日本初放送「高麗契丹戦争」第25話・第26話:イ・ジェヨンが暗躍する「チェ&キムの反乱」

11月11日18時00分 
(2024年11月11日18時18分 更新)
ドラマ
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韓国専門チャンネル「KNTV/KNTV801」で日本初放送中の「高麗契丹戦争」(原題)。今回は歴史上に実際にあったチェ・ジルとキム・フンによる反乱を描く。この回のネタバレあらすじと見どころを紹介する。予告動画はKNTV番組HPで公開中だ。



「高麗契丹戦争」(原題)って?

本作は、数々の苦難を乗り越えて高麗に平和をもたらした8代王・顕宗と、彼の政治の師でもある姜邯賛(カン・ガムチャン)将軍を中心に、契丹の侵攻にさらされた激動の高麗時代を描く超大型本格時代劇。時代背景や実在人物、各話のあらすじと見どころ、豆知識などは【「高麗契丹戦争」を2倍楽しむ】でまとめている。



■キャスト

 ⇒【キャスト、登場人物、実在人物の紹介】
カン・ガムチャン(姜邯賛)役:チェ・スジョン
顕宗(ヒョンジョン)/大良院君/スン役:キム・ドンジュン(ZE:A)
ヤン・ギュ役:チ・スンヒョン
元貞王后(ウォンジョン)/第一王后役:イ・シア
元成王后(ウォンソン)/第三王后役:ハ・スンリ
契丹の老将ソベアプ(蕭排押)役:キム・ジュンべ
契丹皇帝ヤユルユンソ(耶律隆緒)役:キム・ヒョク
 ほか



■第25話あらすじ

契丹の侵攻を退ける功績を挙げた武将たちは、戦後も待遇改善が見られず、朝廷からも冷遇されていた。武将チェ・ジル(チュ・ソクテ)は、不当な扱いが続くなら即座に決起すると公言し、彼の言葉に共鳴する兵士たちが増える。一方で、冷静なキム・フン(リュ・ソンヒョン)は反乱は謀反だと止めにかかるが、チェ・ジルは「王、顕宗を害するつもりはない」と説明し、最終的にキム・フンも彼に賛同する。

その頃、朝廷では長年続いた契丹との戦争による出費がかさみ、国庫が底をついて文官への俸給も出せない状況に陥っていた。この打開策として、宰相のチャン・ヨヌ(イ・ゴン)は部下のファンボ・ユウィ(チャン・インソプに対策を指示する。ボイが提案した案は、戦死した武官に支払われる年棒である「永業田」を回収し、それを文官の給料に充てるというものだった。チャン・ヨヌは他に案がないかと問い直すが、ボイは「これが唯一の策だ」と答える。

一方、豪族パク・ジン()は、武将チェ・ジルの不満を煽り、反逆を誘発しようと暗躍する。パク・ジンは顕宗の正妃である元貞王后(イ・シア)の宮殿再建費を負担し、さらに仏像を寄進して彼女に接近する。パク・ジンは王后のウォンソン(ハ・スンリ)への嫉妬心を察知し、「王后様の願い通りにしてみせます」と意味深な言葉を残す。王后も、ウォンソンを排除できるならばパク・ジンと手を組むことも辞さない覚悟を固める。

その後、朝廷で「永業田」の回収案が正式に議論されることになる。チャン・ヨヌの提案に対し、チェ・ジルとキム・フンは驚きを装いながらも反対の声を上げ、出ていく。その後、チャン・ヨヌは、元々「永業田」は世襲されるべきではない土地であり、武官の子が違法に相続してきたものであると指摘し、返納を求める方針を明らかにする。しかし、「永業田」を失うと戦死者の遺族たちは生活に困窮するため、カン・ガムチャン(チェ・スジョン)は増税によって財源を確保し、遺族に援助を行う提案を行う。顕宗(キム・ドンジュン)も王室費を割り当てるよう指示し、ガムチャンたちはその寛大さに感謝する。

しかし、こうした顕宗の思いは武官たちには届かず、「永業田」を失う遺族や武官たちは王が彼らを見捨てたと感じ、不満が高まっていく。チェ・ジルは兵士たちに戦闘態勢を整えるよう指示し、訓練後も軍営に留まるよう命じるなど、反乱の準備を進める。顕宗はチェ・ジルたちを呼び、直接説明しようとするが、チェ・ジルは報告を持ってきた内官を斬り捨て、ついに兵を蜂起させる。

武官たちの反乱の知らせが朝廷に届くと、顕宗や大臣たちは驚愕する。親従将軍チ・チェムンは急ぎ王宮の防衛を固めようとするが、外には待ち構えていた大勢の兵士がいたため、彼も捕らわれてしまう。一方、キム・フンは既に近衛兵の一部を味方につけており、宮殿の内部にも反乱の手が及んでいた。カン・ガムチャンは東北面と西北面から援軍を呼ぶため、急ぎ王宮を離れる。

