BS12「上陽賦〜運命の王妃〜」(68話版)第22話-第23話:偽りの支援~反乱【ネタバレ】

10月21日15時00分ドラマ
(c) 2021 China International Television Corporation

中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」(全68話版)、BS12ウェルビにて10月22日放送の第22話と第23話のあらすじと見どころを紹介しよう。予告動画は番組サイトで視聴できる。



「上陽賦〜運命の王妃〜」は、⼈気⼩説『帝王業』を原作にした時代劇。架空の古代中国を舞台に、不本意な政略結婚で結ばれた二人が、やがて心を通わせ互いに支え合うようになり、民のために戦う超本格歴史スペクタクル。
【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレ(あり、なし)あらすじや見どころ、豆知識や架空の国・成(王朝)の時代設定や、人物紹介、音楽(OST)、ロケ地などはまとめているので、視聴の参考にされたい。


■キャスト

押さえておくべき5人
比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか



■第22話「偽りの支援」

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation

皇帝の心の病が偽装だと知った第2皇子の馬子律(ばしりつ)体の弱った皇帝を助け、共に王藺(おうりん)ら王(おう)氏一族を倒すと約束する。その後も玉秀の高熱は下がらず危篤に陥ってしまう。心配する王ケンに最後の手段として石鍼を使うことを提案する。
※石鍼(いしばり):石で作った鍼を焼いて患部に刺し、療治する。

王藺は、妹である皇后が投獄された温宗慎(おんしゅうしん)に会ったことをとがめる。なおも温宗慎を改心させるという皇后を残して、王藺は牢へ向かう。温宗慎と向き合った王藺は、皇帝を非難したうえで「そなたを失うのが残念だ」と酒を勧める。それが毒酒と疑いながらも覚悟を決めて温宗慎が酒を口にしようとした時、突然現れた皇后が止めに入る。

戦場の簫キの軍営に桓公(かんこう)から食料が届き、胡光烈(ここうれつ)や唐競(とうけい)は出兵を心待ちにする。だが、それが王藺の指示で、桓公の軍も韓孟関まで来ているという報告を受けた蕭キは、もし桓公が裏切れば、西のケン寧王と東の韓孟関に挟まれ寧朔軍は逃げ道を失うと警戒する。そこで軍を80里進め崤風山(こうふんざん)の入り口でケン寧王と対陣することにする。唐競にそれを朝廷に報告するよう指示し、王ケンへの手紙も託す。

王ケンの必死の看病もあって、玉秀が意識を取り戻す。王ケンは「これからはあなたを侍女ではなく妹と思うことにする」と改めて深く感謝する。

桓宓の侍女が馬子隆の手紙が仕込まれた菓子を運んでくる。そこに王夙がやってきて、王ケンの誕生日の準備の相談にやってくる。ところが王夙は菓子に興味を示し桓宓を慌てさせる。手紙は見つかることはなかったが、桓宓のよそよそしい態度に王夙は立腹して立ち去る。その後、桓宓は菓子の中から「明日の密会」を認めた手紙を取り出す。

翌日、王ケンは回復した玉秀を連れて豫章王府に戻ることに。その途中で、桓宓が馬車に乗るのを見て不審に思った王ケンは、龐癸(ほうき)に尾行させる。屋敷に戻った王ケンと玉秀を宋懐恩が出迎え、蘇錦児も待っていた。さらに夫・蕭キからの手紙も受け取る。一方、懐恩は王ケンを守ってくれた玉秀に深い感謝を示し、どれほど王ケンが玉秀を案じていたのかを話す。

馬車を追跡した龐癸は桓宓が子律と密会しているのを目撃。そして子律が蕭キを罠にハメる策略を語るのを聞く。2人が隠し部屋を出た後、忍び込んで、桓公と子律の密書を持ち出そうとするが、護衛兵にみつかり乱闘になる。密書が盗まれたことを知って慌てる子律。盗んだのが王藺の手の者だと推測する。その頃、王ケンは1日たっても龐癸が戻らないことを心配していた。

■見どころ:皇帝が第2皇子・子律とともに、王氏一族への反撃を開始する様子が描かれるが、その裏でいくつもの愛も描かれる。

まずは、話題の蕭キの手紙。「愛する妻・阿嫵へ」の書き出しの手紙は恋に不器用な蕭キらしい武骨なもの。ただただ王ケンの幼名の「阿嫵(あぶ)」の羅列だけ。だがそれが一層、蕭キの王ケンへの愛が感じられる。手紙が見られるのはほんの一瞬なので、お見逃しなく。また、手紙を唐競に渡したとき、側近の胡光烈がニヤリをするのもお見逃しなく。宋懐恩とはまたタイプの違う胡光烈。演じたのは子役出身で2016年中国で上演された『ライオンキング』で世界初のムファサと弟スカーの二役を演じて話題になったホウ・シャオ。一方、王ケンに手紙を届ける大役を仰せつかったの頼派唐競(とうけい)。演じたのは「長歌行」「プラチナの恋人たち」に出演したポン・ボー。





