「照明店の客人たち」奇妙な人たちを繋ぐ悲しくも衝撃的な出来事が明らかに【第5-6話あらすじ】

01時30分ドラマ
『照明店の客人たち』ディズニープラス スターで
独占配信中
(c) 2024 Disney and its related entities

ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の「スター」ブランドにて独占配信中のオリジナル韓国ドラマシリーズ「照明店の客人たち」初回に一挙公開された第1話から第4話まではオムニバス形式に奇々怪々なる存在のエピソードが怪談の短編集のように描かれ、最後に明かされた彼らの共通点が衝撃を与えたが、今回は彼らが経験した悲しい出来事が明かされ、さらに一歩、彼らの正体に近づき、物語は怪談からヒューマンストーリーに姿を変え始めた。気になるあらすじと見どころを見てみよう。

【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】



「照明店の客人たち」は、昨年から今年にかけて数々の賞を受賞した話題作「ムービング」の原作者で脚本家のカンフルが再び手掛けたヒューマンミステリー。暗い路地裏にひっそりと佇む照明店を訪れる異なる背景を持つ客人たちを中心に展開し、感動的で温かい人間愛を描いた作品。【関連・各話のあらすじ】



■キャスト

ウォニョン:チュ・ジフン
ヨンジ:パク・ボヨン
刑事:ペ・ソンウ
ヒョンミン:オム・テグ
ユヒ:イ・ジョンウン
ほか



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■第5話「再会」あらすじ

ある日、恋人の家に向かっていたヒョンミン(オム・テグ)はプロポーズをしようと決めていたが、耳の聞こえないジヨン(ソリョン)はヒョンミンの母親から別れてほしいと言われ複雑な気持ちを抱いていた。またシナリオ作家のソネ(キム・ミナ)は同性で年上の恋人ヘウォン(キム・ソンファ)と暮らすマンションを探していたが、母娘に間違えられ、ヘウォンの言葉が原因で大喧嘩をしてしまう。授業を終えたヒョンジュ(シン・ウンス)は校門前まで傘を届けてくれた母ユヒ(イ・ジョンウン)と仲良く家路につく。友達とバスケットボールをしていたジウン(キム・ギヘ)も家路についていた。

バスの運転手のスンウォン(パク・ヒョッコン)はバスの異常を報告するが会社からは運行を続けるように指示され、仕方なくバスを出発させるが、途中からは一刻も早く整備場にバスを届けるべく回送運転に。しかし大雨の中、偶然が重なりバスには、ヒョンミン、ソネ、ヘウォン、ヒョンジュとユヒ、ジウンらが乗り込んでくる。そして彼らが川を渡る橋に差し掛かった時、バスの前輪が脱輪し、バスは横転したまま川に転落して沈んでしまう。バス停に迎えに行こうとしていたジヨンはバスが転落するのを見て思わず駆け出す。

病院には川底から救出された負傷者が運び込まれ、必死の蘇生措置が行われ、スンウォンとヘウォン、ユヒを除いては一命を取り留めたが意識不明の重体だった。最後まで手術が続いたヒョンミンの母親は警察から受け取った携帯電話でジヨンに対して、お前のせいで息子が死んだと嘘をついて責めた。結局、ヒョンミンも一命を取り留めるが、父親がジヨンに連絡をしようとした時には既にジヨンは自ら首を吊っていた。ヒョンミンが生きているとメッセージを見たものの、彼女はロープから逃れることができず、指の爪を剥がし必死にもがきながらも命を落としてしまった…。



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■第6話「三日葬」あらすじ

交際に反対する恋人ヒョンミンの母の残酷な嘘で自ら命を絶ってしまったジヨンの死に化粧を担当した納棺師のソッキ(イ・ファンウィ)は助手に三日葬の風習の由来が遺族や故人が死を受け入れるための時間であり、裏を返せば故人には3日しか残されていないと説明した。限られた時間の中でジヨンはバス停でヒョンミンと会えるのを待っていた。そして不思議な力で彼女は言葉を徐々に話せるようになっていった。しかしようやく会えたヒョンミンは彼女の記憶を失っていた。それから毎日バス停で顔を合わせた二人だが、ヒョンミンはいつも同じ場所で倒れてしまい、映画館や寺など至る所でジヨンが何かを必死に縫い付ける異様な光景が目撃された。

