1月12日NHKスペシャル「椀をつなぐ 輪島塗 職人たちの歳月」職人たちの挑戦と絆

01月10日19時00分暮らしと文化

1月12日(日)21時~21時49分 NHKスペシャルでは、能登半島の伝統工芸「輪島塗」地震や豪雨など相次ぐ試練が、職人たちを窮地に追い込んでいる。失われたものを取り戻し未来へつなげるために、職人たちは立ち上がり、再興を目指す挑戦と苦難の日々に迫る。



漆に金銀の優美な装飾が施される国の重要無形文化財・輪島塗は、その堅牢さ、美しさ、高級感から一生ものとして国内外で愛されてきた。しかし現在、輪島塗は危機に直面している。能登半島地震で多くの職人や工房が被災し、多くの職人が輪島を離れる事態となった。

wajimaそれでも希望は残されている。石川県輪島市に住む蒔絵師・北濱幸作さん(72)は、この道50年を超える熟練職人である。地震で家も工房も被災したが、亡き妻・裕美子さんとの思い出が詰まった地で輪島塗を作り続けることを決意。自宅の車庫を即席の工房に改造し、震災直後から輪島塗復活に取り組んだ。震災後初めての注文は桜模様の椀で、北濱さんは避難した職人たちにも呼びかけ、仲間とともに制作に挑んだ。

夫が下地塗りを行い、妻が研ぎを担当する夫婦職人、最後に磨き上げる呂色(ろいろ)の職人など、多くの職人が輪島塗再興に向けた挑戦を始めた。しかし、軌道に乗り始めた北濱さんたちに次々と試練が訪れた。9月には能登半島を豪雨が襲い、作品は救出したものの、工房は床上浸水の被害を受けた。

被災した冬、ともに立ち上がった職人を失った夏、記録的豪雨に見舞われた秋。日本の原風景が広がる能登半島で、600年の歴史を持つ輪島塗の心と技を未来につなぐ職人と家族の物語を描く。

NHKスペシャル「椀をつなぐ 輪島塗 職人たちの歳月」
1月12日(日)21時~21時49分 NHK総合・NHKプラス(見逃し配信)

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