現在放送中のJTBC土日ドラマ「家いっぱいの愛」第3話、第4話ではエヨン（キム・ジス）を巡って、火花を散らすミレ（ソン・ナウン）とムジン（チ・ジニ）の姿が描かれた。

なお、ニールセンコリアによると、17日放送の第3話の視聴率が全国3.9％、首都圏4％、18日放送の第4話では視聴率が全国平均5.3％で首都圏は5.4％を記録し、自己最高視聴率を塗り替えるとともに、総合視聴者ランキングも5位と順位を上げた。⇒ミニシリーズ、2位は「家いっぱいの愛」

●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】



「家いっぱいの愛」は、仕事に失敗して11年前に姿を消した父親が、我が家の建物のオーナーとして戻って来ることから繰り広げられる家族恋愛ドラマ。どんな恋愛よりも濃厚で熾烈で興味深い家族との愛と戦争を描く⇒【関連記事・各話のあらすじ】

■キャスト
⇒【相関図】
⇒キャスト、人物詳細
ビョン・ムジン役：チ・ジニ
キム・エヨン役：キム・ジス
ビョン・ミレ役：ソン・ナウン（元Apink）
ナム・テピョン役：チェ・ミンホ(SHINee)
ビョン・ヒョンジェ役：ユンサナ（ASTRO）
　ほか

■第3話あらすじ
画像：JTBC「가족X멜로（家族 X メロ）」HPより 「家いっぱいの愛」2024年8月11日よりNetflixにて独占配信
テピョン（チェ・ミンホ）はミレを救った後、Jマートでアイドル的な存在となった。ミレはそんな彼がエヨン（キム・ジス）とムジン（チ・ジニ）の件を社内で話すのではないかと恐れていた。一方、テピョンはムジンを蹴ったことをミレに謝罪しようとするが、ミレは彼に両親のことを口外すれば“社員権限”で解雇すると脅す。テピョンは驚きながらもムジンを傷つけたことを謝罪するが、ミレは「むしろスカッとした」と言い、テピョンを困惑させる。

ミレが帰宅すると、エヨンが引っ越しをやめたと知り、ムジンへ気持ちが傾いたのではないかとエヨンを責める。エヨンの逆鱗に触れ、ミレは引っ越しをやめることを受け入れざるを得なくなる。その後、ミレはムジンからエヨンと復縁したいと聞かされる。驚きながらも復縁が失敗すれば慰謝料としてビラを譲渡する条件で約束を交わす。

一方、ムジンに対する疑念が広がり、近所の人々は彼が証拠隠滅を図っていると噂する。ムジンがエヨン一家と共謀しているとの憶測が広がり、エヨンたちは警戒されるようになる。

ミレは会社のエレベーター内でナム社長（チョン・ウンイン）に怒鳴るテピョンを目撃する。状況把握の前にエレベーターに引き込まれ、妙な空気に包まれる。エレベーターが次の階に到着し、ミレは逃げるように飛び出す。その後、テピョンは父親からの指示を無視し、ナム社長を困惑させる。

ヒョンジェと食事に行ったムジンは、それとなくエヨンとミレの話を聞き出す。ヒョンジェの話から、2人が生活のために必死で働いてきたと知る。さらに自分がいなくなった後、家族が人々の好奇の目にさらされていたことを知ったムジンはやるせなさと怒りに包まれる。そんな彼の怒りの炎は、エヨンに言い寄っていた男性の存在で更に大きくなる。

社内ではナム社長の息子が働いているとの噂が広がり、ミレはその正体を知る唯一の人物として注目される。彼女は秘密を守り抜き、テピョンと食事に行く。テピョンとミレは互いの家族の秘密を握り合うが、何も知らないフリをする無関心な関係を約束する。

ビラ周辺ではムジンに対する疑念が更に強まるなか、ジンヒが仕事中のエヨンを問い詰める。ムジンは怒りを抑えつつジンヒを店から追い出そうとするが、ミレがエヨンを守り、ジンヒと対立する。しかし、野次馬の前でエヨンとの親子関係を暴露され、ミレは涙を堪えるエヨンを守るためその場を去る。

店で騒ぎを起こしたことでミレは上司からの注意を受ける。帰宅後、エヨンの前で明るく振る舞うが、ムジンはビラの住民がミレとエヨンを問い詰める様子を目撃し、深刻さを感じる。そして、ムジンはエヨンに「もう自分のせいで苦しむことはない」と告げ、警察署に火事の件を話しに行く。その後、ムジンはビラの住民たちに誤解を解き、家族を守るためにビラを購入したと説明する。住民たちは彼に対して非を認め、ムジンは彼らに酒を奢り、和解を図る。疑念を晴らしたムジンはミレに「悪いが消えない」とメッセージを送る。

