「高麗契丹戦争」第13話・第14話:チェ・スジョンの絶叫エンド、キム・ドンジュンの謝罪の涙
韓国専門チャンネル「KNTV/KNTV801」で日本初放送した「高麗契丹戦争」(原題)9月27日(金)では、契丹軍を撤退させるためのカン・ガムチャン(チェ・スジョン)決死の作戦と、逃げ場のない顕宗(キム・ドンジュン)一行の様子が描かれた。予告動画はKNTV番組HPで公開中だ。第13話と第14話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介する。
「高麗契丹戦争」(原題)って?
本作は、数々の苦難を乗り越えて高麗に平和をもたらした8代王・顕宗と、彼の政治の師でもある姜邯賛(カン・ガムチャン)将軍を中心に、契丹の侵攻にさらされた激動の高麗時代を描く超大型本格時代劇。時代背景や実在人物、各話のあらすじと見どころ、豆知識などは【「高麗契丹戦争」を2倍楽しむ】でまとめている。
■キャスト
⇒【キャスト、登場人物、実在人物の紹介】
カン・ガムチャン(姜邯賛)役:チェ・スジョン
顕宗(ヒョンジョン)/大良院君/スン役:キム・ドンジュン(ZE:A)
ヤン・ギュ役:チ・スンヒョン
元貞王后(ウォンジョン)/第一王后役:イ・シア
元成王后(ウォンソン)/第三王后役:ハ・スンリ
契丹の老将ソベアプ(蕭排押)役:キム・ジュンべ
契丹皇帝ヤユルユンソ(耶律隆緒)役:キム・ヒョク
ほか
■第13話あらすじ
顕宗一行は覆面を着けたパク・ジン(イ・ジェヨン)たちに狙われるが、駆けつけたチ・チェムン(ハン・ジェヨン)率いる高麗軍に助けられる。契丹ではなく高麗の民に命を狙われたことにショックを受ける顕宗。
チェムンたちと南に向かう顕宗一行は、途中でチェ・サンウィ将軍(パク・ユスン)の隊が追いつき、王室に敵意を持つ豪族がいる忠州を避けるよう伝える。
その頃、西京ではヤン・ギュ(チ・スンヒョン)がカン・ガムチャン(チェ・スジョン)を交えて開京まで陥落した契丹軍を撤退させるための対策会議を行っていた。開京にいる契丹軍は20万兵。ヤン・ギュの元にいる兵はほとんどが民兵。とてもかなわない。そこで亀州におびき出し、地の利を生かして戦うことに。遊牧民である契丹はそろそろ兵を故郷へ返す時期で時間がない。しかしガムチャンは、契丹皇帝にとっての初陣となる本戦で、皇帝は決して手ぶらでは帰れない。顕宗をとらえるために必ず南に進軍するはずだと。ガムチャンはソベアプ(キム・ジュンベ)と密通して契丹を撤退させる秘密の作戦を話す。危険すぎると一度は止めたヤン・ギュだったが、作戦に協力することに。
その頃、顕宗一行は昌化県(チャンファヒョン)へ到着する。しかし戸長たち官吏は逃げ出した後。それでも村人たちは料理を運んでくれる。顕宗は村人から戸長が酷い政をしていたと聞く。
※戸長:地方官の補助官吏。大部分は村の豪族が担当。※節度使:朝廷から派遣された地方官。
開京に陣取る契丹皇帝ヤユルユンソ(キム・ヒョク)はガムチャンが考えた通り、南への進軍を決定していた。ただ一人ソベアプだけは、地の利のない南へ進軍すれば自滅するとこれに反対していた。その後、ガムチャンはソベアプとの密会に成功する。ガムチャンは、契丹の撤退のために何が必要か尋ねた。ソベアプは「契丹皇帝が諸侯国に威信を立てるのに十分な名分」と答え、高麗国王が直接契丹へ赴く誓約を交わせと告げる。これを聞いたガムチャンは平静を保ち、王の許可を得て3日以内に表文(上奏文書)を送ると約束して別れる。
しかしこの密会はヤユルブンノ(イ・サンホン)の耳にも入っており、同行したカン・ミンチョム(イ・チョルミン)を帰らせる。ところが、ひとりになったガムチャンはヤユルブンノの矢に射られてしまい、契丹皇帝の元へ引き出させる。開京の街を連行されるガムチャンを偶然妻(ユン・ボギン)が見かけ驚愕する。
自分を欺いたガムチャンとついに向き合った契丹皇帝は激昂して斧を振り上げた。その瞬間、ヤユルブンノはソベアプがガムチャンと内通をしたと告発し、尋問するので任せてほしいと、ガムチャンを倉庫に引きずり込み、ひどい拷問を行う。
一方、ソベアプはすべてがヤユルブンノの策略だとし、濡れ衣だと言いはった。そしてもう一度だけ自分を信じてほしいと懇願する。その頃、西京に到着したミンチョムはヤン・ギュにガムチャンが契丹軍に捕らわれたと報告する。</p>
■感想、見どころなど
