寺脇康文は水谷豊と同じ推理に成功し、犯人の居場所についた「相棒23」【第3話ネタバレ・4話予告】
10月30日に放送された「相棒season23」(テレビ朝日、水、21時)で、亀山薫(寺脇康文)の推理が右京(水谷豊)並みに冴えていることが実証された。11月6日、第4話「2つの顔」を放送する。予告動画は番組公式サイトで公開されている。
「相棒23」とは?
「相棒」は捜査権がないはずの特命係の杉下右京(水谷豊)と相棒が巨悪事件から、どうしても気になるささいなことまで調べ上げる1話完結型の刑事ドラマだ。その第3話が10月30日に放送された。
■第3話ネタバレあらすじ
杉下右京(水谷豊)は山奥のペンションにいた。宿泊客は、小説家の岸みどり(ふせえり)など、右京を含めて7人ほどだ。いずれもくせ者揃いのようだ。いっぽう、影のあるオーナーの樫村(福士誠治)は、黙々と仕事をこなす誠実な人に見えた。その樫村を助けているのがスタッフの綾乃(水沢エレナ)だ。二人は仲がよく、岸が「夫婦?」と聞くほどだったが、すぐに樫村はただの従業員だという。
同じ頃、温泉宿で休暇を満喫中の薫(寺脇康文)は、美和子(鈴木砂羽)に促され、気になる映像を目にしていた。たまたま撮られたと思われるその映像には、ビルから転落する男と共に、右京らしき人物の姿が映っていた。薫は右京が事件に巻き込まれたのかと思い、休暇を返上して警視庁に急ぐ。
薫は、自分の留守中、右京が違法薬物の摘発を手伝っていたと聞く。その捜査過程で浮上した怪しい人物の自宅をさぐるように角田六郎(山西惇)に頼まれた右京が自宅を訪れると、怪しい人物が廊下から落ちて死亡してしまったのだ。薫が見たのはこの映像だった。
そのころ、携帯の電波の届かないペンションではいろいろなことが起きていた。ペンションの看板でのボヤ騒ぎや宿泊客が物置を探るなど怪しい行動をとっていた。
薫は右京がいないが、右京ならどんなことを考えるかを1つずつ進めてゆく。すると亡くなった人物・古瀬が50億もの金を半グレの鮫島から奪った伝説の男・バジリスクだとわかる。仮想通貨に変えてしまったのだ。鮫島はそれから行方を消していたのだが、最近になった「復活した」という噂がでていた。さらに、捜査すると池袋のコインロッカーに鮫島関連の人物が現れていた。尋ねると、右京に話したという。薫の捜査は右京の捜査をなぞっていた。そして、右京がいるペンションを探り当てた。
薫がペンションに電話すると、ペンションでは突然停電になってしまった。通話ができなくなった右京と薫。単にブレーカーが落ちただけだとわかったが、スタッフの綾乃がいなくなっていた。
右京の調べで、みどりと一緒にきていた編集者が綾乃に氷を頼んでいたことがわかる。その氷を使ってブレーカーを落とす工作がされていた。編集者は右京が警察の人間だとわかると、自分がやったことを自供した。数年前に美人局にひっかかり、鮫島に脅されたという。今度も鮫島に脅されて停電を起こしたのだと。
宿泊客の中にいた親子は、実は六本木署の刑事だった。鮫島が復活したということを聞いて捜査に来ていたのだ。右京に宿泊客の中の若いカップルが鮫島の手下だったことを告げる。若いカップルは右京や刑事に襲いかかる。そこを助けたのは薫だった。
樫村は綾乃を隠していた。綾乃と古瀬は同じ施設出身で、樫村は古瀬と友達になったのだという。樫村は都会になじめなかったが、古瀬と綾乃と3人で居るときだけが救いだったという。そして、綾乃がつとめている店に鮫島がきたのだといい、鮫島がだんだんと脅してきて、怖くなって逃げたのだという。綾乃のためにバジリスクが50億の金を鮫島から奪い、仮想通貨にしていた。
右京と薫は、バジリスクが古瀬ではなく樫村だと言い当てた。古瀬は樫村に綾乃のことを頼んで、自分がバジリスクのふりをしたのだった。
犯人はみどりだった。みどりは鮫島の母親。鮫島は2年前に自殺していた。みどりは鮫島の敵を討つために鮫島が生きているように部下たちに連絡をとり、バジリスクから金を奪おうとしてのだった。
樫村は罪を償うといい、綾乃はそれまでの間、ペンションで待っていると告げた。
懐かしい展開
「相棒」のシリーズファンであれば、今回の第3話「楽園」は、電波のとどかないペンションが舞台となり、犯人がその中のだれかというのを追ってゆくという、昔の「相棒」によくあった展開と思え、シリーズファンには懐かしいと思う人も多かった。犯人が意外にも小柄な女性である岸みどり(ふせえり)だったのは驚きがあった。
右京(水谷豊)と同じ推理ができる亀山薫(寺脇康文)
いつもは頭脳派の右京と肉体派の薫、冷静沈着で感情に流されない右京と犯人の人生にも心を痛める人情派の薫というバランスをとっているが、第3話では右京がペンションに行ってしまったため、薫は一人になった。そして薫も右京と同じように推理を進めた。第2話で右京の相棒はやっぱり薫だと思わせて、推理力も向上していることがわかり、本当に二人がいい相棒なのだと実感させられた回となった。
第4話は、幻のキノコが遺体に生える?
絞殺された前科もちの加納(山口馬木也)の遺体に光るキノコが生えている。もちろん、そんな興味深い事象を右京が見逃すはずはなく、勝手にキノコを調べ始める。幻のキノコはいったいどんな真実を暴き出すのか?
ノベライズ本プレゼント企画
2023年に放送した、 ドラマ「相棒season22」を小説化したノベライズ『相棒season22』上・中・下巻セットを10名様にプレゼントする企画がスタートした。2024年11月27日(水)21時54分までに番組公式サイトから応募できる。
■第4話あらすじ
廃墟ビルで、ビルの管理を委託されている高齢男性と、複数の前科がある加納(山口馬木也)という中年男性の遺体が発見された。警察は仲間割れか口封じの線で捜査を始める。
現場の状況が奇妙で、加納の背中や周囲の床には、なぜか発光するキノコが生えていた。その光景に興味津々の右京(水谷豊)は、薫(寺脇康文)とともに動き始めるが、問題のキノコはネットにも図鑑にも載っていない珍しいものだった。二人はキノコを調べると、そのキノコは莫大な利益を生む可能性を秘めた、世界が注目する幻の品種であることが分かる。さらに捜査を進めると、加納が環境保護団体を立ち上げていたことが判明した。電話番の相場(中尾暢樹)が言うには、加納にはオモテとウラの顔があったらしく…!?
テレビ朝日 2024年10月16日スタート。毎週水曜日21時放送「相棒23」。出演:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、神保悟志、小野了、片桐竜次、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@AibouNow」。
◇テレビ朝日「相棒season223」番組公式サイト
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