「監査します」第9−10話:副社長チン・グとチョ・アラムの関係が知られて監査チーム大激震…コネ入社したのは誰?

09月23日22時20分 
(2024年09月23日22時29分 更新)
ドラマ
画像:tvN公式ホームページ

シン・ハギュン主演のtvN土日ドラマ「監査します」。会社の不正を暴く監査チームの活躍を描いた本作の第9話と第10話では、ソジン(チョ・アラム)と副社長デウン(チン・グ)の関係が明らかになり、外部監査が行われる中、ソジンを救うために天敵だったチャイル(シン・ハギュン)とデウンが共闘するなど味方と敵の関係に変化が訪れた。気になるあらすじと見どころを見てみよう。

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「監査します」は、横領、不正、事件や事故が横行するJU建設会社の監査室を背景に冷徹な監査チーム長と熱血新入社員をはじめ監査チームのドタバタチームワークを描いたオフィス捜査劇。⇒【各話のあらすじ・関連記事】

■キャスト

監査チーム長のシン・チャイル役:シン・ハギュン
新入社員ク・ハンス役:イ・ジョンハ
JU建設の副社長ファン・デウン役:チン・グ
新入社員ユン・ソジン役:チョ・アラム
社長ファン・セウン役:チョン・ムンソン
 ほか



■第9話あらすじ

ソジン(チョ・アラム)と自身に関する社内掲示板のことを知った副社長デウン(チン・グ)と社長セウン(チョン・ムンソン)。ソジンの入社書類が揃っていることからコネ入社の告発とは無関係を主張するチャイル(シン・ハギュン)だが、セウンは外部監査をする方針を固めて、ヒジン(キム・ジヒョン)が雇われる。一方でチャイルに呼び出されたソジンは、母親(キム・ビビ)がかつてデウンの使用人だったことを打ち明けるも、コネ入社は全面否定。社内で後ろ指をさされる彼女を心配したハンス(イ・ジョンハ)。インタビューをしにやって来たチャイルを敵対視していたデウンだが、ソジンを守るためだと言われて心が揺らぐ。

外部監査が続く中、しびれを切らしたデウンはハンスに書き込みをした犯人を見つけ出せと命じるが、ハンスは監査チームでも引き続き怪しい人物を探しているとだけ明かした。掲示板の書き込みは本当にコネ入社した人物が監査の目をそらすために掲載したものだと推測したチャイルは、バラバラになった資料を調べるように指示。一方で、ヒジンに対してどうにかデウンを会社から排除するように遠回しな指示を下した。人事チームのチョン代理(パク・イェニ)は面接の時にソジンがデウンに面接内容を聞き出していたと虚偽の証言を始め、ソジンは困惑。ヒジンは更に彼女の住家もデウンの名義になっていたことに目をつけた。かつて人事チームで働いていたデギョン(ミン・ソンウク)は突然やってきたチャイルを突き放すが、そこにデウンも現れ、脅迫まがいの説得の末、別の不正で服役中のソ専務(キム・ホンパ)に指示されて面接点数に細工をしていたことを自白した。

倉庫で証拠書類を見つけたハンスとムン代理(オ・ヒジュン)。知らせを受けたチャイルはなぜかデウンを後部座席に乗せたまま現場へと向かう羽目になる。倉庫で襲撃を受け、書類を奪われたハンスらは、駆けつけたチャイルとデウンのおかげで書類を取り返し、襲撃犯の一人から高利貸のチョン社長の指示だったことを聞き出す。しかし、直後にムン代理が別の何者かに襲われ再び書類は奪われてしまう。家でも部屋に閉じこもるソジンを心配したデウンは、若い頃、三兄弟の中で腹違いの自分が父から虐待を受け、幼いソジンが慰めてくれたことを思い出していた。彼女を守るためチョン社長と関連する社員を調べあげ、浮上したのはチョン代理だった。彼女に一連の書き込みの疑いが向く中、チャイル、ハンス、ソジンはそれぞれ手がかりを手に入れ、書き込みの犯人が信頼していたある人物だと気づく…。



■第10話あらすじ

デウンとソジンの関係を社内掲示板に投稿し、襲われたふりをして書類を隠したのはムン代理だった。就職に苦労していた彼は、内定がもらえないのは学閥のせいだと思い、学歴を偽装したところJU建設への就職が決まり、一生懸命に業務をこなすが、今回の一見で自身の不正がバレると思いソジンを陥れたと涙で謝罪し自供した。こうして証拠書類も無事手に入れたチャイルはチョン代理の責任を問う。一方、監査報告をしたヒジンはソジンとデウンの間にコネ入社や、金銭の横流しと行った不正がなかったことを報告するが、セウンは残念そうな表情を浮かべ、デウンはチャイルを雇って正解だったとセウンに嫌味を言う。今回の一見でムン代理は懲戒免職となり、信号を待っているときに車道に飛び出そうとするが、チャイルに止められ、再び立ち直れるよう彼なりの言葉で励まされる。そこに事件の当事者であるチョン代理が薬を飲んで自殺未遂を図ったとの知らせが入る。

