「NO WAY OUT:ザ・ルーレット」ユ・ジェミョン死亡で200億を手にしたのは…続編は?第7・第8話(最終回)

08月22日07時30分ドラマ
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画像:YouTube予告よりキャプチャー

21日、Disney+(ディズニープラス)「スター」で独占配信された「NO WAY OUT:ザ・ルーレット」では、ついにグクホ(ユ・ジェミョン)が殺害され、ミスター・スマイル(ホ・グァンハン)の再登場でシーズン2を告知するようなエンディングで、視聴者に期待を抱かせた。

第7話「虐殺」と第8話(最終回)「不浄なるマエストロ」のあらすじと見どころを紹介する。(ネタバレあり)


【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】



「NO WAY OUT:ザ・ルーレット」は、悪名高い凶悪犯「キム・グクホ」の命に200億ウォンの懸賞金がかけられ、それを巡る出入口のない人間たちの激しい戦いを描いたドラマだ。警察官ペク・ジュンシクをチョ・ジヌンが、凶悪犯のキム・グクホをユ・ジェミョンが演じる。⇒【各話のあらすじ・関連記事】

■キャスト

ペク・ジュンシク役:チョ・ジヌン
キム・グクホ役:ユ・ジェミョン
アン・ミョンジャ役:ヨム・ジョンア
イ・サンボン役:キム・ムヨル
ユン・チャンジェ役:イ・グァンス
ミスター・スマイル役:ホ・グァンハン
ソン・ジュヌ役:キム・ソンチョル
ソ・ドンハ役:ソン・ユビン
ほか
原題:노웨이 아웃: 더 룰렛



■第7話「虐殺」

チャンジェ(イ・グァンス)は、自分のストーカー行為が原因で自殺した女性が働いていた耳かき専門店の店主が、彼の行為を暴露し、ストーカーの厳罰化を求める国民請願を投稿したことを知る。怒りに駆られた彼は店に押し入り、店主を縛り上げ、店に油を撒いて火をつけようとしたが、最終的には店主を逃がす。しかし店は大爆発。アジトに戻ったチャンジェは、殺害したパク巡査(オ・ウリ)の警察服を燃やす。

ホサン市郊外にあるアン市長(ヨム・ジョンア)の家族名義の別荘で発生した銃撃事件が報じられる。ソ補佐官(イム・スヒョン)とイ弁護士(キム・ムヨル)が遺体で発見され、マスコミは事件とアン市長との関係に注目する。

ニュースでこれを知ったチャンジェは、ジュンシク(チョ・ジヌン)にグクホ(ユ・ジェミョン)を今日中に連れてくるよう電話で命令。ジュンシクは騒ぎを起こしてグクホを拉致し指定の場所に到着するが、ソミ(チェ・ミョンビン)はおらずジュンシクはグクホを奪って逃げる。グクホをアジトに運んだチャンジェは200億ウォンの懸賞金を狙って彼を殺そうとする。しかしグクホに反撃され、チャンジェは殺害される。発信機をたよりにジュンシクがアジトに駆けつけるも、グクホはソミを盾にジュンシクを襲って逃走する。病院に運ばれたジュンシクは意識が戻るが、ソミは意識を取り戻さず、婦人科の検査が必要と言われる。

一方、ドンハ(ソン・ユビン)は音楽留学のためにドイツへ出発するはずだったが、自分の代わりにグクホ殺害未遂で逮捕された母ヨンジに会うために空港を後にする。そして、自分が終わらせるからとグクホ殺害を決意して立ち去る。そんなドンハにソン・ジュヌ牧師(キム・ソンチョル)が「父親に会いたいか」と声をかける。



■第7話見どころ

切断された耳の治療を自分でするチャンジェ。演じるイ・グァンスの演技がリアルすぎて、画面を通して痛さが伝わる。今回も格闘が多いが、中でも中盤のグクホがチャンジェを殺害する場面は目を覆いたくなるほど。まさにこの回タイトル通りの虐殺ぶりだ。それにしてもグクホは不死身のようだ。これだけ怪我を負っても大男のチャンジェを殺し、刑事のジョンシクまで怪我を負わせるのだから。またこれほどの格闘をしてもジョンシクがグクホにつけた、発信機が取れないのは少々不自然ではあるが、ともあれドンハとソン牧師との出会いで物語はさらなる展開を迎える。



■第8話(最終回)「不浄なるマエストロ」

ミディアン教会では大勢の信者がソン・ジュヌ牧師の話に耳を傾ける。信者たちはジュヌが全身麻痺の前牧師の世話をする姿に感心する。しかし、ジュヌは前牧師が自ら命を絶とうとした際、「死ぬのは罪を償ってからだ」と囁く。

