「監査します」第11−最終回:兄殺しの犯人はチョン・ムンソンかチン・グか…シン・ハギュン最後の監査事件の幕開け

09月23日23時50分 
(2024年09月24日00時05分 更新)
ドラマ
画像:tvN公式ホームページ

シン・ハギュン主演のtvN土日ドラマ「監査します」。会社の不正を暴く監査チームの活躍を描いた本作クライマックスを飾る第11話と第12話(最終回)では、昏睡から目覚めたゴヌン(イ・ドヨプ)が死亡したことに疑問を抱いたチャイル(シン・ハギュン)らが副社長デウン(チン・グ)と社長セウン(チョン・ムンソン)を相手取った史上最大の秘密監査を繰り広げた。気になるあらすじと見どころを見てみよう。

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「監査します」は、横領、不正、事件や事故が横行するJU建設会社の監査室を背景に冷徹な監査チーム長と熱血新入社員をはじめ監査チームのドタバタチームワークを描いたオフィス捜査劇。⇒【各話のあらすじ・関連記事】

■キャスト


監査チーム長のシン・チャイル役:シン・ハギュン
新入社員ク・ハンス役:イ・ジョンハ
JU建設の副社長ファン・デウン役:チン・グ
新入社員ユン・ソジン役:チョ・アラム
社長ファン・セウン役:チョン・ムンソン
 ほか

■第11話あらすじ

昏睡状態から回復を始めていたゴヌン(イ・ドヨプ)が死亡したというニュースが世間を騒がせる中、チャイル(シン・ハギュン)はゴヌンが作ったペーパーカンパニーが彼が倒れた後も運用されていたことを疑問視し、彼の死が他殺である可能性を指摘するが、犯人を探すためには火葬が行われるまでに証拠を見つけ出し、検死を行わせる必要があった。社内の不正を暴かれて服役中だったソ専務(キム・ホンパ)を訪ねたチャイルは取引の対価として、社内には裏金の管理人がいたことを明かした。

出棺まで残り4日。極秘での監査を行うことを宣言したチャイル。その頃、副社長デウン(チン・グ)のもとには新たな外注購買本部長としてチェ本部長(ホ・ジュンソク)が就任する。監査チームがペーパーカンパニーについて調べる一方、ヨム次長(ホン・イン)だけはゴヌンの葬儀会場でのスパイを命じられる。ハンス(イ・ジョンハ)はペーパーカンパニーのパソコンのIPアドレスがアメリカではなく韓国国内であることを突き止めるが、人物を特定することはできなかった。チャイルは病院の監視カメラを確認し、ゴヌンの死の直前にデウンが病院を訪れていたことを知る。更に葬儀会場ではセウン(チョン・ムンソン)が国土部次官と懇意にしているのを目撃する。理事を召集したデウンは、彼らが後継者についての話を躊躇し、自分に対する忠誠を捨てたことを感じていた。ソジン(チョ・アラム)が事件にデウンが関与している可能性があると聞かされ、調査に参加すべきかを悩んだ末に、私情を捨てて監査を続けることを決心。

ペーパーカンパニーが閉鎖されたことを知った監査チームは裏金の管理人が誰なのかを調べるが行き詰まり、チャイルはデウンにチェ本部長をなぜ雇ったのか問いただすが、はっきりとした答えが得られず、チェ本部長の前の会社がペーパーカンパニーとの間に入り裏金のルートとなっていた可能性が浮上する中、チャイルはチェ本部長が国土部次長に賄賂を渡している場面を目撃する。その頃、デウンが警察に事情聴取されたと聞いて微笑みを浮かべるセウン。監査チームはチェ本部長を雇ったのがデウンではなくセウンだったと知り再び調査は暗礁に乗り上げてしまう。チェ本部長にペーパーカンパニーとの関係を指摘して、動揺させたチャイルは、その夜どこかに向かうチェ本部長を尾行するが、彼が向かった廃墟で何者かによって襲撃されて意識を失う。火を放たれた廃墟で彼らを殺そうとしていたのはセウンだった…。



■第12話(最終回)あらすじ

燃え盛る廃墟で絶体絶命のチャイルを救ったのはデウンだった。二人は力を合わせてチェ本部長を救出。デウンは裏金の鍵を握るチェ本部長を自分に接近させたのはセウンの罠だと気づき、葬儀会場へ向かう途中でセウンの車に気づいて尾行して廃墟にたどり着いたと打ち明けた。出棺当日、無理を押して退院したチャイルは火葬を食い止めるべく、監査チームやデウンを率いて葬儀会場ヘ向かい、棺を乗せた車を足止めすると。他殺の可能性や、容疑者がデウンだと指摘。証拠が足りない中でセウンが犯人だと指摘することができなかった監査チームとデウンは、敢えてデウンを容疑者にすることで時間を稼ごうと予め作戦を立てていたのだ。これを聞いたユソン夫人(イ・チェギョン)は検死を承諾。セウンは表情を曇らせる。

