19日、NHKスペシャル、ヒマラヤ峠越え、5日間186キロ世界一過酷な山岳マラソン「秘境ブータン 天空を駆ける」を放送・配信

19日（日）21時～、NHKスペシャルでは、ブータン山岳地帯標高5470メートルのヒマラヤ峠越え、5日間186キロを走破する世界一過酷な山岳マラソン「秘境ブータン 天空を駆ける」をNHK総合とNHKプラス（見逃し配信）で放送及び配信行う。



ブータン山岳地帯の最奥地で開催される「スノーマンレース」は、標高5470メートルのヒマラヤの峠を越え、5日間で186キロを走破する山岳マラソンである。全行程のほとんどが富士山よりも高い場所で行われ、酸素量は平地の半分ほどしかなく、「世界一過酷な山岳マラソン」と称される。そこで決まるのは、世界最強の山岳ランナーである。2年前の第1回大会では、海外から招待されたアスリート20名のうち12名がリタイアし、命がけのレースであることを証明した。第2回大会となる今回、ブータン選手7名と日本人を含む海外トップ選手9名が参加した。NHKはブータン国営放送と共同制作を行い、世界で初めてレースの全貌を記録した。番組では、ヒマラヤの絶景を駆け抜ける選手たちの奮闘と、地元ブータンの人々との交流を描く。


この美しくも過酷なレースは単なる山岳マラソンではなく、地球温暖化対策を訴えるためにブータン国王が発案したものである。環境保護に力を入れるブータンは、世界で初めて二酸化炭素の排出量を吸収量が上回る「カーボンネガティブ」を達成した国だが、地球温暖化の影響で深刻な課題に直面している。山岳地帯の氷河が溶けることで引き起こされる水不足や、氷河湖の決壊による洪水が発生し、危機的状況に陥っている。レースに参加した選手たちは、トレイル周辺の氷河湖の危険な実態をSNSで発信し、気候変動の現実を世界に訴えた。番組では、地球温暖化がもたらす危機の中、ブータンから世界へのメッセージを伝える。

NHKスペシャル「秘境ブータン 天空を駆ける」
【放送・配信】1月19日（日）21時～21時49分
　NHK総合・NHKプラス（見逃し配信）

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