その頃、ウォンソンはパク・ジンに拉致され、元貞王后もまたパク・ジンに脅されて協力を余儀なくされ、事態は混迷を極めていく。



■感想、見どころなど

次に来る契丹との戦争の前の内紛。これを主導したのは豪族パク・ジン。【キャスト紹介】でも説明した遠き、パク・ジンは架空の人物だが、チェ・ジルとキム・フンによる反乱は実際にあった。一般には「崔・金反乱」として知られている。この反乱は、二人が主導して武官たちが台頭し、宮廷で文官に対する影響力を増やそうとしたことに端を発した。

当時の高麗では、文官が中心となり政権を握っており、武官たちは長らく冷遇されていた。これに不満を持っていたチェ・ジルとキム・フンは反乱を企て、勢力拡大を図った。反乱軍は王、顕宗に圧力をかけ、権力を強奪し、武官が文官職も兼務できるような新しい体制を作ろうとした。反乱が激化する中、彼らは顕宗を脅し、権力を奪うための要求を強引に飲ませ、宮中を支配下に置いた。この後はネタバレになるので、以降のドラマで確認しよう。

この回では、これまでさんざん腰抜けぶりを見せていた愛されキャラのチャン・ヨヌの男気に泣かされる。





■第26話あらすじ

元貞王后の教書が届き、「顕宗が武官の要請を受け入れたので任務に戻るように」と命じられ兵士たちは混乱する。西北面の兵士たちを率いて開京に向かっていたユ・バン(チョン・ホビン)は悩んだ末に撤退を決意する。しかしカン・ガムチャンは教書を破り、宮殿へ進軍を続けた。

顕宗は側近のキム・ウンブ(チョ・スンヨン)から「高麗の精鋭兵たちが無駄に死ぬことになる」と諭され、屈服を勧められるも、強い決意で屈することなく「必ず再び立ち上がれる」と宣言し、東北面の兵士たちの到着を待ち続ける。

一方、反乱軍の中心人物であるパク・ジンは王后に対し、東北面の兵士が開京に着く前に事を収めるよう進言し、正殿の外にいる兵士たちを排除するために再度教書を発行するよう迫った。キム・フンとチェ・ジルは教書を手に正殿に向かい、護衛軍と反乱軍の間で激しい戦闘が始まる。護衛軍を排除した反乱軍が正殿へ突入し、顕宗の前に迫りくると、顕宗は「屈することなく戦う」と反抗する。しかしチェ・ジルは刀を抜き、臣下を傷つけて圧力をかけた。顕宗は反乱鎮圧のための命令を受け入れるしかなく、兵士たちに帰還を命じ、苦渋の選択をすることとなった。

その後、顕宗はキム・ウンブとその家族が静かに姿を消したことを知り、さらに自分の裏で元貞王后が反乱軍と通じていたことを知ると大きな衝撃を受ける。彼女は「脅され、陛下を守るために協力せざるを得なかった」と泣き崩れるが、顕宗は怒りを抑えきれない。そんな中、重傷を負ったチ・チェムンはガムチャンに顕宗との面会を取り持ってほしいと頼む一方、カンはウォンソンを保護するため開京の外に向かい、ウォンソンはパク・ジンの策略で命を狙われるが、冷静に対処し刺客を懐柔して危機を脱する。

一方、チェ・ジルは顕宗の信頼を盾に傍若無人な態度を取り始め、パク・ジンの高官任命や、武官による文官兼務などの朝廷改革を次々と要求する。顕宗は武官たちの増長に頭を悩ませながらも、臣下に耐えるよう諭し、内乱収束を図ることに努める。同時に、チェ・サウィ()は反乱の背後にパク・ジンがいると疑い、ガムチャンは皇帝襲撃の刺客もパク・ジンだったのではないかと推測する。そして、かつて皇帝を襲った刺客の傷跡がパク・ジンの肩に残っていることを確認し、ついに彼が皇帝暗殺を図った大逆罪人であると確信する。最後にガムチャンはパク・ジンに「王様を暗殺しようとした大逆罪人としてお前を追捕する」と宣言し、物語は緊迫の中で幕を閉じる。



■見どころ、豆知識

チ・チェムン、脱獄成功!さすが、ガムチャンが見込んだ大将軍だけのことがある。背後にパク・ジンがあると気づいたカン・ガムチャンが動き出す。果たしてどんな手を打つのか?そして顕宗への恋慕を封印して去って行ったウォンソン、嫉妬でことを見間違った元貞王后を顕宗はどうするのか?
韓国で放送当時、この回の視聴率は11.5%(ニールセン・コリア、全国世帯基準)でこれまでの自己最高視聴率を更新したことはもちろん、同時間帯に放送された週末ドラマの中で1位になった。特に、チェ・ジルがウォンソン(ハ・スンリ)とキム・ウンブ(チョ・スンヨン)の行方を聞くガムチャンを蹴るシーンは、瞬間最高視聴率が12.7%(全国世帯基準)まで跳ね上がり、関心の高さを証明した。



■『高麗契丹戦争』(原題)

放送日時 8月16日(金) 日本初放送スタート
毎週(金)20:00~22:10 (2話連続)
再放送日:毎週(木)11:30~13:40(2話連続)
話数 全32話



KNTV「高麗契丹戦争」(原題)

■視聴方法
KNTVはスカパー!、スカパー!プレミアムサービス、ひかりTV、J:COMほか各ケーブルテレビで視聴可能。

KNTV視聴方法ページ

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