なる息子の様子にパニックを起こすチ班長。その隙にイェスルは彼女に襲いかかり、守護隊はチ班長の悲鳴を聞く。
イギョンの元に向かったヒョンスを待っていたウニュはチャニョン(ジニョン)、ハニ(チェ・ウォンビン)と再会。共にヒョンスを待つが、そこに一体の怪物が現れる。応戦するしかないと思われたその時、一体に響いたイギョンの悲鳴に反応した怪物はヒョンスが向かった穴に一目散に向かう。ヒョンスたちの危機を察したチャウォンとウニュは、彼らを守るため穴に降りて怪物と戦うも、敵は手強く、チャニョンは不利な状況にあると悟る。そこで、ヒョンスとイギョンをロープで引き上げようとするも、ロープに火炎瓶の火が燃え移りそれすら不可能に。覚悟を決めたチャニョンはウニュを地上に戻し、ヒョンスに呼びかけながら1人で怪物に応戦する。万事休すに思われたその時、本来のイギョンを呼び戻すことに成功したヒョンスが目を覚まし、チャニョンを怪物から守った。その後、ヒョンスはチャニョン、イギョンと共に無事に地上に生還。涙を流すイギョンの姿を見たヒョンスは安堵の表情を浮かべる。
■第1話見どころ
シーズン3開始から緊張感漂う展開となっていた1話。イギョンのため奮闘するヒョンスが動けない状況の中、怪物が迫ったシーンは特に息を飲んだ。その危険の中に自ら飛び込んだウニュとチャニョンの勇気は流石だった。戦闘の中でのチャニョンの判断力とその決断の早さには驚かされると同時に、彼がこれまで経験してきた修羅場を思い起こさせ、胸が痛んだ。ヒョンスにちゃんと再会することも出来ず、退場してしまう展開とならず本当に良かった。また、サンウクの姿で暗躍するサンウォンがイム博士と再会するシーンも印象的だった。非道になってしまうのも頷ける過去を持っていたサンウォン。因縁のイム博士と行動を共にする彼にもまた注目が集まる。シーズン2から時間が空いていたが、シーズン3の1話を見た後だと、その空白期間が無かったかのように感じられる。この没入感を生む演出には感嘆させられると共に、これからにも期待が高まった。
■第2話あらすじ
画像:NetflixJapan公式YouTubeよりキャプチャー
「Sweet Home -俺と世界の絶望-」シーズン3Netflixにて独占配信中
目を覚ましたイギョンは自分の怪我が治っていることに驚きながらも、割れたガラスを手に取り、自らを傷つけようとする。それを見たウニュは彼女が怪物から人間に戻ったことを説明するも、イギョンは信じられず、自分を切りつけた。その傷が治らなかったことで自分の状況を受け入れたイギョンは、自身を救ってくれたヒョンスの安否を心配する。ウニュに連れられ、ヒョンスの様子を見に行った彼女の目に飛び込んで来たのは腕が怪物化したまま意識を失っているヒョンスの姿。イギョンを救って以降、元に戻らず意識も戻らないヒョンスは、万が一の危険に備え1室に隔離されていたのだ。
その頃、チャニョンにホサン(ヒョン・ボンシク)との関係を問われたハニは、彼に怪物化した両親を殺され、互いに怪物化した際は殺し合う約束をした過去を明かす。その時目を覚ましたホサンは、ヒョンスたちと合流した彼女を責め、「両親のように怪物になる」と言い放つ。これに憤ったハニは手錠で彼を拘束し、ヒョンスが怪物になった人を戻すことが出来たことを告げる。怪物になった人を殺したことに罪悪感を抱いているハニは、この話を聞いても動じないサンホに反省しろ、と拘束を解かずその場を去る。涙を流すハニを気遣うチャニョンだが、ハニは笑顔を作り気丈に振る舞う。
イギョンはヒョンスへの感謝の伝言をウニュに託し、娘を止めに向かおうとする。ウニュはそんな彼女を引き止めるが、イギョンの自責の念の強さを知り、銃を渡した後に、引き止めた手を離した。その頃、サンウォンとイム博士一行も、イギョンの娘を求めて彼女が目指すスタジアムに向かっていた。
イェスルを保護した守護隊は、怪物化した息子を匿っていたチ班長に取り調べを行い、治療法が開発されることを期待した彼女が、症状が出たものを息子に食べさせていたことを聞き出す。この行動を批判するタク軍曹(ユ・オソン)は、「自分の子供を殺せる親はいない」と反発するチ班長に、自分が最初に手にかけたのは怪物化した息子だったと話し、姿を変えたチ班長の息子を処分することを告げる。その後、この場を去るか残るかの選択件を貰ったチ班長は、自らの命を絶とうとするもイェスルに阻止される。死をもって現実から逃げようとした彼女にイェスルは怒り、「息子を守ったと思っているであろうが、殺人怪物に育てただけだ」と、現実を突きつける。