ジュヌはドンハを教会に連れて行き、前牧師がかつて自分の父親のような存在だったと語る。そして、「殺すのではなく、生かして苦しませることが本当の復讐だ」と教える。ジュヌはか少年の頃、母親がパク牧師に強姦されたことを知り、マリア像で牧師を襲った過去を持つ。その後、ジュヌは長老の協力を得てパク牧師に死ぬほどの苦痛を与えることで復讐を果たしていた。

逃走中のグクホはジュヌに拉致されていた。ジュヌは「いつ誰に殺されるか分からない恐怖はどうだった」と囁く。一方、ジュンシクは発信機を頼りにグクホの居場所を追跡し、ミディアンの丘に到着。発信機のする部屋に入るがグクホは居なかった。

その頃、ジュヌは礼拝堂にドンハを連れて行き、十字架を背に車椅子のグクホがいることを確認させる。ジュヌはドンハに5分間死ぬほどの苦痛を与えられる注射器を渡し、父親に苦痛を与えるかどうかを問う。

ジュノが出て行ったあと、ドンハが父グクホに注射をしようとした瞬間、グクホが反撃する。彼はドンハの首を絞め、異変に気づき戻ってきたジュヌにも襲いかかる。「よりによってなぜ俺なんだ」と叫ぶグクホに、「気楽な刑務所生活で罪を償えると思うのか」とジュヌ。グクホは「お前の方が俺よりも悪人だ」と罵るが、意識が戻ったドンハが燭台でグクホを刺す。とどめを刺そうとしたときジュンシクがドンハを制止し、グクホに手錠をかける。

しかしジュヌがネットに公開したグクホの位置情報を見た人々が、200億欲しさにハイエナのように集まってきた。我先にとグクホを殺しにかかる輩をジュンシクが銃で止める。その時、グクホが注射器を持ってドンハを人質に取る。グクホは「勉強頑張れ、母さんを大事にしろ。俺には帰るところがない」と囁き、自ら注射を打とうとドンハを放した瞬間、ジョンシクの銃がグクホの胸を撃ちぬいた。そこに警察が駆けつけたが、ジュヌは逃走した後だった。

グクホの死がニュースで報じられ、ミディアン教会の謎が浮き彫りになる。ジュヌは正体不明の存在であり、彼の過去や身元が明らかにされることはなかった。意識を取り戻した娘ソミと再会したジュンシクに、ジュヌから200億ウォンの証明書と鍵が届けられる。

エピソードの最後には、マスクマンが再登場し、新たな展開が示唆される。その後、数か月後にジュンシクがマスクマンのアジトと思われる場所に到着するが、そこには既にミスター・スマイルが待ち受けており、新たな脅威がジュンシクに迫る。物語は次のシーズンへの期待を残して幕を閉じた。



■最終回見どころ

最終回冒頭で、ジュヌの母が強姦被害に遭った後、ミディアンの丘の施設で暮すことになった経緯が過去の裁判を通して明かされた。母親はさらに施設の所有者であるパク牧師にも蹂躙され、その事実を知った少年ジュヌがパク牧師をマリア像で滅多打ちしたのだった。その後、母親は首つり自殺をしたようで、ジュヌと母親を助けようとしたのが、ジュヌの復讐を助ける長老だった。

法で裁き切れない極悪人たちを私刑する展開は、「国民死刑投票」「ヴィジランテ」と同じ。しかしこの2作では一般市民が野次馬レベルだったのが、「NO WAY OUT」では、200億ウォンの懸賞金で殺人鬼に豹変。ここが前の2作より恐怖を与える仕掛けだ。ジュンシクが200億ウォンをどうするのかも気になるところだが、200億ウォンを目の前にした時、果たしてあなたは…?
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画像:YouTube予告よりキャプチャー

今回ラストで再登場したミスター・スマイル。新たな依頼者から「マスクマン殺害」の依頼を受けたようで、同じくマスクマンを追うジュンシクに「この辺で諦めろ。あんたも周りの人間も死亡することになる。とっとと失せな」とモニター越しに笑顔で警告した。見事なガン裁きとアクションで魅せてくれたスマイルを演じたのは台湾の俳優ホ・グァンハン。シーズン2があるとすれば、彼とジュンシクを演じたチョ・ジヌンがメインになりそうだが、ホ・グァンハンは20日に入隊したことが報じられた(21日navicon記事)。彼の除隊をまってシーズン2があることを期待したい。


「NO WAY OUT:ザ・ルーレット」は、ディズニープラスにて全8話を独占配信中だ。

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