捕らわれの身となっても最後まで高麗への忠誠を誓ったテ・ドス(イ・ジェグ)。隙を見て裏切り者のイ・ヒョヌン(キム・ジェミン)刺殺するが、駆けつけた契丹兵に殺害され非業の死を遂げた。この回ラストでは契丹軍の鞭打ちに満身創痍になったガムチャンが拷問に耐え抜くため目を剥いて、悲鳴を上げる“絶叫エンディング”で視聴者に衝撃を与えた。
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■第14話あらすじ
顕宗一行は昌化県(チャンファヒョン)に向かうが、地元の郷吏に冷たく迎えられ、「王を歓迎する者はいない」と暴言を吐かれる。さらに武器を持った民が顕宗一行に襲いかかる。チ将軍たちが制圧し、顕宗は民たちに事情を尋ねる。民から、戸長たちが顕宗を契丹軍に引き渡そうとしているという事実が明かされ、顕宗は衝撃を受ける。その背後には、かつて顕宗暗殺に失敗した豪族パク・ジンがいた。
一方、開京ではガムチャンへの拷問が続くが、密通の自白が得られるまで死なせることは許されない。ガムチャンの妻が自ら看病を志願し、夫の痛ましい姿を前にすすり泣く。
公州の節度使キム・ウンブ(チョ・スンヨン)は、顕宗が忠州か公州に向かうと予測し、契丹軍を迎え撃つ準備を進めるが、戸長たちは命令に従わず、戦争への協力を拒む。顕宗一行が昌化県に到着すると、ハ・ゴンジンが「王を殺しに来た」と叫び、半数の兵士たちは恐怖で逃げ出す。さらに、武器を持った民が顕宗一行を襲撃する事態に。顕宗は「誰と戦っているのか?余が敵に見えるのか?」と問いかけ、さらに「そなたたちは暴政を敷く戸長たちの命令に従うのか?」と問いただす。そして顕宗は涙を流して「余は民の苦しみに気づかなかった。許してほしい」と謝罪し、頭を下げた。これを見た民たちは涙を流して武器を捨て、顕宗に跪いた。
その場にいた戸長は「王を捕まえろ」と叫ぶが、民たちは動かない。その時、パク・ジンが顕宗を狙って弓を放とうとするが、ハ将軍が駆けつけ暗殺は再び失敗に終わる。ハ将軍は顕宗を倒すために来たのではなく、契丹軍を撤退させるための入朝作戦を伝えるために駆けつけたのだった。力を落とす顕宗に、ヤン・ギュがわずか1700の兵で契丹軍を全滅させて郭州城を奪還し、多くの捕虜を救出したと顕宗に報告する。そして撤退する契丹軍を全滅して残りの捕虜を救出するつもりだとも。これに元気をもらった顕宗は表文に玉璽を押してハ将軍に託し、使者として契丹に向かわせる。
西京。ヤン・ギュは亀州に向かう前に、城内の兵士たち全員で城外にでて、馬が落ちる穴を作るよう命じる。一方、ソベアプとガムチャンとの密会の手引きをしたノ・ジョン(キム・テハン)は、ソベアプに西京城に20万の軍がいると嘘をついてソベアプを揺るがす。さらに通州にも精鋭が3万、西京から通州へと続く道には虎挟みが仕掛けられていると伝え、亀州しか退路がないよう信じ込ませる。
3,000人の私兵が軍営を離脱したという話を聞いたソベアプは、皇帝の元へ駆けつけ、軍紀が崩れたまま、開京にいては契丹軍が自滅する可能性があるとし、契丹に戻るべきだと話す。さらにガムチャンを他の場所に隠す。
一方、契丹皇帝は顕宗の表文を疑い、「なぜ契丹まで訪れる決心をしたのに、開京には来ないのか」と不信感を抱き、ハ・ゴンジンを拘束して南方への進軍を命じた。
同じ頃、顕宗はハ将軍が戻らないことに不安を感じ、臣下たちは昌化県を離れるよう進言する。
■感想、見どころなど
高麗のためなら、死も厭わないガムチャンの忠誠心が今回も視聴者を感動させた。そんなガムチャンの妻。これまでガムチャンに憎まれ口ばかりを叩いてきた彼女が、瀕死の夫を抱きかかえて声にならない嗚咽を漏らすシーンは視聴者の涙腺を崩壊させた。一方、顕宗と一緒に逃避行をする元貞王后(イ・シア)。これまでの王家の事だけを考えてきた王后が、終盤では「二度と戦乱に民を苦しませない」「南方の民を苦しみにさらさせない」という顕宗の言葉に、「私も手伝います」と、顕宗の思いに寄り添った。
第14話は、韓国で放送当時視聴率は9.4%(ニールセン・コリア提供、全国基準)を記録し、同時間帯に放送されたすべての番組の中で1位を獲得し、名実ともに大河ドラマの威厳を証明した。
■『高麗契丹戦争』(原題)
放送日時 8月16日(金) 日本初放送スタート
毎週(金)20:00~22:10 (2話連続)
再放送日:毎週(木)11:30~13:40(2話連続)
話数 全32話
◇KNTV「高麗契丹戦争」(原題)
■視聴方法
KNTVはスカパー!、スカパー!プレミアムサービス、ひかりTV、J:COMほか各ケーブルテレビで視聴可能。
◇KNTV視聴方法ページ
【作品詳細】【「高麗契丹戦争」を2倍楽しむ】