一方、イギョンの娘はヨンス(チェ・ゴ)が孤児を理由にいじめられ、復讐心から怪物になりたいと望む姿を見る。彼女がヨンスに気付かれぬよう手を伸ばしていたところに、イェスルが彼を連れ戻しにやってくる。その時、イギョンの娘も彼女に見つかり、共にジノクのもとで過ごす事になった。そんな中、スタジアムにはサンウォンとイム博士一行が到着する。タク軍曹は部下を次々と倒し、生存者のもとに向かうサンウォンに目的を聞き出そうとするも、圧倒的な戦力差に倒れる。これに生存者たちが恐れをなす中、自分の子を見つけるために子供を1カ所に集めるよう支持するサンウォン。危険を察知したイェスルはイギョンの娘を連れてその場から逃げる。
負傷した守護隊の一同は、イム博士に会う。キム中士の安否を問うも彼からは、死を仄めかす言葉のみが伝えられ、絶望する。しかしキム中士は、一時死の淵に追いやられるも、ソクチャンの自己犠牲により、命を繋いでいた。
スタジアム内の生活はサンウォンたちが来て以降、一変する。守護隊の権力が無効化され、発症者の行動制限が無くなったのだ。そんな中、残り時間が少なくなってきたタク軍曹は、イム博士から特殊感染者になれる薬を持ってきたと聞かされる。
依然手錠に繋がれているホサンは、ハニに決別を告げるも拒否されてしまう。ヒョンスたちに肩入れしているハニに、忠告するも彼女は聞く耳を持たない。そんな中、怪物化の症状が発症してしまったホサン。止まらない鼻血を隠しながら必死にハニを遠ざけた彼は、手錠を引きちぎってその場を去る。しかし、様子がおかしいホサンを心配したハニは、解毒剤を持って戻って来てしまう。ちぎれた手錠と血痕を見て、恐る恐る血の跡を辿ったハニは、そこで見た光景に悲鳴を上げる。
その後、ヒョンスを起こそうとしたハニを止めるウニュとチャニョン。ヒョンスを起こして欲しいと泣いて頼むハニを見た2人は、誰かが怪物になってしまったことを悟る。覚悟を決めヒョンスを起こすことを試みるウニュだが、怪物化した腕が暴走し、一筋縄ではいかない。その間、ハニは車中で必死に怪物化に抗うホサンに声をかけ続けていた。そんな彼女にホサンは殺してくれ、と頼む。涙を流しながら銃を構えたハニだったが、彼との思い出が引き金を引く邪魔をする。これを見て、乗っていた車を急発進させたホサンは、車の山に突っ込んで自爆を試みる。外で大爆発が起こる中、ウニュの声でヒョンスが目を覚ますも。しかし、それは怪物の人格だった。チャンヨンに迫っていた怪物を瞬殺したヒョンス。そんな彼は流れるようにチャニョンの首に手をかけ、締め上げていく。
■第2話見どころ
犠牲が際立って描かれた今回。チ班長の息子を守るという名目の元、他の発症者を犠牲にしていたのには本当に驚かされた。究極の状況に迫られたらあのような選択をしてしまうのかも知れないが、仮に息子が人間に戻った未来が訪れたにしても彼が歩む人生は辛いものになるだろう。イェスルが彼女にはなった「殺人怪物に育てただけ」という言葉はどの未来が訪れても逃れられないと考えさせられた。他者を犠牲にした人がいる一方で自分を犠牲にしたソクチャンとホサン。ソクチャンに救われたキム中士の歩む道も険しいものになるであろうが、彼ならばその遺志を継ぐだろうという核心に似た期待がある。ソクチャンが死の恐怖と絶望を乗り越えて自分の命を託した理由もそこにあるのではなかろうか。そして、引き金を引けなかったハニに変わって、怪物化した自分を自ら殺そうとしていたホサン。彼の場合、自分を救うという意味も含むが、今後のハニの人生に大切な人を殺してしまった、という記憶を残さなかったという点では、自己犠牲といえるかも知れない。しかし、その結果がハニ、チャニョンの危機を招いてしまったのも否めない。ヒョンスには荷が重いが、ホサンの最期の願いのためにも、なんとか怪物の人格を抑え、帰ってきてほしいところだ。
ドラマ「Sweet Home -俺と世界の絶望-」シーズン3は、2024年7月19日よりNetflixで独占配信されている。
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