「三国志 秘密の皇帝」第21話:“楊平はどこだ?”曹操の容赦ない攻撃 ネタバレあらすじ(全33話)
BSP4Kで2月2日(日)、BSPでは6日(木、深夜)放送予定の第21話、曹操(そうそう)が司馬家と漢王朝の関係を疑い、司馬家を襲撃。幸せいっぱいの司馬懿(しばい)と唐瑛(とうえい)に困難が立ちはだかる。第21話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介する。NHK番組サイトでは予告動画や相関図も公開している。
「三国志 秘密の皇帝」は、亡き皇帝、献帝・劉協と入れ替わった双子の弟・劉平が、愛と民のために闘うもう一つの三国志ロマン。【「三国志 秘密の皇帝」を2倍楽しむ】では、時代背景、人物・キャスト紹介などまとめているので、視聴の前にチェックしておくと初回から楽しめるはず。
相関図はこちら⇒【第1回~ 人物相関図】
■キャスト
⇒メインキャスト(6人)・役柄・実在人物紹介
⇒押さえておくべき(17人)キャスト・役柄
劉平(りゅうへい)/皇帝 :マー・ティエンユー 马天宇 [声:浪川大輔]
司馬懿(しばい)/仲達:エルビス・ハン 韩东君 [声:峰晃弘]
伏寿(ふくじゅ)/皇后:レジーナ・ワン 万茜 [声:久保ユリカ]
唐瑛(とうえい):ドン・ジエ 董洁 [声:折井あゆみ]
郭嘉(かくか)/奉孝:サニー・ワン 王阳明 [声:山本兼平]
任紅昌(じんこうしょう):ドン・シュエン 董璇 [声:田所あずさ]
曹操(そうそう)/孟徳:ツェー・クワンホウ 谢君豪 [声:早川毅]
曹丕(そうひ)/子桓:タン・ジエンツー 檀健次 [声:小笠原仁]
ほか
※あらすじはネタバレになっています。気になる方は「見どころ」と「豆知識」を参考に、「あらすじ」は視聴後の確認用としてご覧ください。またDVD版(全54話)を参考にしているので、あらすじが前後することもあります。放送後に調整します。
■第21話見どころ
温県に戻った司馬懿(しばい)と唐瑛(とうえい)は、家族の反対にあいながら結婚を認めてもらい幸せの絶頂に。一方、曹操(そうそう)はこれまでの皇帝と様子が違うことや、司馬家が関わっていることに疑念を抱き、司馬家襲撃を指示する。“楊平はどこだ?”という曹操の鋭い問に思わず顔を強張らせる郭嘉(かくか)。楊平として生きて来た劉平は、今や漢王朝の皇帝だ。そうこうしているうちに、兵を率いた満寵(まんちょう)が温県の司馬家を包囲し、司馬懿と唐瑛に早くも苦難が立ちはだかる。
■豆知識:烏桓(うがん)討伐の背景
袁紹(えんしょう)の息子・袁煕(えんき)たちが逃げこみ手を結ぼうとした烏桓(うがん)は、紀元前1世紀から紀元後3世紀にかけて中国北部、現在の内モンゴル自治区に存在していた民族だ。
官渡の戦いに敗れた袁煕と袁尚(えんしょう)が烏桓を頼ったと情報が入った時、曹操陣営は、様子を伺うべきだと思っていたという。烏桓は袁家と手は組まないだろう。むしろ、大軍を率いて烏桓征伐をしたら、荊州の劉表を頼っている劉備が動き出すかもせず、手薄になった許都を攻め込む可能性が出て来る。その方がよっぽど問題だという見解だった。
しかし、郭嘉だけが烏桓討伐を主張する。烏桓はかつて袁紹に味方した時、単于(ぜんう・匈奴をはじめ北アジア遊牧国家の初期の君主号)に封じられ、手厚い扱いを受けていたこと。また、劉備に関しては優柔不断の劉表が許都への攻撃に踏み切れないと踏んでいた。こうして、曹操は烏桓討伐に向け進軍するが、これはまた苦しい行軍となる。
■第21話ネタバレあらすじ
司馬懿は温県に唐瑛を連れて帰宅。父・司馬防と兄・司馬朗(しばろう)は司馬懿が唐王妃を連れてきたので慌てるが、仕方なく婚姻を認めて受け入れた。
一方、許都にいる曹操は、満寵が持ってきた「董承の反乱と司馬懿の動き」という報告書を受け取り、司馬家が漢王朝と深く関わっていることに驚く。そして郭嘉に、司馬懿が自分の誘いに応じる気があるか試すために「楊平はどこだ」と問うよう命じる。劉平に伝えるため、郭嘉は任紅昌(じんこうしょう)に「楊平はどこだ」と書いた文を司馬家に送ったことを劉平に伝えて欲しいと頼む。
