橋本環奈の涙が山本舞香との壁を崩した…NHK朝ドラ「おむすび」第9週あらすじと第10週予告

09時38分ドラマ

結（橋本環奈）は寄り添うことだけを考え、好意を与えられた人のことを考えていなかったことに沙智（山本舞香）の言葉で気がついた。NHK朝ドラ「おむすび」の第10週「人それぞれでよか」（12月2日～12月6日）のあらすじとみどころを紹介。予告動画は番組公式サイトに公開されている。

朝ドラ「おむすび」第9週ネタバレ＆トピックスと第10週のみどころ紹介
「おむすび」は平成元年生まれのヒロイン・米田結（橋本環奈）が、栄養士として、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”だ。その第9週が11月25日から放送された。

結（橋本環奈）は翔也のために献立を作るが…

結が栄養士を目指したのも、翔也（佐野勇斗）に活躍してもらいたいから。学校で習った知識を使って献立を作るが、運動選手への理解がたりなかった。優しい翔也は何も言わないが、周りの先輩から食事が少なすぎることを指摘をされてしまう。結は沙智（山本舞香）からの言葉で、翔也の気持ちに寄り添っていないかもと思い、実際に献立はどうなのかと確認する。やっと翔也から本音を聞き出すことができた。そしてこれがきっかけで、結と沙智の仲がぐんと縮まった。

歩（仲里依紗）、再登場は迫力満点

現在は古着のバイヤーをしているという歩は、海外にも買い付けにゆく。今回はロサンゼルスから帰ってきたということでかなり派手な出で立ちになっていた。歩の行動を理解できない聖人（北村有起哉）は食事の度に歩と丁々発止の会話を繰り広げることになる。それを見る結の同級生の佳純（平祐奈）の視線はうらやましそうだ。家族での会話もないというが、愛子（麻生久美子）は佳純の母親から直接話をきき、父親も佳純も表現が悪いだけで互いを思ってのことだとわかった。

震災にあった人たちの複雑な心境

自然災害は誰が悪いわけでもなく発生し、人の命を奪う。商店街で靴店を営む渡辺孝雄（緒形直人）は聖人や歩、神戸市職員の若林（新納慎也）、商店街の人達に心を閉ざしている。聖人や歩はなんとか渡辺に前を向いてもらうために工夫する。結は学校のみんなと震災時の非常食や炊き出しことを調べ、栄養士としてどうすればいいのかなどを考える。12月2日から放送される第10週「人それぞれでよか」、人それぞれが震災を思い返すことになる。

【第9週（2024/11/25-11/29ネタバレあらすじ】

ヘアサロン米田で商店街の面々がよもやま話をする中、結（橋本環奈）が彼氏のために栄養士になるのは偉いというのを聞いた聖人（北村有起哉）は動揺して周りのみんなからたしなめられる。そんな折、歩（仲里依紗）が突然神戸に現れ、みんな驚愕する。何やらロサンゼルスから帰国したとのことで、またもや米田家が騒がしくなる。聖人はこれまでろくに連絡しなかったと文句を言ってしまうが、歩にはまったく答えない。女優の仕事を終えた後、先輩に頼まれて古着のバイヤーをやっているのだという。全国を回り、かなりの成績をあげているとのことで、神戸時代の友人（松井玲奈）の店とも取引があるという。

歩は真紀の墓参りに出かけていった。そこに真紀の父であり、商店街で靴店を営む渡辺孝雄（緒形直人）がやってきて、「もう来るな」と言われてしまう。

栄養専門学校に通う結は、運動生理学の実技授業で全速力で走り、同じ班の佳純（平祐奈）ともどもへとへとになる。だが、矢吹沙智（山本舞香）の走りはとても軽快で、平気な顔。そんな沙智を見て、バテバテの森川（小手伸也）がアッと思い出す。何やら森川の娘が以前陸上競技をやっていて、沙智を専門雑誌で見たことがあるという。結は遠慮無く沙智に「どうして陸上をやめたの？」と聞いてしまう。その後の栄養カウンセリングの授業で、沙智が入院したことがわることがわかり、結たちは沙智が病気だったのでは？と思った。