無理をしようとするチャイルに、病院に戻れと説得したデウンはどうして監査の仕事にそこまで命を賭けるのかと疑問を投げかける。人の命がかかっているからだと答えたチャイルだが、意識が戻らないチェ本部長がセウンの指示で個室に移されたことに不穏な予感を抱き、面会を希望するも拒否されてしまう。デウンはソジンにまで危害が及ぶのを恐れるがソジンは最後まで監査チームとして行動すると宣言。そんな矢先にデウンは警察に殺人の容疑で逮捕されてしまい、本性を現したセウンはチャイルを強引に別の部署に異動させ、ヨム次長にこれ以上チャイルに協力すれば不利益を与えると脅すが、監査チームの信念は曲がらなかった。

チェ本部長の死亡が伝えられる中、特別会議を召集したセウンは裁判も始まらないうちにデウンに裏金への関与の罪をきせて不信任決議を始め、デウンの不信任は賛成多数で可決された。速やかに会議を閉じようとするセウンだが、そこに飛び込んできたのはデウンだった。更に彼に呼ばれてやって来たのはチャイル、ハンス、ソジンだった。セウンの不信任決議が始まると、裏金や国土次官への賄賂の証拠が提示され、セウンも負けじと言葉巧みに弁明を繰り返すが、チェ本部長を殺害しようとしている一部始終が録画されていただけでなく、殺したはずのチェ本部長が実は生きていてセウンの不正を証言し始めたことで一気にどん底へ。ゴヌン殺害の証拠も見つかり理事らの信用を失ったセウンにどうしてスカウトしたのか尋ねるチャイル。公正でいたかったが、結局は不正に染まってしまったと弁解するセウンに、それでも結局は最も大きな罪を犯した犯罪者に過ぎないと断罪した。

社長に就任したデウンは最初にゴヌンが倒れたときも偶然だったのかと問い詰めるが、事故だったと主張するセウン。実際のところは不正を問いただしたセウンとゴヌンの間で諍いがあり、セウンを見下した態度のゴヌンが倒れると彼を窒息させ、昏睡状態を招いたのはセウンだった。デウンがチャイルの手腕を認めて、末永い活躍を期待した矢先に、突然辞表を提出したチャイル。過激になりすぎないようにと助言をしながらも意思を曲げなかった。初めて開かれた監査チームの飲み会で初めて冗談を言って驚かせた後に、退職を告げたチャイル。帰り道にうまくやっていけるかどうか不安を打ち明けたハンスに語ったのは、まだ自分が監査チームに配属されて間もない頃の取り返しのつかない失敗だった。会社の不正に気づきながらも見て見ぬふりをした甘えが工事現場での事故を招き、唯一の肉親だった父親を失ったことを明かし、ハンスが望む通り誰かを信じられる世界が訪れるまで、厳しく監査を続けてほしいと自身が使っていた録音機を託した。

時が経ち、これまでとは打って変わって厳しく、監査としての頭角を現したハンス。ソジンは住宅事業部へ異動しやりがいを見出していた。そして、海辺を訪れたチャイルはある人物に声をかけられる。彼は公職監察本部のキム本部長(チョン・ジニョン)だった。彼のスカウトを受けたチャイルの瞳には炎が燃え上がっていた…。



■見どころ

監査チーム最後の事件は、ペーパーカンパニーを通じた裏金の捜査とゴヌン殺害の犯人を暴くという大きな使命のもと、社長と副社長という会社の最高権力者を相手取った史上最大の監査作戦が繰り広げられた。途中まではデウンとセウンのどちらが真犯人なのか、どちらにも均等に怪しい部分があるように描かれるものの、第11話のラストで、チャイルたちを殺そうとしたのがセウンだと明らかになり視聴者に衝撃を与え、続く最終話の冒頭で、身を挺してチャイルを救ったのが、かつてチャイルを目の敵にしていたデウンという熱い展開に続いた。

外面のいいセウンに対して、最後は監査チームとデウンが組んで真実を追求していく姿や、途中で死んだと思われていたチェ本部長の死自体が、セウンの悪行を暴くための偽装工作だったという痛快な展開でクライマックスへの導かれ、第1話で描かれたチャイルの過去の出来事の真相もここでようやく登場し、チャイルがハンスに対して過去の自分を重ね合わせて見ていたことが窺える。エピローグではそれぞれの人物のその後が描かれ、ハンスが次のチャイルと呼ばれるぐらいに成長を見せた一方で、再びフリーになったチャイルのもとにチョン・ジニョン演じるキム本部長が声をかける意味深な場面が描かれた。セリフには登場しないが、渡された名刺には公職監察本部と書かれていたので、建設会社から公職監察本部に舞台を移し、キャストを一新して「監査します2」が実現するのでは?と期待を抱かずにはいられないラストに全国視聴率は第11話が7.3%、第12話(最終回)が9.5%(ニールセンコリア調べ)と最高値を記録して幕を閉じた。



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