NHKスペシャル12月1日、有機フッ素化合物(PFAS)汚染&有害性の研究、最新状況に迫る

11月28日21時00分社会

NHKスペシャル12月1日(日)では、有機フッ素化合物(PFAS)の有害性に関する研究の最前線や、“PFAS 汚染”の最新状況を番組タイトル「調査報道 新世紀 File8追跡“PFAS汚染”」として21時~21時49分までNHK総合とNHKプラス(見逃し配信)で放送及び配信を行う。



焦げ付かないフライパンや防水服など身近な日用品などにもかつて幅広く利用されてきた有機フッ素化合物=PFAS。しかし、一部のPFASについては人体に有害だとして国際条約で製造や使用が禁じられ、日本でも対策が進められてきた。しかし、全国各地の水道水からは国が暫定的に定めた目標値を超えるPFASが検出され、周辺の住民たちに不安が広がる事態となっている。世界で最も安全とされてきた日本の水道水。なぜここまで汚染が広がってしまったのか。自分の住む地域の水道水は大丈夫なのか?健康へのリスクはどこまで分かっているのか? “PFAS 汚染”の最新状況を徹底取材した。

PFASの汚染源について、国は「9割以上、不明」とするなど、実態はよくわかっていない。一方、専門家・住民たちの間では、汚染源と疑われる施設周辺で調査を行うなど独自に汚染源を探ろうという動きが進んでいる。番組では住民たちの調査に同行取材、さらに日本だけでなく海外のPFAS汚染の実態も取材した。世界で最も深刻なPFAS汚染が起きたとされるイタリアでは今年、6万人を対象にした大規模な疫学調査の結果が公表された。長期間高濃度にさらされた地域(レッドゾーン)の死亡数が想定より8%以上多いことなど、新たな実態が分かってきた。加えてNHKが開発した全論文調査なども駆使、いまだ詳細な実態が解明されていないPFASの有害性に関する研究の最前線に迫る。

さらに今回、全国各地の水道水におけるPFASの検出状況を独自に可視化した“PFAS汚染水道水マップ”を番組内で紹介する。NHKではニュースの先や裏側にある、現代社会の闇や謎に迫るシリーズ「調査報道新世紀」を継続的に放送している。PFAS回の前夜、11月30日(土)22時からは、温室効果ガスの排出量をめぐる“見せかけの環境対策”の実態に迫るNHKスペシャルも放送する。

NHKスペシャル「調査報道 新世紀 File8追跡“PFAS汚染”」
放送予定12月1日(日) 21時~21時49分

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