■第3話見どころ
3話目にして本格的に、ミレとムジンの家族を賭けた戦い火蓋を切って落とされた。そんな親子の戦いの中で今回際立っていたのは、ミレ、エヨン、ヒョンジェたちを苦しめたビラの住民。1話、2話でも引っかかる部分はあったものの、ご近所さんとして仲良くしていた彼ら。その態度がただの憶測で180度変わっていく様は現実にも存在する光景であるが故に、より恐ろしく、腹立たしさがこみ上げた。権力と力を持つムジンには強く出られない故の、不安のはけ口のように扱われ、尊厳すらも守られなかったエヨンたち。仕事にまで支障をきたし、精神的苦痛を受け、名誉も毀損されたこの件は訴えることも可能であろうが、彼女たちにその余裕がないが故に泣き寝入りするしかない状況もまたリアルで、エヨンたちへの感情移入を深めた。
自分のせいで家族が苦しんでいる様子を目の当たりにしたムジン。彼の中には己へのふがいなさと、心無い人々への怒りが渦巻いたであろう。そんな彼のビラの人達への復讐はとても興味深かった。自身の潔白を主張し、住民たちの罪を咎めた後に来るのは、誰もが罰だと思ったが、ムジンは彼らにお酒という名の飴を与えた。これにより簡単にムジンへの印象を変えた住民たち。この瞬間、彼と住民たちの間に上下関係が構築されたように見えたか。

■第4話あらすじ
画像：JTBC「가족X멜로（家族 X メロ）」HPより 「家いっぱいの愛」2024年8月11日よりNetflixにて独占配信
エヨンはジンヒたちから誤解による騒動について謝罪を受けるが、彼女たちが態度を一変させてすり寄ってくることに怒りを覚え、皮肉を交えて反撃する。この反応にジンヒたちは驚きつつも、エヨンがムジンの影響で天狗になっていると陰口をたたくようになる。一方、ミレは急に好意的になる近所の人々に疲れていたが、テピョンとの交流で心の距離を縮める。ムジンも住民たちの態度の変化を実感し、エヨンに問い詰められた過去を思い出すが、ジェゴルには問題は解決したと伝える。

その後、ミレは泥酔したムジンと遭遇し、彼に対する怒りが募るが、テピョンから「自分のペースを乱さないこと」を学び、それを実践し始める。ミレの変化に対抗するムジンだが、次第に家族に入り込む隙がなくなっていく。

そんな中、エヨンは偶然ジェゴルを見かけ、彼が電話相手にムジンの愚痴をこぼしていることに気付き、その後を追う。そこで「大金を手に入れる為なら仕方ない」、「楽をして稼いだ金はすぐ消える」と不穏な発言を聞いたエヨンは、これを利用してジェゴルをゆする作戦を行う。しかし、実行前に何者かに襲われる。

その頃、ムジンとミレはエヨンが何者かに連れ去られたとの報告を受け、彼女を捜すが見つからない。絶望するミレは警察からの呼び出しを受けて急行し、そこでエヨンが暴行事件の加害者として事情聴取を受けていることを知る。エヨンは過去にムジンに懲らしめられた男に襲われそうになっていたが、ジンヒとセリの援護を受けて逆襲。逆に行事件の加害者としてエヨンたちが事情聴取を受けていた。

ムジンはミレが悲しそうな表情をしていることに気付き、彼女を励まそうとするが、ミレは家族を守れなかった自分の無力さを嘆き、ムジンからの謝罪を拒否する。ムジンはミレを励ますが、彼女は自分の意思を貫くことを選び、二人の間に涙が浮かぶ。

その後、ミレは雨の中で一人涙を流すが、テピョンが彼女を見守り、傘で彼女を守る。

■第4話見どころ
この回では、ムジンとミレのエヨン争奪戦がユーモラスに描かれるが、結局何をやってもミレにかなわないムジン。そんなムジンはエヨンにしか関心がないように見えたが、ミレの悲しみにいち早く気付くなど、父親らしい姿も見られた。ミレと向き合い、これまでの頑張りを父として激励し、自身の不甲斐なさを詫びるも、ミレは受け入れない。それでも彼女の心にムジンの言葉はきっと届いたはっず…と信じたい。
幼少期、ムジンに期待しては裏切られるという経験を重ね、ムジンのせいで苦労するエヨンの姿を見てきたミレ。ミレからすると、1度の謝罪で「はい、分かりました」と許せないだろう。信じたところでまた裏切られるかも知れないという恐怖と戦っているのかもしれない。ただでさえ仕事で忙しいミレの重なる心労が心配だが、テピョンの存在が彼女の救いになってくれそうな気配がしている。テピョンが何度も彼女のピンチに居合わせているのは、彼が彼女の運命の相手だと示唆しているようにも感じられる。徐々に登場シーンが増えているテピョン。今後、ミレとテピョンの関係の進展にも期待が集まる。

2024年8月10日よりスタートしたJTBC土日ドラマ「家いっぱいの愛」は、毎週土日22：30から放送、その後Netflixで独占配信される。

◇Netflixオフィシャル予告映像（日本語字幕なし）
◇ JTBC「가족X멜로」HP

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