NHK大河「べらぼう」ギラつく“蔦重”横浜流星が初めての本作りに没頭する 第3話ネタバレ第4話予告
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)1月19日(日)放送の第3話「千客万来『一目千本』」蔦重が本作りに人生初の喜びを感じる。1月26日(日)放送の第4話「『雛(ひな)形若菜』の甘い罠(わな)」では蔦重が錦絵作りに奔走するが・・・予告動画は番組公式ホームページで公開中。
大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の人生を描く。
1月19日(日)放送の第3話では、吉原細見『嗚呼御江戸』を完成させた蔦重だが、集客にはつながらず、今度は絵師・北尾重政と共に女を花に見立てた『一目千本』に着手した。粋なアイディアと、本作りに人生で味わったことのない喜びを感じる蔦重。そして本作りを反対しながら誰より蔦重の商才と度胸を誰より認めている義父・駿河屋市右衛門(高橋克実)の親心が視聴者の胸を掴んだ。
そして1月26日(日)放送の第4話では、親父衆の依頼で蔦重が女たちの錦絵作成に着手。地元問屋・西村屋の主人の協力の元、次なる本作りに奔走するが、蔦重のことを疎ましく思う鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)の影が・・・。さらに城内では田安家当主・田安治察が死去し、弟・賢丸の白河松平家への養子入りが白紙になり、不穏な空気が立ち込める。
■山路和弘が痺れる演技で魅了
本作りに邁進する蔦重に頑なな態度を取る鱗形屋孫兵衛に対し、「重三だけはよそに出さなかったのは駿河屋を継がせる心づもりだからか」と滑らかな江戸っ子口調で鋭い指摘をした山路和弘演じる扇屋宇右衛門とのやり取りが視聴者の間で「かっこいい」「何あの掛け合い。渋すぎる。」「凄まじい説得!」と話題を呼んだ。
実は蔦重を後継に考えていた鱗形屋に、扇屋は「何よりてめぇがなんとかしなきゃってあの心根、誰だって手放したかねえよなぁ。」「可愛さ余って憎さ百倍なんてお前さん、まるで人みてえなこと言ってるよ。忘八のくせに。」と告げ、最後は「ひとつ損得ずくで頼むわ。なぁ。」と鋭い目で念を押した。
扇屋としては、蔦重が勝手に吉原のプロデュースを始めたので、出資せずとも客がくるとあれば自分には得しかない。そこで鱗形屋を説得しに来たとも取れるし、蔦重を思っての優しい言葉にも聞こえる。山路と言えばジェイソン・ステイサムやヒュー・ジャックマンなど吹替を担当する声優として活躍しているが、重厚感のあるやり取りは今後も出て来るのか期待したい。
■第3話ネタバレ
吉原の女郎屋や引手茶屋は、吉原細見が出ると、一定部数買取り、なじみ客に贈呈することになっており、この日も版元の鱗形屋が細見をお披露目の席を設けられ、『嗚呼御江戸』も駿河屋でお披露目が行われた。蔦重が改めたことで情報も新しく、加えて平賀源内の序が載っていることもあり、親父たちの評判は上々だ。ところが、蔦重がこの細見改めに関わったことを知ると駿河屋市右衛門は激怒し、蔦重を殴り飛ばした。
『嗚呼御江戸』の売れ行きは良かったが、吉原に客が戻ることはなく、吉原の窮状は悪化する。亡き朝顔がいた二文字の女将・きく(かたせ梨乃)は、見世を畳むと蔦重にこぼす。そこで蔦重は花の井(小芝風花)に協力してもらい、長谷川平蔵(中村隼人)を呼び出した。花の井は、女郎の絵姿を集めた入銀本を作ることになり、自分が冒頭を飾りたいから出資して欲しいと潤んだ瞳で訴え、平蔵は言われるがまま五十両を用意する。蔦重は全額を二文字に渡し河岸を救った。
さらに蔦重は、入銀本の話を吉原中の女郎たちに触れ回り、大金を確保。親父衆には平蔵から本作りを頼まれたと言って入銀本作りを持ち掛けた。自分たちが金を出さずとも吉原の宣伝になると親父衆は賛成するが、駿河屋だけは大反対。蔦重を部屋から引きずり出すが、態勢を崩し階段から転げ落ちてしまう。怒り心頭の駿河屋は蔦重に「出てけー!」と言い放ち、追い出された蔦重は、二文字に身を寄せ、本作りにについて考えた。
入銀本で客を呼びたい。贈答用の本なので、吉原に来ないと手に入らない本を作ろうと思いついた蔦重。入念に絵師を選び、北尾重政(橋本淳)という絵師に入銀をした120人の女郎たちを描くよう依頼する。一人一人花に見立てて描いたらどうかと提案すると、重政もこれに乗って来た。「ツーンとしている女郎はわさびの花とか」「夜冴えないのは昼顔とか!」蔦重は知恵を絞り、彫り師や摺師の作業を手伝いながら徹夜で入銀本『一目千本』を完成させた。
「できた~!大変なのに、楽しいだけ」と感動する蔦重。まずは駿河屋に届けに行き、女郎屋だけでなく、湯屋や髪結い床、男たちが集まりそうな場所に見本を置いた。すると本が話題になり、吉原には溢れるほど客が押し寄せた。感心した駿河屋は、蔦重に蔦屋に戻ることを許した。
その頃、城内では白河松平家から御三卿の田安家に、賢丸を養子に欲しいと打診が入る。以前に田安家は断りを入れた話しだったが、白河松平家からの依頼ということもあり、田沼意次(渡辺謙)が徳川家治(眞島秀和)に働きかけ、養子縁組が実現することになった。そんな時、賢丸の兄である田安治察(入江甚儀)が急死する。
■第4話あらすじ
蔦重は吉原の親父衆たちから女郎たちの錦絵を作ることを持ち掛けられる。そこで、蔦重は地元問屋の西村屋と共に、呉服屋の入銀で錦絵の制作を順調に進めることになるが・・・。一方で、城内では、田沼意次による賢丸の養子計画に暗雲がたちこめる。
NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、安田顕、小芝風花、宮沢氷魚、中村隼人、石坂浩二、片岡愛之助、高橋克実、生田斗真、冨永愛、中村隼人、伊藤淳史、安達祐実、水野美紀、風間俊介、市原隼人、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第3話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
◇大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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蔦重(横浜流星)が吉原案内本で客寄せに挑戦。予告動画は番組公式ホームページで公開中、初回15分拡大で放送。