兄ゴヌン(イ・ドヨプ)が目を覚ましたと聞き、病室にやってきたセウン。遅れてやって来たデウンは歓迎されず、ゴヌンが社長二復帰したら整理すると言われるが、覚悟をするのは兄二人だと言い残し立ち去る。同じ病院に搬送されたチョン代理を見舞うチャイルらだが、高利貸のチョン社長(ホン・ソジュン)が追い返す。チャイルを呼び出したセウンは、高圧的な監査が行われたというチョン代理の証言を受け止めて、チャイルを監査することを通告し、チャイルは当分の間業務停止となってしまう。監査の担当になったヒジンから2年前の出来事を指摘されたチャイルは顔色を変える。

2年前、ある会社で社費を使った大規模な接待を暴いたチャイル。犯人のマンス(ヒョン・ボンシク)は上層部の関連を一切否定し、真実を語らないままビルの屋上から投身自殺をしてしまい、そのことがチャイルの心に消えない傷を残していた。監査で人を死に追い込んだチャイルへの信用が薄らぐハンスに対して、信じているというソジン。二人の間で人を信じることへの見解がいつしか逆転していた。その夜、チャイルの前には死んだマンスの妻(チャン・ソヨン)が突然現れ、真実を教えてくれないチャイルを批判して翌朝には会社の前でデモ活動を開始した。セウンは会社の名声に損害を与えた場合にはチャイルの契約を解除できるとしてヒジンに厳しい監査を求めるが、チャイルは最後のインタビューでヒジンに監査として偏見のない、慎重な監査をアドバイスする。

チャイルが懲戒免職になる可能性が高いと知ったデウンは密かにマンスの自殺事件があった会社の情報提供者を調べ、名刺をハンスに渡して助け舟を出す。早速聞き込みに向かったハンスとソジンは、マンスが妻の乳がん治療費のために不正に加担していたことや、そのせいでチャイルが彼の妻に真実を言えずにいることを知った。更に、彼女が再び現れたタイミングに疑問を抱いた二人は、彼女を焚き付けたのがチョン社長だったことや、人事チーム職員の証言からチョン代理の自殺未遂は罪を逃れるための自作自演だったこと突き止めた。職員の証言を聞いたヒジンは、チョン代理を名誉毀損の容疑で提訴すると言い、セウンにはチャイルの監査に問題がなかったことを報告。セウンの表情は硬いままだった。納骨堂で鉢合わせしたチャイルに謝罪したマンスの妻。こうして2年に渡るチャイルのわだかまりは晴れることになった。

チャイルが会社のペーパーカンパニーの存在に気づき調査を始めた頃、ゴヌンが目を覚ましたという吉報が舞い込むものの、喜びもつかの間、ゴヌンは夜間に忍び込んだ何者かによって殺害されてしまう。



■見どころ

人事採用の不正、すなわちコネ入社を巡る監査チームの活躍が描かれる中で、互いに私生活では「おじさん」「姪」と呼ぶ間柄だった副社長デウンとソジンの関係の真相が明かされ、初めて描かれたデウンの青年時代の回想では腹違いの二人の兄とは違い、父親から暴力を振るわれ不遇の時代を過ごしたエピソードが語られた。

外部監査として登場したキム・ジヒョン演じるヒジンと、不正の当事者として監査チームを去ったムン代理の存在が橋渡しとなり、物語は第10話でチャイルが追っていた2年前の不正事件へと焦点が移り変わり、これまでに数回フラッシュバックで描かれた痛ましい事件の真相に迫った。

今回のエピソードで印象的なのは、チャイルの周りの敵と味方の勢力図に二つの大きな変化があったことだ。まずはセウンがヒジンを通じて、社長の座に居続けるために邪魔となるデウンを排除しようとしたことで本性を現し始め、自分がスカウトしたチャイルも、自らの脅威になりかねないからと、スキャンダルに乗じて会社から排斥しようとしたことだ。これによってセウンはチャイルを敵対視し始めたと受け止めることもできる。もう一つは、これまでチャイルを一方的に敵対視してきたデウンが、ソジンを守るためにチャイルと共闘したことだ。関係人物を問い詰める場面ではチャイルの決め台詞である「二種類の選択肢」を真似したり、暴力団の襲撃を受けて互いの怪我を心配するハンスとチャイルにツッコミを入れたりと微笑ましい場面が描かれ、更にチャイルが過去の事件で懲戒免職になりそうな時は密かに助けになりそうな人物を紹介したりと、チャイルに対する敵意が信頼に変わっていく様子が感じられ、物語における理解者と悪役のポジションがセウンとデウンで真逆になりそうな予感を感じさせる。

全国視聴率は第9話が5.5%、第10話が7.1%(ニールセンコリア調べ)と安定した数字をマークしながらいよいよ最終2話を残すところとなった。



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