「光る君へ」“藤式部”誕生 道長(柄本祐)の粋なサプライズが話題に…第33話ネタバレと第34話予告

09月02日10時59分ドラマ
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NHK大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)9月1日(日)放送の第33話「式部誕生」道長(柄本祐)がまひろ(吉高由里子)に贈った扇子が“エモい”と話題に。9月8日(日)放送の第34話「目覚め」で、興福寺の僧らが押し寄せ一波乱の予感。予告動画は公式サイトで公開中だ。



まひろこと藤式部が誕生した9月1日放送の第33話では、道長の頼みで宮仕えを始めたまひろだが、華やかな宮廷生活は執筆の刺激になれど、作家としては周囲に気を遣って作業が進まず、早々に帰省する事態に。しかし、まひろの物語が、定子亡き後、止まっていた一条天皇(塩野瑛久)の心を解きほぐし、まひろと道長、2人の企ての出だしは好調となった。また、ラストでは道長がまひろとの出会いを描いた扇子をプレゼント。粋な道長の贈り物に注目が集まった。

そして9月8日放送の第34話は、興福寺の僧らが都に押し寄せ、源頼親が乱暴を働いていると朝廷に詮議を求めて来る。領地を巡り争う両者に、道長は鎮圧に奔走することとなる。一方、一条天皇がまひろの書く物語に興味を示すが彰子にはなかなか興味を持つことができないようで・・・まひろは2人の仲を取り持つことができるのか?次回も楽しみに待ちたい。

■伏線回収、圧勝は道長
物語を書き上げたまひろが、ついに一条天皇と面会することになるが、実はまひろと一条天皇が会うのはこれで2回目。最初の出会いは第19話、まだ定子が生きているときのことだ。「高者 未だ必ずしも賢ならず、下者、未だ必ずしも愚ならず。」と『新学府』の一節を披露したまひろのことを覚えている一条天皇が「朕の政に堂々と考えを述べたてる女子は亡き女院様以外にはおらなんだゆえ、よく覚えている」と挨拶する場面を受け、「よく覚えているな」「あの頃は隣に定子様がいましたね・・・」など視聴者よ喜ばせた。

さらに、かつて公任(町田啓太)から「地味でつまらない女」と陰口をたたかれたまひろが、時が経ち、再び宮中で出会った時に「己の才を活かせ」と言われ、あの頃ショックを受けたまひろが救われるシーンにも注目が集まった。第33話では昔のエピソードが織り込まれたが、伏線回収の中でも圧勝だったのが、道長がまひろに贈った扇子。褒美として道長が準備した扇子には、青い衣装を着た少年と、桃色の着物を着た少女、そして少女が逃がしてしまった鳥が描かれており、それはまさに第1話での、まひろと三郎(道長)の出会いのシーン。ネットでは「なんというキュンの伏線回収」「エモすぎて泣けた!」などコメントが寄せられ話題を呼んでいる。


■第33話ネタバレあらすじ
彰子(見上愛)に仕える為、藤壺に入ったまひろは、藤式部と名づけられる。宮中には高貴な姫君たちが女房として使えており、そういった人々から、一条天皇のために物語を書く役目のまひろは反感の目で見られる。早速始まったまひろの宮中での生活だが、いざ筆を執ると周囲で慌ただしく動く女房たちの物音で集中できない。夜は夜で、薄い御簾で仕切られた部屋では隣の人の寝息やいびきに苛まれ、なかなか寝付けず気が散ってなかなか眠れない。

翌朝、まひろは寝坊してしまい、他の女房から“男性のところに通っていたのでは”とからかわれる始末。さらに、自分だけ執筆活動をするわけにはいかず、慣れない女房の仕事をまひろも手伝うが、夜には疲れてしまい、そのため物語を書くことが困難になっていく。そんな中、まひろは奥ゆかしくも、聡明な彰子に興味を持ち始める。慣れない宮中生活も1週間が過ぎたころ、衣擦れの音、周囲の目を気にするまひろはついに道長に「里へ帰らせて欲しい」と直訴する。

しかし道長はまひろの申し出を受け入れることはできなかった。「帝は、続きができたらお前に会いたいと仰せだ。お前の才で帝を藤壺に。頼む。」と懇願する道長。この頃、天皇の心が伊周に向いていることに危機感を感じていた道長にとって、彰子の懐妊を待ち望んでいた。そのためには、まひろが書く物語で天皇の足を藤壺に向かわせたいのだった。自分の書く物に、そこまでの力があるのか半信半疑のまひろに、道長は「帰ることは許さぬ。お前は我が最後の一手なのだ」と切実な思いをぶつける。

しかし、物語は勢いがある時に書きたいと願うまひろは、天皇に渡した物語に修正を加え、その続きを書いたものを渡した。そして、次の構想はすでに頭の中にあるから、必ず実家で書き上げてくると押し切る。道長も「書いてくれ。この通りだ。」と、頭を下げるまで粘ったが、まひろの申し出を渋々了承するしかなかった。

その後、里へ下がる挨拶をしに、まひろは彰子のもとへ。冬の寒い庭に佇む彰子に“寒くないか”と尋ねると、彰子は「私は冬が好き」「実は、私は青空のような青色が好きなの。」とまひに話しかける。寡黙で、女房たちの言うことに従っていた彰子だが、ちゃんと自分の意思を持つ一面を垣間見たまひろは、彰子に惹かれていくのだった。そして、たった8日で実家に帰ったまひろは、家族に驚かれながらも執筆を始めるのだった。

寛弘3(1006 )年5月、藤の花が咲く頃、まひろは物語の続きを書き上げ、再び藤壺へ戻って来た。彰子の元へ挨拶に行くと、彰子も天皇が興味を持つ物語を読みたがり、まひろは彰子にそれまでの物語をかいつまんで語って聞かせた。「帝みたい。その皇子の名前は?」と言う彰子に「光る君でございます」と答えるまひろ。その後、まひろは道長を通して一条天皇に物語を献上した。すると、一条天皇はまひろに会うため、藤壺へやって来た。

一条天皇は「あの書きぶりは朕を難じておると思い腹が立った」と辛らつな感想を述べるも、「されど次第にそなたの物語が朕の心に染み入ってきた。まことに不思議なことであった」と話した。さらに天皇は自分だけ読むのは惜しいから皆に読ませたいと話し、安堵したまひろにも笑顔がこぼれる。その後、道長は物語の褒美として扇子をまひろに送る。それは、幼き頃に出会った2人の姿が描かれていた。7月に入り、興福寺の定澄が道長を訪ねて来て、自分たちの意見を聞かなければ屋敷を焼き払うと脅してくるのだった。

■第34話あらすじ
興福寺の僧らが都に押し寄せ、朝廷に要求を突きつける非常事態が起こる。道長は事態の収拾に奔走する一方、まひろが書く物語は宮中で話題を集める。しかし、物語執筆の狙いである一条天皇と中宮・彰子の関係は深まらず、道長が熱望する彰子の懐妊には程遠い。さらに都を火事や病など不吉なことが続く為、道長は一世一代の決断をする。そんな中、天皇がまひろの元を訪ねて来るのだが・・・。

NHK大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:大石静、出演:吉高由里子、柄本佑、黒木華、瀧内公美、塩野瑛久、ユースケ・サンタマリア、岸谷五朗ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@nhk_hikarukimie」。第34話予告動画は番組公式サイトにて公開中。

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