■第23話「反乱」

じょゆ養父(c) 2021 China International Television Corporation

蕭キは崤風山(こうふうさん)に陣を構えるつもりだったが、桓公から鬼霧谷に陣を張れと言ってくる。だがそれに従うとケン寧王の軍に包囲されてしまう。それでも蕭キは「桓公の考えに従う」ことに。ところが鬼霧谷に到着すると、ケン寧王の軍に包囲されてしまう。敵の準備が早すぎることで、内通者がいるのを確信した蕭キは、ひとまず桓公にケン寧王の動きを伝えて備えるようにと伝令を送り、顧傭(こよう)にはある秘策を耳打ちする。

宮殿では、皇太子・子隆が王藺に「九錫の恩賞」を与えてはどうかと臣下たちに提案する。同じころ、子律は皇帝に王藺に対抗する兵を待機していることを伝える。その後、皇后からの偽の呼び出しでおびき寄せられた王藺の弟・王栩(おうく)が殺害される。皇后は大極殿で鐘がなるのを不審に思い、王藺もまた何かを察して兵馬を用意させる。ひと足先に子隆が大極殿に駆け付けると、皇帝が玉座に座っていた。その傍らには子隆が控えていた。
※九錫(きゅうしゃく)の礼:中国漢朝・晋朝・南北朝時代等で皇帝より臣下に9種類の礼器を下賜する最高の恩賞のこと。

子律は長年にわたって王藺が皇帝に毒を盛っていたこと、皇后も謝貴妃を毒殺したと暴露する。しらを切る王藺は大極殿を制圧しようと兵を招き入れるが、子律はより多くの兵を掌握していた。禁衛軍を指揮する王栩をあてにする王藺は、子律にまだまだ甘いと余裕を見せるが、子律は王栩の生首を持ってこさせて王藺に引導を渡す。そして王藺と皇后を投獄させ、王家の大臣たちを大極殿に監禁させる。王藺は、お前の企みなどお見通しだ。牢の中で親子演じる茶番劇をとくと見届けてやると捨て台詞を吐く。

第2皇子の馬子律(ばしりつ)は王藺(おうりん)や皇后、皇太子の馬子隆(ばしりゅう)ら王氏一族を反逆罪で投獄。王ケンの屋敷にも兵が押しかけ、王ケンを入宮させる。王夙夫妻も捕らわれる。蘇錦児が第3皇子の馬子澹(ばしたん)に知らせ逃げるように促すが、子澹は王ケンを助けると自ら入宮する。一方子律は、皇帝に兵を動かせる虎符(こふ)を要求するが、虎符は玉璽※とともに失くしてしまったと言われる。
※玉璽(ぎょくじ):王の印章のこと。王位の引継ぎで重要な役目を持つ。

その頃、深手を負った龐癸(ほうき)が豫章王府に戻って来る。子律と桓公がケン寧王と通じており、蕭キを罠にハメようとしていると宋懐恩に伝える。

鳳池宮※に軟禁された王ケンの元に子律が現れる。皇位を奪うつもりかと聞く王ケンに、王藺の謀反を成敗しただけだとうそぶき、王藺はじめ王家や子澹まですでに投獄されたと教える。別人のようになった子律に驚く王ケン。子律が王ケンを投獄しないのは、蕭キに対抗するための人質だった。敵対勢力を全て投獄した子律だが、桓宓だけは改装を命じた昭陽殿※に案内させる。そこに子澹が自ら入宮したとの報告が入る。
※鳳池宮(ほうちきゅう):幼少期に先の皇后から自由に使っていいと言われた宮殿。 ※昭陽殿(しょうようでん):皇后の寝所。

■見どころ:王ケンの誕生日を口実に妻桓宓の元にやってきた王夙。婚礼の日の回想シーンでこの婚姻が桓宓の望まぬものだと初めて知った王夙。その日から夫婦の歯車はかみ合わないままだ。そして王夙もまた明後日の妹・王ケンの誕生日は覚えていても、妻・桓宓の明日の誕生日を覚えていなかった。一方、子律が危険を冒して桓宓と密会したのは、桓宓の誕生日を祝うため、皇后の冠まで用意していた。龐癸の頭脳アクションが興味深い。

子律&桓公、ここにケン寧王も通じていることが明かされた。幼少期いじめられっ子だった子律の豹変ぶりがすごい、歯向かう重臣を足蹴にしたうえ生きたまま吊るさせる。また愛する桓宓を王夙の妻呼ばわりする部下にもキレる。挙句の果てには、虎符を持っていないと知るや、皇帝を「じいさん」呼ばわりまで…。それほど、父と思っていた皇帝や皇族からの冷遇が辛かったのだろうが、果たして子律は狙い通りに皇位に就くこ戸ができるのか?

この期に及んでも王ケンに未練たらたらの子澹。王ケンを助けると言いながらなんの計画もなく入宮。そうした計画性のなさに愛想をつかされていることにまだ気づかない子澹。暉州での経験は何だったのか?そんな子律を一番頼りにしている皇帝の見る目のなさも露呈したのが、この回だ。



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 2024年9月16日スタート 月・火16時~ 2話連続(全68話版無料BS初放送)
予告編

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