NHK「3000万」第4話:安達祐実と青木崇高の暴走と転落止まらず…ラスト、息子の涙が辛すぎる
27日(土)放送したNHK土曜ドラマ「3000万」第4話では、坂本(木原勝利)と長田(萩原護)に迫られた祐子(安達祐実)が絶体絶命のピンチに陥る。この回のあらすじと見どころを紹介、NHKプラスでは1週間の見逃し配信をする(ネタバレあり)
「3000万」は、思わぬアクシデントと出来心をきっかけに、人生が激変してしまう家族を描くクライムサスペンス。複数の脚本家が共同で作品を手がける海外ドラマの手法を持ち込み、誰もが余裕のない社会の痛みをえぐり出す。⇒【各話のあらすじと見どころ】
■第4話
闇組織の坂本(木原勝利)は怒りのコントロールができないため、出世の壁に直面していた。一方、ソラ(森田想)がお金を持って姿を消した。裕子(安達祐実)はGPSアプリでソラの居場所は分かったが、日常に戻ろうとする。だが、一度大金を手にした夫婦は元には戻れず、夫の義光(青木崇高)は、音楽の夢を再燃させて警備員の仕事を辞めてしまっていた。
刑事の野崎(愛希れいか)は、佐々木夫妻がソラ事件に関与していると疑うが、義光と親しい老刑事の奥島(野添義弘)は取り合わない。そんな中、坂本の闇バイトに関わっていた成田を名乗る高山(浦上晟周)が逮捕。取り調べで彼がソラと共に闇バイトで組んでいたことや、ソラが「奪われたものを取り返す」と意気込んでいたことを聞き出す。
その後、別件で3000万円を強奪された老女が自殺し、第一発見者がその孫娘、ソラであることが判明。奥島と野崎の捜査はソラの母(片岡礼子)におよび、ソラが大金を持って一度帰ってきたこと、その数日前に娘のパスポートを取りに来た女性がいたことを知る。
坂本と部下の長田(萩原護)は行方不明の蒲池(加治将樹)が使っていたレンタカーを発見し、車内で祐子の運転免許証のコピーを見つける。一方、祐子とソラは蒲池の死体が気になって湖へ向かう。偶然にも2人は再会。母に拒絶されお金が不要になっていたソラは、祐子にお金を半分やると提案する。日常に戻るつもりの祐子だったが、職を辞めた夫の事や職場でのストレスが限界に達し、最終的にソラからお金をもらうことにする。
免許証のコピーから祐子の素性を知った坂本が祐子を見張る。翌日、もう一度湖で落ち合った2人を坂本と長田が襲撃。ソラは暴行されてお金を奪われ、祐子は「改めて落とし前を求める」と脅される。
帰宅した裕子に、息子の純一(味元耀大)が笑顔で合唱コンクールのピアノ伴奏者に選ばれたと報告。そこに奥島たちが訪ねて来て、純一に「事故に遭った時にバイクに乗った女性は鞄など持っていなかったか」と聞く。純一は両親の顔を見て涙をこぼし「何も持っていませんでした」と嘘をつく。刑事たちが帰った後、純一は部屋に閉じこもった。
佐々木夫妻を信じていた奥島刑事。義光が仕事を辞めてギターまで買ったと聞いていただけに、純一の涙の証言には、さすがに疑いを持ったようだ。
合唱コンクールのピアノ伴奏に立候補したのが、「ピアノを買うために両親が一生懸命働いてくれた感謝の気持ちから」と話した純一。事故直後、鞄を手にしてしまった純一が、罪の意識から両親に正直に話したときに流した涙と、今回ラストの涙とは全く違う。純一の心の傷が心配だ。
2000人から選ばれた4人の脚本家がチームで執筆する本作。海外ではシリーズドラマを制作する際、こうした共同執筆は一般的。それも相まってか海外ドラマ感が濃厚で、湖でソラが襲われたシーンでは思わずテレビの前で悲鳴を上げてしまった。また今回も安達祐実の演技は凄かった。不安とイライラが募り、職場で客からのクレーム電話に爆発してしまった祐子のキレ具合は絶品!
次回、祐子は長田からどんな落とし前を求められるのか?3000万円を失ってなお、大金の誘惑を断ち切れなかった祐子と義光。その欲は佐々木家に何をもたらすのか?
次回はNHK総合にて11月2日(土)22:00から、BSP4Kでは同日の9:25分から先行放送する。
【放送予定】
総合2024年10月5日(土)よる10時~スタート<全8回>
BSP4K 毎週土曜 午前9時25分~
[再放送] 総合 翌週水曜 午前0時35分~
【出演】安達祐実
青木崇高 加治将樹 工藤遥 野添義弘 持田将史 萩原護 愛希れいか 味元耀大 森田想 ほか
【脚本】弥重早希子 名嘉友美 山口智之 松井周 from WDRプロジェクト
【演出】 保坂慶太 小林直毅 【制作統括】 渡辺哲也
【プロデューサー】 上田明子 中山英臣 大久保篤
◇NHK「3000万」番組サイト
【2024年夏ドラマ】【関連記事・各話のあらすじ】