結が翔也（佐野勇斗）と会って献立表を見せている頃、米田家では歩と聖人が、真紀の父である渡辺から疎外されて落ち込んでいた。そんな二人を愛子（麻生久美子）は無理やり気分転換させようとして、電話で結たちを急遽呼び出し、お好み焼きパーティーを始める。聖人は翔也の髪を切り、これからもずっと無料で切るというが、“結を悲しまないこと”を翔也に約束させる。

翔也は結が作った献立通りに食事を続けるが、澤田（関口メンディー）から足りないのではと言われ、内心そう思いつつも結には黙っておこうとする。一方、結は米田家に泊まった栄養専門学校の佳純と朝食を共にし、聖人と歩の丁々発止の会話が始まる中、佳純は米田家を羨ましがる。自分は父親から憎まれていると話す。兄や姉は優秀で医学部に行っているのに学力がなかった自分のことなどどうでもいいと思われているという。しかし、愛子は佳純の母親に直接確認していた。佳純の父親は佳純がどうしたら苦労しないかを考えて、学校に行かなくてもいいのではと言っていたのだった。

聖人は、未だ距離を縮められない渡辺孝雄の靴店へ足を運ぶが、そこで孝雄から追い出される神戸市職員の若林（新納慎也）を見る。流れで居酒屋に入った聖人は、若林から震災直後の孝雄の様子を聞く。

一方、結は専門学校で沙智と会い、自分が支える相手のことをわかっていなかったと吐露する。沙智に言われて、翔也に結が作った献立のことを確認すると、運動選手で育ち盛りの18歳の男性としては極めて量も少なかったことがわかったのだ。そのことを沙智の話からも実感する。

朝早く登校して翔也のための献立を再度考えていると、沙智が声をかけてきた。結は自分が相手のことを理解していなかったと涙ぐむと、沙智が一緒に献立を考えてくれるという。そして、沙智がなぜ栄養士になるのを急いでいるのかも話してくれた。陸上選手時代に体重を落とすために摂食障害になり、疲労骨折や骨密度低下、貧血などを引き起こしていた。誤った指導でそんなことになる子どもを一人でも、今すぐにでもなくしたいという思いで栄養士を目指しているという。沙智と結は打ち解けることが出来た。

【第10週（2024/12/2-12/6）あらすじ】

■第46話（月）

ヘアサロンヨネダがある神戸のさくら通り商店街で、夏休みこども防災訓練が行われることになり、結（橋本環奈）は役所の若林（新納慎也）から協力を頼まれる。結の同級生・菜摘（田畑志真）は、炊き出しのメニューをバーベキューにしたいと言うが、母の美佐江（キムラ緑子）から合コンのことばかり考えるなと、たしなめられる。

■第47話（火）

結（橋本環奈）は、防災訓練の炊き出しの献立を考える参考に、阪神・淡路大震災のことを佐久間美佐江（キムラ緑子）に聞きながら、避難所でおむすびをもらったのを思い出す。横で聞いていた愛子（麻生久美子）もそのことを思い出し、お腹が減ってたのでとても美味しかったと語る。また美佐江は、当時聖人（北村有起哉）が仕分け隊長として活躍したと言う。

■第48話（水）

結（橋本環奈）は、専門学校の仲間とともに阪神・淡路大震災の当時、何が炊き出しで出されていたのかを聞き取り調査すると、具材が意外にもあったことに驚く。森川（小手伸也）が豆腐があることが意外だと言うと、聖人（北村有起哉）は苦い顔をして永吉（松平健）が関わっていたことを思い出す。当時、避難所にやってきた永吉は、食材集めに奔走したのだった。

■第49話（木）

結（橋本環奈）は、パン屋の佐久間美佐江（キムラ緑子）に真紀の父親・孝雄（緒形直人）と仲直りしたらと言うが、美佐江は大人はそう簡単じゃないと反論する。結は美佐江の兄夫婦が地震で亡くなったことを知り、聖人（北村有起哉）と愛子（麻生久美子）に話す。一方、栄養専門学校では、炊き出しだと味の濃淡が不安定になるのがどうしてか探り当てようとする。

■第50話（金）

結（橋本環奈）は、翌日のこども防災訓練用の炊き出し準備を終えて、家で愛子（麻生久美子）とホッとするが、そこに聖人（北村有起哉）が帰ってきて、防災訓練の全体打ち合わせに結も参加するよう促す。打ち合わせで結は、炊き出しの人数が足りないので手を貸してくれる人が欲しいと言い、聖人は渡辺孝雄（緒形直人）の名前を出す。