「ジョンニョン」キム・テリ、故郷まで訪ねてきたシン・イェウンと見せた堅い絆【第9-10話あらすじ】
ディズニー公式動画配信サービス「Disney+」のコンテンツブランド「スター」で毎週土日に配信されるドラマ「ジョンニョン:スター誕生」。
全12話にわたりキム・テリ主演で戦後の国劇団に入団した少女のサクセスストーリーを描く作品の第9話と第10話では、過酷な練習で喉を潰してしまい、主人公ジョンニョン(キム・テリ)が夢破れて劇団から姿を消す一方、花形スターであるオッキョン(チョン・ウンチェ舞台で犯した大失敗を糧に飛躍的な成長を遂げて劇団のピンチを救うも、ヨンソ(シン・イェウン)とヘラン(キム・ユネ)をも失うピンチに劇団は大激震。失意に暮れるジョンニョンが仲間との絆を再確認し、再起の希望を少しずつ取り戻していく様子が描かれた。気になるあらすじと見どころを見てみよう。(ネタバレ)
●【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】
「ジョンニョン:スター誕生」は、人気ウェブトゥーンを原作とする、1950年代を舞台に少女ジョンニョン(キム・テリ)がその美声と表現力を駆使してスターへの道を歩む感動的なサクセスストーリーだ。【「ジョンニョン」2倍楽しむ】では ネタバレあらすじ、見どころ、キャスト、視聴率などまとめている。
■キャスト
ユン・ジョンニョン:キム・テリ
ホ・ヨンソ:シン·イェウン
カン・ソボク:ラ・ミラン
ムン・オッキョン:チョン・ウンチェ
ソ・ヘラン:キム・ユネ
ジュラン:ウ・ダビ
ほか
■第9幕あらすじ
若く有望な研究生を妬んだヘラン(キム・ユネ)の策にハマり、自ら声を酷使して喉を潰したジョンニョン(キム・テリ)は大役のオーディションで最後に驚くべき演技力を発揮するもその場で倒れ病院に搬送されてしまった。大役に抜擢されたのはヨンソ(シン・イェウン)とジュラン(ウ・ダビ)ペアだったが、ジョンニョンが見せた演技力に震えていたヨンソはスピーチを求められて逃げ出してしまう。期待をかけていたジョンニョンの変わり果てた姿に希望を失ったオッキョン(チョン・ウンチェ)は浴室で自傷行為に走りヘランを責めた。娘の抜擢に大満足のギジュ(チャン・ヘジン)は、舞台を終えた後、ヨンソを国立の国劇団に移籍させようと目論んでいた。勝ち取った役を辞退すると言い出したヨンソは、口論の途中でギジュが審査員に根回ししていた事実を知り、号泣しながら母のためではなく自分のために梅蘭劇団で国劇を続けると行って飛び出した。彼女から辞退する意向を聞いたソボク団長(ラ・ミラン)は彼女の実力を認めちゃんと自分自身を評価するように説得。初めて認められたヨンソは嬉しさから涙を流した。
退院して劇団に戻ってきたジョンニョンは、明るく振る舞いながらも津々浦々の名医の噂を聞きつけて声を取り戻す方法を必死に探すが、徐々に彼女の希望は打ち砕かれていく。ジュランとの関係もぎこちなくなる中、大役を勝ち取ったヨンソを激励したジョンニョン。しかし、彼女の声を取り戻す方法は見つからず、医者に言われたアヘンに手を染めようとしているところをソボク団長に止められる。見かねた団長の提案でアメリカから帰国した名医の診察を受けたジョンニョンはもう歌うことができないと言われて絶望のどん底に陥り、ジュランとのわだかまりも解けないまま、ある夜、置き手紙を残して故郷の木浦に帰ってしまう。梅蘭贔屓のキャスティングに他の劇団の訳者たちは不満を募らせ、稽古がうまく立ち回らない中、ジョンニョンが背負っている悲しみを感じてきたヨンソやジュランら研究生は、劇団を出ていったジョンニョンに言葉を失う。気丈に稽古を続けさせたソボク団長もまた、人知れずジョンニョンの悲しみを感じて涙を流していた。
夢破れて帰ってきたジョンニョンを何も聞かずに抱きしめる姉ジョンジャ(オ・ギョンファ)。帰ってきた母ヨンネ(ムン・ソリ)も、一瞬にして娘に何が起きたのかを察していた。かつて天才歌手と歌われながらも挫折した母にどうやって立ち直ったのかを尋ねるジョンニョン。市場でも今までのような活気を見せず、歌えないことを悲観した彼女は海に向かっていた…。その頃、チョロク(スンヒ)からジョンニョンが声を失ったのはヘランの助言のせいだと知ったソボク団長は、後輩の夢を潰そうとしたことを責め創立からトップを飾ってきたヘランに講演後に梅蘭を出ていくよう勧告。一方、オッキョンにもアヘン依存症のスキャンダルが流れ、合同公演はスポンサー問題に発展。ジュランのもとには母親が現れて、劇団を辞めて縁談を受けるように勧められたジュランは、かつてジョンニョンと交わした約束を思い出して涙を流す。記者会見を開いてスキャンダルを否定したオッキョンは、夜遅くまで殺陣の稽古をするヨンソを自分の後継者候補と呼び喜ばせた後、劇団を辞めて一緒に出て行かないかと不穏な提案をしてヨンソを驚かせた。
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■第10幕あらすじ
