「三国志 秘密の皇帝」第12話、劉平(りゅうへい)親征宣言で重臣を翻弄 ネタバレあらすじ(全33話)

11月17日22時04分ドラマ
© Chinese Entertainment Tianjin Ltd.

BSP4Kで11月24日(日)、BSPでは28日(木、深夜)放送予定の第12話、劉平が戦場へ向かうと宣言、唐瑛(とうえい)が袁紹と通じていることが判明する。第12話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介する。NHK番組サイトでは予告動画や相関図も公開している。




「三国志 秘密の皇帝」は、亡き皇帝、献帝・劉協と入れ替わった双子の弟・劉平が、愛と民のために闘うもう一つの三国志ロマン。【「三国志 秘密の皇帝」を2倍楽しむ】では、時代背景、人物・キャスト紹介などまとめているので、視聴の前にチェックしておくと初回から楽しめるはず。
相関図はこちら⇒【第1回~ 人物相関図】


■キャスト

メインキャスト(6人)・役柄・実在人物紹介
押さえておくべき(17人)キャスト・役柄
劉平(りゅうへい)/皇帝 :マー・ティエンユー 马天宇 [声:浪川大輔]
司馬懿(しばい)/仲達:エルビス・ハン 韩东君 [声:峰晃弘]
伏寿(ふくじゅ)/皇后:レジーナ・ワン 万茜 [声:久保ユリカ]
唐瑛(とうえい):ドン・ジエ 董洁 [声:折井あゆみ]
郭嘉(かくか)/奉孝:サニー・ワン 王阳明 [声:山本兼平]
任紅昌(じんこうしょう):ドン・シュエン 董璇 [声:田所あずさ]
曹操(そうそう)/孟徳:ツェー・クワンホウ 谢君豪 [声:早川毅]
曹丕(そうひ)/子桓:タン・ジエンツー 檀健次 [声:小笠原仁]
 ほか



※あらすじはネタバレになっています。気になる方は「見どころ」と「豆知識」を参考に、「あらすじ」は視聴後の確認用としてご覧ください。またDVD版(全54話)を参考にしているので、あらすじが前後することもあります。放送後に調整します。



■第12話見どころ

劉平(りゅうへい)が官渡の戦場へ向かうと宣言し、荀彧(じゅんいく)はじめ周囲に動揺が走る。突然の新征の裏には、 楊修(ようしゅう)に裏切られた董承(とうしょう)と、郭嘉(かくか)に追い詰められた楊修(ようしゅう)を助ける策略が隠されていた。突拍子もない劉平の提案に、「皇帝が動けば天下が動く」と流石の郭嘉も困惑する様子。劉平の驚き発言で、さらに唐瑛(とうえい)が袁紹(えんしょう)と繋がっていることが明らかに。今まで眠っていた龍が目を覚ますように、劉平が漢王朝復興に向け、新たな一手を繰り出す。



■豆知識:屈原の『離騒』


ドラマの中で、荀彧の講義を受けていた劉平が、戦場にも行けず、曹操の庇護の元、身動きが取れない様を嘆くシーンで使われた漢詩『離騒』。これは、楚の国の政治家で詩人だった屈原が、朝廷を追われた後、自らの人生を振り返り、悲しさや苦悩を表した詩。「離」は「出会う」、「騒」は「悩み」という意味で、2度に渡り国を追放された屈原は、滅びゆく楚の国を嘆く様子を表現している。

劉平はこの漢詩をたくみに利用し荀彧を翻弄する。“余を替つるに蕙穣(けいじょう)を以てし申(かさ)ぬる攬茝(らんし)を以てす”と言って、屈原は高潔で常に身を正しくしたが、邪な者から攻撃をされたと嘆き、高潔な荀彧の胸を打った。講義を受けるうちに、荀彧の愛国心を感じた劉平の、ささやかな攻撃だった。

さらに荀彧が去った後、伏寿は“亦(ま)た、余の心を善しとする所、九死すと雖(いえど)も其れ猶ほ未だ悔いず”と言って登場する。大義があれば死んでも後悔しないと言って曹操の腹心を諭すとは、あまりに無邪気過ぎると忠告する伏寿だが、その聡明さにも思わず舌を巻いてしまう。崇高な会話が聞けるのも、中国ドラマの醍醐味かもしれない。



っ三国志© Chinese Entertainment Tianjin Ltd.