照明店で雨宿りをするように勧められた刑事ソンシク(ペ・ソンウ)は店主のウォニョン(チュ・ジフン)に娘がいたことを知り、自分も待望の子どもを流産で失ったことを打ち明けると再びバイクの男を探しに夜の闇に消えていった。彼女が行き着いたのはヒョンジュが通う女子校。ロッカーには生まれてくる子どもにつけるはずだった名前。バイクの音を追っていた彼は突然苦しみだす。帰宅したヒョンジュはエレベーターで乗り合わせたヒョンミンに怯え、ヒョンミンは玄関の前で自分たちはいつからここに住んでいるのか?と質問した直後に倒れ、現れたジヨンが彼をスーツケースに詰め込み始める。家の中で怯えていたヒョンジュと一緒に警戒するユヒ。ジヨンはどうしてこの母娘だけお互いを覚えているのかと悲しそうに呟きながらスーツケースをひいて去っていった。ヒョンジュは学校で無視され、電球店にももう行きたくないと泣きわめき始め、ユヒは何も言うことができないまま悲しい表情を浮かべた。

ヨンジ(パク・ボヨン)は、葬儀場の近くで孫を気遣っていた老婆に気づくと、彼女の話に耳を傾けた。彼女が働く重患者室で目覚めないヒョンミンの横で泣きすがるジヨンに語りかけたヨンジ。生きる意志とは患者一人だけのものではないのではないかと語る。一方、暗い路地の一軒家で怖い思いをして隠れていたソネは一部屋だけ点滅する電球を見て、恋人ヘウォンや、彼女に言ってしまったひどい言葉、彼女のおかげで生き延びた事実を思い出し泣き崩れる。ジウンが咄嗟にくくりつけたバスケットボールのお陰で一命を取り留めた少年と会ったヨンジ。夜の街を彷徨うジヨン、運転手スンウォン、そして刑事サンシク。サンシクはタバコを吸おうとして取り出したライターの火を見て記憶を取り戻し、壁に映る影で自分の後頭部が陥没しているのを見て照明店に急ぎ、そのことを打ち明けると、照明店やウォニョンから感じた違和感の正体を突き止めようとするが、サングラスを取ったウォニョンの目はバイクの男同様、猫のように光り始める…。




■見どころ

初回配信された第4話まではまるで何の脈絡もない怪談の短編集のように断片的に奇妙な人々との遭遇を描きながらも第4話の終盤で、彼らの正体が死者と、重患者室で昏睡状態に陥って生死の境を彷徨っている人々であることが示唆され、突然物語がリンクし始めたことで視聴者の好奇心を刺激したが、今週配信された第5話と第6話では更に踏み込んで、奇妙な人たちと呼ばれる存在の正体や、登場する奇妙な人たちが同時に経験した不幸な事故が描かれ、娘や恋人を守るために自分を犠牲にしたユヒやヘウォン、恋人の母親の心無い嘘のせいで、生きる希望を取り戻した瞬間に自ら命を絶ってしまったジヨンなど胸を締め付けられるようなヒューマンドラマが描かれた。

これまで学校で友達と一緒にいる姿から、生身の人間だと思われていたヒョンジュが実は周りからは見えていない奇妙な人たちの一人だったというエピソードや、ジヨンがバス停でずっと座っていた理由、赤いハイヒールの女性の正体、エレベーターで重患者室の患者の様子を聞いて涙を流していた男が事故を起こしたバスの運転手だったなど、鳥肌が立つほどの伏線回収に驚かされる。来週配信される第7−8話への期待はもちろん、結末まで見た上で2周目を視聴したい作品だ。初めはよくわからず流し見してしまった細かな描写が腑に落ちることは間違いない。

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■スタッフ
監督:キム・ヒウォン
脚本:カンフル 『ムービング』

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