突然の申し出に驚いたヨンソだが、彼女は梅蘭に残り、ジョンニョンを待つために提案を断る。照れながらもジョンニョンこそが自分を成長させてくれる唯一の人で唯一の理解者だと胸の内を打ち明けたヨンソを羨ましく思うオッキョン。スキャンダルは下火になったものの疲れが隠しきれないソボク団長にジョンニョンに会いに行ってはどうかと提案するドエン(イ・セヨン)。その話を聞いたジュランは慌ててついて行こうとするが、見かねたヨンソは彼女を引き止めて自分がジョンニョンを連れ戻すと約束した。
娘を連れ戻しに来た二人を見たヨンネは鬼の形相で追い返そうとし、磯で貝を獲っていたジョンニョンは突然現れたヨンソに驚く。ヨンソが手渡したのはジョンニョンが部屋に置いて行った母のレコードだったが、要らないと言われ、聞く耳を持とうとしない彼女に腹を立て、レコードを海に投げ捨てた次の瞬間、ジョンニョンは慌てて海に飛び込み浮いてこなかった。慌てて飛び込んだヨンソのお陰で助かったジョンニョンは抱えていた苦しみを吐露。そんな彼女にヨンソは歌だけが国劇じゃないと説得し、いつまでも待ってると優しく彼女を励ました。夜遅くに帰ってきたジョンニョンは国劇を続けたいと母に懇願するが、聞く耳を持ってもらえず、姉はそんな妹を見て陰で涙していた。夜中にかつての親友ソボクを訪ねたヨンネは娘を連れて行かないでくれと涙で頼み込むが、ソボクはジョンニョンが自ら再び国劇を選ぶ確信を持っていて、ヨンネに喉が潰れても歌える方法を教えてやってほしいと頼んだ。聞く耳を持たなかったヨンネも帰り道に恐る恐る歌を歌ってみるがやはり過去に味わった苦しみに勝てず涙。翌朝、駆けつけたジョンニョンは母が許してくれたらすぐに上京すると約束し二人を見送った。
こうして迎えた合同公演当日、劇団間の対立はありながらも、間抜けな男役を見事に演じて笑いを取るヨンソ。ヘランとオッキョンも最高の演技を見せて舞台は大歓声で幕を閉じた。劇団を出ていくことを打ち明けたヘランに、自分も今日限りで劇団を辞めて映画界に舞台を移すと衝撃の告白をしたオッキョン。涙ですがりつくヘランですら彼女を止めることはできず、次の舞台をオッキョンに選ばせるつもりでいたソボク団長も突然の花形スターの退団宣言に衝撃を受ける。故郷に残ったものの光を失ったような娘が気がかりなヨンネ。姉ジョンジャも自分が抱いたことがない夢を持っている妹を応援して欲しいと母を説得。ある晩、一人で劇の練習をして、声が出ないことに悲観していた娘を見たヨンネは早朝に彼女を海岸に連れ出すと、かつて、先天的に喉が潰れていたのに名唱と謳われた歌い手の話をした。声が出ないところは他の感情で埋めればいいという閃きを手に入れたジョンニョンは、母なら何で埋めるのかと尋ねる。日の出とともに初めて歌を娘に聞かせたヨンネ。かつて喉を潰して挫折を味わった彼女の歌声には、亡き父(イ・ドクファ)との思い出が込められ、その憂愁を帯びた歌声に気づけばジョンニョンは大粒の涙を流していた…。
■見どころ
ジョンニョンが歌声を失うという不穏な展開で幕を閉じた先週放送分に続き、第9話では、どうにか歌声を取り戻そうとするジョンニョンの悲痛で切実な感情の動きが描かれた。シリアスな流れではあるものの、かつてはジョンニョンを目の敵にして意地悪していたチョロクが退院した彼女のためにあんぱんを買ってくる場面や、チョロクの証言でジョンニョンを陥れたことが発覚したヘランが劇団を追われるなど微笑ましい場面や痛快な場面も散りばめられた。そしてオッキョンが自傷行為に走ったり、終盤でヨンソに劇団を出る提案をするなど、彼女の不安定さが描かれ、第10話で思わぬ展開に続くことになる。
第10話ではソボク団長とヨンソがジョンニョンのもとを訪れ、彼女が再び国劇へと向かう決意をする重大な場面を迎えるのだが、中でも注目したいのはジョンニョンに対するヨンソの接し方の変化だ。作品開始直後は事あるごとにジョンニョンと対立し、彼女の才能に嫉妬してきつく当たってきた彼女が冒頭でオッキョンに照れながらジョンニョンへの本当の気持ちを打ち明ける姿は微笑ましく、ジョンニョンのもとを訪れた彼女の態度にもこれまでのような敵意は感じられなかった。第9話で母親の期待に応えるという重荷を捨て去った彼女だからこそ、素直にジョンニョンの才能を評価して、よきライバルとして見られる様になったのかもしれないが、彼女がようやく年相応に振る舞い始める姿は視聴者としても喜ばしい変化だ。故郷に戻ったジョンニョンの唯一の理解者である姉ジョンジャを演じるオ・ギョンファの演技も、毎場面胸を打たれ、作品中の名場面に数えてもいいだろう。
合同公演の舞台、そして母が娘の前で初めて見せた憂愁を感じさせる歌などとても約1時間の放送だとは思えないほど濃厚で見応えがあった第10話。劇団からはトップスターが二人とも去ってしまい、残す最終週の2話でジョンニョンは劇団を救う救世主になれるのか?第9幕は12.0%、第10幕はこれまでで最高となる14.1%と全国視聴率は相変わらずの高い人気を表している(ともにニールセンコリア調べ)。
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■ スタッフ
監督:チョン・ジイン「赤い袖先」
脚本:チェ・ヒョビ「いつかの君に」
【作品詳細】【「ジョンニョン」2倍楽しむ】