「東京サラダボウル」第7話:三上博史が奈緒の相棒に…松田龍平“俺の過去に踏み込むのはやめて”

02月18日22時45分ドラマ
画像:NHK「東京サラダボウル」より 阿川博也(三上博史)

2月18日(火)放送のNHKドラマ10「東京サラダボウル」第7話では、刑事、阿川博也(三上博史)が復帰し、鴻田麻里(奈緒)の相棒になったことで、有木野了(松田龍平)と織田覚(中村蒼)の過去について麻里が迫っていく様子が描かれた。次回予告はHPで公開される。



「東京サラダボウル」は、小説『東京サラダボウルー国際捜査事件簿―』(黒丸)が原作。異なる言語、食、文化が同居する“サラダボウル”の大都市で、ミドリ髪の国際捜査の警察官&ワケありの通訳人のコンビが日本社会からこぼれ落ちそうな人生を拾っていく社会派エンターテインメント。⇒【全話ネタバレあらすじ・関連記事】

■第7話「神様とバディ」あらすじ(ネタバレ)
東新宿署国際捜査係で、ボランティア(絃瀬聡一)の行方が追われていた。そんな中、新たに阿川博也(三上博史)が着任し、麻里(奈緒)は彼と相棒を組むことに。阿川は中国語が堪能で、中国人コミュニティに広い人脈を持つ人物で、麻里はその能力に敬意を抱く。

麻里から阿川のことを聞いた有木野(松田龍平)は、「阿川のことを信じるな」と警告する。同じとき、阿川にはボランティアから「また一緒に稼ごう」という電話がかかっていた。

有木野は警視庁の観察官・豊角(三浦誠己)に阿川を復帰させた理由を問う。豊角は今度こそ阿川のしっぽを掴むつもりだと話すが、有木野は「4年前に俺の報告書を握りつぶしておきながらなんで今になって…」と詰め寄ると、「新宿で起きたボランティアの事件と4年前阿川が関わった事件と似ている。ボランティアが動けば阿川が動くかもしれない」と話す。「また相棒をスパイに仕立て上げるつもりですか。織田の時のように、もし鴻田さんを巻き込んだら今度は許さないですよ」と念押しする。

麻里はその後、阿川にボランティアのことを尋ねるが、彼はそれを「都市伝説だ」と笑い飛ばす。その時、麻里が接触していたリンモンチ(李丹)から電話があり、「上麻麻布署の織田さんにならボランティアのことを話す」というのだ。麻里の「織田?」という言葉に反応した阿川は、彼が元自分の相棒で4年前に死んだと話す。

麻里は織田の死に関する真相を追い、彼が代々木通り魔事件で自分を助けてくれた刑事であったことを知る。さらに、阿川が4年前に誤訳事件を引き起こし、そのことを週刊誌が記事にし、阿川と織田の名前が挙がった。2人はマスコミに叩かれ、1週間後、織田は自殺。そして情報を漏洩したのが、当時、観察官の要請を受けて阿川の内偵に協力していた有木野が疑われたのだった。

その後、麻里は織田の姉を訪ね、携帯電話と手帳は警察が押収して戻っておらず、警察でもSDカードを探していると聞く。そして織田の遺品から有木野とのツーショット写真を見つける。

そんな中、リンモンチが殺害される。麻里は有木野にリンモンチが自分が接触したために殺害されたと話し、彼女が「織田さんになら話せる」と言っていたことを伝える。有木野は織田とは警察学校の同期だったと説明。麻里は、織田の死と阿川の誤訳事件、情報漏洩の真相を問う。特に「アリキーノが漏洩するはずがない。そのことでみんなに憎まれているのが嫌だ」と涙ぐみながら問い詰めると、有木野は「いつかこんなことになると思っていた」と話し、「織田が死んだときに、この件はおれば永久に埋める、誓ったんです。これ以上俺の過去に踏み込むのはやめてください。お願いします」と一線をひく。

麻里は有木野の行きつけのバーでマスター(朝井大智)に写真を見せ、「大切な人を失って、心に蓋をして生きている彼のことが分からなくなった」と話し、「織田さんとの間に何があったの?」とマスターに聞く。「幸せそうに見えても二人に起きたことは二人にしかわからないよ」と答えるマスターに「でも、私はもっとアリキーノのことが知りたい」と訴える。



■見どころ・感想
麻里が阿川に誤訳のことを確認するシーンがある。彼は誤訳を認めるも「よくあることだ」と開き直る。麻里は「誤訳に気づいたときに修正できるかが重要」と指摘すると、阿川は「またこうして戻ってこられたのは神様の最後のチャンスかもしれない」と呟いた。麻里の指摘は、第2話で有木野が、自身の通訳に間違いがあったことを素直に認めて訂正したときの受け売りだ。果たして、阿川は再び、ボランティアを組もうとしているのか?それともすべての真相は別にあるのか?阿川は神にもらったチャンスをどう使おうとしているのか?
阿川博也役・三上博史紹介

また、今回は麻里に阿川が「キリスト教、ヒンズー教、台湾の道教の寺、日本の神社」が新宿に混在しており、神様のいる場所は在日外国人たちにとってのコミュニティの場所になっている」と、興味深い話をする一幕もあった。

そして有木野行きつけのバーは、織田の行きつけだった。2話で紹介した「ウイスキー」につけられた『O.SATORU』のネームタグも、5年前に織田が描いたものだった。織田に連れられて店に来た有木野。マスターは有木野に中国語でそっと「あいつ(織田)はああ見えて繊細だから大事にしろよ」と言ったことから、ひと目で2人の関係に気づいていたようだ。

■ドラマ10「東京サラダボウル」
【放送予定】2025年1月7日(火)スタート <全9回>
総合 毎週火曜 22:00〜22:45
BSP4K 毎週火曜 18:15〜19:00
[再放送] 総合 毎週木曜 24:35
【原作】黒丸 「東京サラダボウルー国際捜査事件簿―」
【出演】奈緒 松田龍平
中村蒼 武田玲奈 中川大輔 絃瀬聡一 ノムラフッソ 関口メンディー 朝井大智 張翰 許莉廷 喬湲媛 Nguyen Truong Khang 阿部進之介 平原テツ イモトアヤコ 皆川猿時 三上博史
【演出】津田温子(NHKエンタープライズ) 川井隼人 水元泰嗣
【制作統括】家冨未央(NHKエンタープライズ) 磯智明(NHK)
【プロデューサー】中川聡子

NHK「東京サラダボウル」HP

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