「相棒23」卑劣な性犯罪者を水谷豊や寺脇康文は見逃さない【新春SPネタバレ・10話予告】
1月1日に放送された「相棒season23」(テレビ朝日、水、21時)第9話、お正月SPでは大物政治家(石丸謙二郎)が犯した性犯罪を右京(水谷豊)や薫(寺脇康文)が暴き出した。政治家に復讐しようとする兄(藤本隆宏)や恋人(高橋光臣)には同情の声も。第10話「雨宿り」は1月8日(水)21時から放送する。予告動画は番組公式サイトで公開されている。
「相棒23」とは?
「相棒」は捜査権がないはずの特命係の杉下右京(水谷豊)と相棒が巨悪事件から、どうしても気になるささいなことまで調べ上げる1話完結型の刑事ドラマだ。その第9話が1月1日に放送された。
■第9話ネタバレあらすじ
大晦日、右京(水谷豊)は、陣川(原田龍二)の付き添いでデパートの宝石店にいた。彼女への指輪を探している。そんな時、右京は4歳の女の子とはぐれた母親と出会い、陣川と迷子捜しを手伝うことになった。
いっぽう、薫(寺脇康文)、伊丹(川原和久)、益子(田中隆三)の3人は、警察学校時代の同期・澤田菜穂(櫻井淳子)の自宅を訪れ、夫の正志(藤本隆宏)を紹介されていた。二人でおそろいのセーターを着て、一見、仲がよいようだが、二人の態度に不自然なものを3人は感じていた。しかし、薫たちはとりあえず、その場で様子をうかがうしかなかった。
同じ頃、角田(山西惇)は反社会的組織の関係者追っている。芹沢(山中崇史)や出雲麗音(篠原ゆき子)はその張り込みに引っ張り出されていた。店に犯人が入ってきたところで、出雲の前にいた女性が産気づいて具合が悪くなってしまう。犯人を緊急で逮捕し、出雲は女性の病院に付き添った。
テレビ局では、人気ニュースキャスターの桧山(髙嶋政伸)が年末特番の準備を進めていた。ところが、ジョーカーを名乗る人物から、桧山に『娘は預かった』という脅迫状が届き、状況が一変する。右京が捜す女の子こそ、桧山の娘だったのだ。犯人からの要求は、予定通りに生放送をすることだった。
その頃、美彌子(仲間由紀恵)と峯秋(石坂浩二)は、与党の大物議員・伊地知(石丸謙二郎)の忘年会に招かれていた。伊地知は最近、ジョーカーを名乗る反社会的組織の関連団体が、自身の反対派に暴力をふるう事件が相次いでいることに頭を悩ませているらしい。
いっぽう右京は、誘拐事件の目的が、番組内でジョーカーを批判した桧山を狙ったものではないかと考え、角田たちが確保したジョーカー関係者の男と接触する。男は誘拐への関与こそ否定したものの、「テレビ局に仲間がいる」と証言する。
桧山は娘のために生放送を続ける。桧山の携帯には次々と桧山に対しての要求が入る。それは、経歴詐称の告白や不倫についての告白を生放送で行うことだった。桧山は仕方なくそのことを打ち明ける。さらに、犯人の要求は5年前の土砂災害についてだった。
5年前、高齢者施設で働く女性・山本ひかりが入居者41名の命を救ったものの、自身は忘れ物を取りに戻り、土砂災害に襲われ命を失った。このことを桧山は報道して、賞を受賞し、今の番組を受け持つことになったのだ。その後も、鋭い視点からくりだすニュースは好評を得ていた。
右京も5年前のことについて調べる。生き残った同僚から、ひかりがだれかを訴えようとしていたことや視察に伊地知がやってくると若い女性の職員がよくやめてしまうことを聞き出し、ひかりも伊地知のセクハラの犠牲になったのではと考える。ひかりとともに土砂災害で伊地知の秘書も亡くなっていた。
桧山はテレビで5年前の真相を話しそうになったが、その時「娘を誘拐されている」と叫び、助けを求める。プロデューサーもそのまま続ける様、指示を出し続ける。
右京たちの捜査で、テレビ局にいる、桧山の付き人・武部(高橋光臣)が5年前に死亡したひかりと特別な間柄だったことがわかった。テレビ局の仮眠室にゆくと、桧山の娘が眠っていた。桧山は武部を責めるが、桧山の妻は、不倫や経歴詐称を告白した桧山に冷たい。
実はひかりは伊地知に性被害を受けていて、その音声データをとり、訴える準備をしていたのだ。災害があった日、その音声データを取りに戻って被害にあった。秘書が先に見つけだしたところにひかりがもどり、二人とも土砂に巻き込まれた。そして、そのUSBデータを見つけたのが桧山だった。桧山はそれを報道せずに、伊地知との取引に使い出した。桧山が鋭い視点で報道を行えたのは伊地知からの情報だったのだ。