■第12話ネタバレあらすじ

拷問部屋の隣で郭嘉は呼び出した楊修の前に、楊修が使った袁紹との連絡役を突きだした。青ざめる楊修を置き去りにし、劉平はその場から立ち去った。満寵から牢屋での報告を受けた郭嘉は、仲間である楊修を見捨て、裏切った董承を助けるという劉平の行動が腑に落ちない。

部屋に戻ってきた劉平は、伏寿が琴を弾いているのに気づく。「稽古をしないからなまってしまった」とはにかむ伏寿に、劉平は、自分が何をしなければいけないか気づいたと話す。それから荀彧の講義で、劉平は曹操と袁紹どちらが勝か問うと、荀彧は討伐の大義がある曹操が勝つと断言する。そこで劉平は、大義のために自分が戦地に赴くと提案すると、荀彧に止められたので、自分は籠の中の鳥だと嘆き、屈原(くつげん)の『離騒経』の一節を口にする。

劉平の嘆きに触れて心打たれうろたえる荀彧に、劉平は自分が遠征へ行くと曹操(そうそう)に伝えるよう命じる。荀彧が曹仁と賈詡(かく)に相談すると、曹仁は陛下が曹操の信頼を得ようとしていると解釈。しかし、後から来た郭嘉は、「皇帝が動けば天下が動く。困るのは我らではなく袁紹だ。」と指摘した。しかし劉平の思惑は、皇帝が戦場へ行くという話しを袁紹に聞かせるためだった。袁紹が焦って接触してきたら、その力を借りて楊修と董承を助ける算段だが、これを知るのは伏寿のみ。劉平は皇帝の遠征について調べるため、倉庫へ向かう。

歴代の皇帝の記録が収められている倉庫で、ふと自分の出生が気になり、母である王美人の記録を記した巻物に手を伸ばす。そこへ、何者かが2名やって来たので、劉平は身を潜めた。一人は唐瑛で、もう一人は宦官の姿をしている。宦官は陛下の遠征は誰の命令か直接唐瑛に聞いてくるよう命じられた様子だ。曹操の屋敷に忍び込みたいと言う宦官だが、唐瑛から「許都のことは私に任せて心配するなと袁紹に伝えて」と断ったので、それを聞いた劉平は唐瑛が袁紹と通じていることに驚いた。

唐瑛は伏寿に会って話しを聞くと言い、その場を離れたので、劉平も倉庫から出て行った。すぐに劉平は、伏寿に、唐瑛が会いに来たら、遠征の目的を知らせないで欲しいと頼む。これは自分と伏寿だけの秘密だと言う劉平に、伏寿も従うことにする。程なくして唐瑛が伏寿に会いにやって来た。唐瑛は、先ほどの密談のように、誰の命で行くのか、遠征は止めるべきだと告げるのだった。

その頃、袁紹は蜚(ひ)先生と名乗る男に、陛下の遠征について相談していた。蜚(ひ)先生は、陛下が袁紹と手を組みたいと考えていると思い、陛下と手を組むことを勧める。袁紹は皇帝との連絡係を唐瑛に託そうとしたが、蜚(ひ)先生が反対したので潘揚(はんよう)に任せることにする。その頃、許都の曹操の屋敷では、曹丕の病状も回復し、歩けるほどになっていた。なぜ陛下の見張りを止めたのかと問われた卞(べん)夫人は、曹丕の恩人に監視をつけては曹家の名折れだと話し、曹丕も、助けてもらった恩に報いると意気込む。



[原題]

三国机密之潜龙在渊
三国機密/三国志 Secret of Three Kingdoms
[制作] 2017年 中国



【放送予定】

BSP4K(日)21時00分 9月8日(日)開始
BS(木)24時25分 9月12日(木)開始
((金)午前0時25分9月13日(金)開始)
※BSの放送時間は、11月7日(木) 第9話から「毎週木曜23時45分」に変わる
[話数] 全33回(予定)
[音声] ステレオ2か国語
(主音声:日本語吹き替え/副音声:中国語)/[字幕放送] 有り

NHK「三国志 秘密の皇帝」番組サイト

【華流ドラマ】【作品詳細】【「三国志 最後の皇帝」を2倍楽しむ】