「全日本フィギュア選手権」鍵山優真が親子優勝を果たし、坂本花織は圧巻の4連覇

12月22日21時12分スポーツ
©フジテレビ

「全日本フィギュア選手権」が12月20日より行われ、男子シングルは鍵山優真が初優勝、中田璃士が準優勝、女子シングルは坂本花織が4連覇達成、2位にはジュニアの島田麻央が入った。ペアは三浦璃来&木原龍一組、アイスダンスは吉田唄菜&森田真沙也組が優勝を飾った。関連動画がフジテレビ、全日本フィギュア特設サイトに公開されている。



2024-25シーズンのフィギュア界の日本の頂点を決める全日本フィギュア選手権が大阪で行われた。男子シングルは2024年のグランプリファイナルで銀メダル、北京オリンピック銀メダリストの鍵山優真が優勝を勝ち取った。父でありコーチである鍵山正和と親子2代にわたって全日本の頂点を獲得した。

男子シングルは前日のショートからジャンプにミスをする選手も目立つ荒れた大会となった。ショート14位だった壷井達也が最初の4回転サルコウでオーバーターンだったもののしっかりと3回転トーループをつけると、以降のジャンプはノーミスで173.37点を記録し、総合で247.31点をつけて最終滑走6人を待った。最終滑走の最初の演技者佐藤俊は“これほど崩れるとは?”と驚きをもって見られ、本人が演技後に過呼吸を起こすほどくずれ7位に、期待された三浦佳生も乱れて8位、ショート3位の友野一希も4回転がいずれも決まらすに5位となった。復帰した織田信成は冒頭の4回転ジャンプで転倒するも、以降のジャンプのレベルを下げて“確実な”演技、そして魅せる演技を行い、4位に入り込んだ。ショート2位のジュニアの中田璃士は冒頭の4回転ループから成功させ、ミス無くおえて、合計263.99点をたたき出した。ラスト滑走の鍵山優真は得意の4回転フリップで多くの加点を引き出す上々の滑り出しで演技を始め、その後もミスを最低限にとどめて、合計297.73点という高得点で初めての優勝を飾った。

女子はどの選手も大きな乱れがなく、予定しているジャンプを次々とこなしていき、ミスがあっても最小限にとどめる形で演技を終えた選手が多かった。ショート2位の島田麻央は3回転半、4回転を組み込む“攻め”の構成で挑んだが、4回転トーループで転倒してしまった。しかし、以外のジャンプなどはすべて成功させ、フリーで143.42点、合計219.00と最終滑走の坂本花織にプレッシャーをかけた。そんなプレッシャーを力ではねのけたのが坂本花織の“シカゴ”だ。ジャンプ前にスピードをつける“助走”部分にも振りをいれ、いつも通りのスピードにのり、冒頭の2回転半を高く、遠くまで飛んで決めると、以外のジャンプも次々に成功させる。3回転フリップ+2回転トーループでステップアウトがあったものの合計で228.68点となり、堂々の連覇をなしとけた。3位には北京オリンピック団体銀メダルの樋口新葉、4位に今年のグランプリファイナル銀メダルの千葉百音、5位は松生理乃、6位に山下真瑚と続いた。

ペアは三浦璃来&木原龍一組、アイスダンスは吉田唄菜&森田真沙也組が優勝を飾った。ペア2位の長岡柚奈&森口澄士組も力をつけてきていて、アイスダンス2位の田中梓沙&西山真瑚もフリーでは1位との差をかなりつめる活躍をした。

■全日本フィギュア選手権 フジテレビ地上波放送スケジュール
12月23日(月) 15時30分~メダリストオンアイス
12月25日(水) 25時15分~ペア、アイスダンス

■全日本フィギュア選手権 FOD配信スケジュール
12月20日(金)~23日(月)全競技LIVE配信

フジテレビ「全日本フィギュア選手権」特設サイト