司馬懿は官渡でのいきさつを父と兄に話し、今後曹操が漢王朝に介入してくることを予想する。司馬家も無事でいられないと、司馬防は息子2人に「今まさにせざるを得ない時だ。何を言おうと、私は漢の臣なのだからな」と話し、曹操と対峙する決意をする。その後、司馬懿は唐瑛に美しい色合いの服を用意する。唐瑛は戸惑いながら、今までは自分の好きな服も着られなかったからと、司馬懿からの贈り物を喜んだ。司馬懿は着替えた唐瑛を抱きしめ、盛大な婚礼をあげた後は、共に白髪になるまで、暮らして行こうと告げる。
修復された宮殿で、劉平と伏寿(ふくじゅ)は珍しく酒を酌み交わし、酔った伏寿は自分の想いを告白する。翌日、任紅昌が郭嘉の伝言を持ってやって来る。劉平はすぐに温県に伝書鳩を送り、危険を知らせる。そして郭嘉を呼び寄せ、「楊平は袁紹との連絡役として官渡に行かせたが、そこで自分を守って死んだ」と説明するが、その答えでは曹操を説得するには不十分だった。一方、劉平から鳩文を受け取った司馬懿は、これからおとずれる難局に向けて唐瑛との思い出を作るため、山登りに出かける。山頂からの景色を眺めながら、2人で共に苦難を乗り越えようと決意する。
その頃、曹操の元に、袁紹の息子たち・袁煕と袁尚が烏と手を結んだと報告が入る。郭嘉がすぐに討伐するべきだと進言したので、曹操は烏桓討伐の命を下す。しかし、司馬家の問題を解決させたい曹操は、司馬防と末息子だけ生かし、あとは殺すよう命じる。郭嘉は頭を巡らせ、満寵に楊修を連れていくよう命じる。楊修は徐福(じょふく)を伴い、温県へ向かう。劉平は、曹操が司馬家を滅ぼすつもりだと知り、崔琰(さいえん)に相談し、何とか司馬懿を助けようとする。やると言ったらきかない劉平を見て、伏寿は切り札に持っていた「袁紹に内通した者の名簿」を差し出す。
また、劉平は盧毓(ろいく)に儒学生を集めさせ、司馬懿の危機を伝えた。崔琰は名簿にあった袁紹に通じた文官たちを集め、曹操は裏切りを許すような人ではないが、これからは追求されない。それは陛下が曹操を抑え、皆を救ったからだと説明した。司馬家では、唐瑛を別の場所に移し、司馬懿は外で何があっても出てこないよう言い含めた。満寵と楊修、そして徐福が司馬家を取り囲み、司馬防らが見ている中で、満寵は司馬家の家臣の首を投げた。楊修が芝居を捕らえるよう命じると、父の楊彪が現れ「親不孝者めが」と怒鳴る。
しかし、楊家の言い合いに動じない満寵は、司馬防と末息子意外皆殺しにするよう命じ、曹操の軍と司馬家による激しい戦闘が始まる。屋敷の中にいる唐瑛は加勢したい気持ちを抑えていたが、いてもたってもいられず外へ飛び出し、司馬懿と共に戦闘に加わる。戦いが激化する中、楊彪が徐福に合図を送ると、彼は満寵の首に剣を突きつける。司馬懿は「1日だけ時をくれ。それで我らを赦免する詔を得られねば、我が命を差し出す」と言い、満寵もこれを受け入れ、戦闘は中断された。
一方、劉平は郭嘉に、儒学生とその一族の嘆願書を渡した。驚いた郭嘉は、共に曹操の元へ行こうと言ったが、劉平は、君臣の分をわきまえ、曹操の方から出向くよう命じる。郭嘉は曹操にこのことを報告し、陛下は苦難を共にした司馬懿を救いたいと思っていると説明した。曹操は、今までと違って情に厚い様子を見せる陛下に疑念を抱き「間違いなく陛下は、昔とはまるで別人だ」と言って郭嘉を睨みつけた。そして曹操は命令通り、宮中へ上がる。それは3年ぶりの参内だった。曹操と対峙した劉平は、「中原を平定したいなら、司馬家を許してくれないか」と頼み、2人の取引が始まった。
[原題]
三国机密之潜龙在渊
三国機密/三国志 Secret of Three Kingdoms
[制作] 2017年 中国
【放送予定】
BSP4K(日)21時00分 9月8日(日)開始BS(木)24時25分 9月12日(木)開始
((金)午前0時25分9月13日(金)開始)
※BSの放送時間は、11月7日(木) 第9話から「毎週木曜23時45分」に変わる
[話数] 全33回(予定)
[音声] ステレオ2か国語
(主音声:日本語吹き替え/副音声:中国語)/[字幕放送] 有り
◇NHK「三国志 秘密の皇帝」番組サイト
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