怒り狂う武部に桧山は全てを告白することを約束する。USBデータは自分の家の墓の下にあると告げる。右京たちがそこに向かうが、すでにそこにはデータはなかった。
実は菜穂の家にいた男性(藤本隆宏)が盗聴をして、データの保管場所を知り、先にいっていたのだ。菜穂の家では、異変に気がついた薫や伊丹たちが男性の正体を突き止めようとしたときに、マンションから飛び降りて逃げ出していたのだ。実は、その男性はひかりの兄だった。ひかりの両親は離婚していて、ひかりと柘原は名字が違っていた。武部と連絡をとり、ひかりの無念を晴らそうと計画したのだった。
柘原はデータを伊地知に渡す。武部がやったことというが、それは伊地知を油断させるためだった。妻の第9のコンサートを聴いている伊地知を自衛隊時代に鍛えた射撃の腕で狙っていた。発砲したが、伊地知は無事だった。駆けつけた右京が銃口の向きを地面に切り替えていたのだ。
難を逃れた伊地知は笑って妻に会おうとするが、柘原が流したデータがオンライン上に広まっていて、妻たちからそれを突きつけられた。
出雲が付き添っていた妊婦は柘原の恋人で、柘原は恋人が妊娠していたことも知らなかった。陣川が駆けつけているところに、右京は柘原を向かわせた。
桧山は番組で5年前に自分がしてしまったことを告白する。音声データを正義のために使わず、伊地知と卑怯な取引をしたと。なにもかも亡くしたと思った桧山だが、妻と娘は「一緒に家に帰ろう」と言ってくれた。
2025年の新春SPは2時間で解決
「相棒」がお正月元旦に放送するのは恒例だが、これまでは裏金や贈収賄など“巨悪”と戦う話が多く、2時間をもってしても解決せず、新年の通常回1回で後編を行うことが多かったが、今回は2時間ですっきりと解決した。さらに、政治家・与党の大物議員・伊地知(石丸謙二郎)が登場したが、お正月にありがちな政界を揺るがすような事件ではなく、伊地知単独の性犯罪が原因だった。
お正月SPの陣川くん(原田龍二)はやや少なめ
特命係“初代・第3の男”として知られる人気キャラクターである陣川が正月SPにも登場した。思い込みが激しく、女性に惚れっぽい陣川は歴代の準レギュラーキャラクターの中でも群を抜いて人気度、知名度も高い。今回は、右京(水谷豊)に一緒に宝石店にいってもらい、彼女への指輪を探す。さらに、出雲麗音(篠原ゆき子)が行きがかり上つきそっている出産間近の女性の相手?かと思われたが、やはり、赤ん坊の父親でもなく、女性の心が陣川にむいてもいなかった。かなしい役回りだが、出番は少なめで”陣川くんファン“には少しものたりない時間となった。
1月8日放送の第10話は“雨宿り”きっかけの事件
人の仕草や服装、もっているものが気になって仕方ない右京(水谷豊)が第10話で気になる人出会うのは“雨宿り”の最中だ。細かいところが気になる右京が小さなところを見逃さずに犯人を捕まえる“定番”からドラマ後半はスタートする。
「相棒 season23」右京と薫の年賀状(原本)プレゼントキャンペーン
「相棒」では年賀状のプレゼントを行っている。次週、1月8日の放送前まで受け付けている。応募方法詳細については、番組公式サイトに掲載されている。
■第10話あらすじ
美術館を訪れた右京(水谷豊)が、突然の荒天で雨やどりをしていると、特徴的な傘を持っている青年と出会う。
翌日、スナックのママが撲殺される事件が発生した。現場には、殺害時に青年の傘がそこに置かれ、持ち去られた痕跡があった。右京は、薫(寺脇康文)と共に青年の行方を捜索する。
青年は長年続く洋傘店の一人息子で、職人気質の父親とぶつかって家出中の福丸健吾(碓井将大)だった。その後、福丸を捜し当てた右京は、偶然を装って接触し、事情を聞く。福丸は雨宿りをきっかけに交流をもった女性と逢瀬を重ねていた。ところが、塔子(青島心)というその女性は半年前に突然、姿を消してしまったらしい。右京は塔子と被害者に何らかの接点がないか調べ始めるが…!?
テレビ朝日 2024年10月16日スタート。毎週水曜日21時放送「相棒23」。出演:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、神保悟志、小野了、片桐竜次、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@AibouNow」。
◇テレビ朝日「相棒season223」番組公式サイト
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