グラバーとの商談も龍馬流？大河ドラマ「龍馬伝」―NHKオンデマンド

初の大仕事に意気込む龍馬―、大河ドラマ「龍馬伝」第33回「亀山社中の大仕事」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスに配信されている。視聴料金は315円。

龍馬（福山雅治）が持ちかけた長州の船と銃を薩摩の名義で購入するという策に、高杉晋作（伊勢谷友介）と桂小五郎（谷原章介）は乗る決断をする。龍馬は長崎に戻り、亀山社中としての初仕事と意気込み、英国商人グラバー（ティム・ウェラード）に、長州のためとの事実を隠した上で薩摩藩への船購入の話を持ちかける。しかしグラバーは薩摩の人間がいないことと金の出所がはっきりしないことを理由に、龍馬の提案を断る。

仕切り直しとなった龍馬は、今度はグラバー邸へ単身乗り込み、長州との取引であることと薩長に手を組ませて幕府を倒し日本のしくみを変えてしまおうという自らの構想を正々堂々と打ち明ける。そこに話を嗅ぎつけて割入ってきたお慶（余貴美子）が口添え役となり、グラバーは龍馬との取引を承諾する。

一方龍馬はグラバー邸で、キリスト像に十字を切るお元（蒼井優）の姿を目撃する。

グラバーとの商談には近藤長次郎（大泉洋）と沢村惣之丞（要潤）が当たることになり、英国留学で語学に長ける長州の伊藤俊輔（尾上寛之）、井上聞多（加藤虎ノ介）と共にグラバー邸に赴く。元々まんじゅう屋のせがれだった長次郎はその才覚を発揮、グラバーからも感心される。そして長次郎は英国への留学に興味を抱くように…。

そんな商談の経緯は、長崎奉行の隠密でもあるお元の知るところに。お元は龍馬に、隠れキリシタンであることを黙っていてもらう代わりに商談の話を長崎奉行に伝えないとの取引を持ちかける。


今回の話の中心は龍馬率いる亀山社中と英国商人グラバーとの“経済ドラマ”。型破りの性格で商談の突破口を開く龍馬と、根っからのビジネスマンである長次郎のキャラクターの違いに注目するのも面白い。そんな二人に相対するグラバーを演じるのは、ドラマ「ハゲタカ」で大森南朋演じる鷲津政彦の右腕・アランを演じたティム・ウェラード。番組スタッフの関係から何かと「ハゲタカ」との縁浅からぬ「龍馬伝」だが、特に今回のエピソードは“幕末版ハゲタカ”として見てみるのも一興だ。（足立謙二）

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