NHK大河「べらぼう」鳥山検校役の市原隼人が色香で視聴者の心を掴む 第8話ネタバレと第9話予告

NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)2月23日(日)放送の第8話「逆襲の『金々先生』」市原隼人が艶っぽい鳥山検校を演じ話題に。3月2日(日)放送の第9話「玉菊灯籠恋の地獄」で瀬川(小芝風花)の身請け話が持ち上がる。予告動画は番組公式ホームページで公開中。
大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の人生を描く。
2月23日放送の第8話では、蔦重(横浜流星)が初めて「耕書堂」の名を使い吉原ガイドブック吉原細見『籬(まがき)の花』が大売れしたことで、吉原には多くの人が訪れるようになる。一方、奉行所から出て来た鱗形屋(片岡愛之助)は蔦重と作った青本『金々先生』を出版することで蔦重への恨みを晴らそうと画策するという物語が展開した。
さらに鳥山検校役の市原隼人は「おんな城主 直虎」(2017年)「鎌倉殿の13人」(2022年)に次ぐ3度目の大河出演となり、金の力で全てを手に入れようとする鳥山を存在感たっぷりに演じ話題を呼んだ。目にはカラーコンタクトを入れ、全てを見透かすような貫禄を見せる“市原検校”は強烈なインパクトを残し「強キャラ出た!」「セクシー過ぎる」と話題に。そして3月2日(日)放送の第9話では、その検校が瀬川を身請けする話が持ち上がる。蔦重に思いを寄せる様子の瀬川と、鈍感な蔦重の恋模様はどうなっていくのか、次週に期待したい。
■“忘八アベンジャーズ”が蔦重の味方に
吉原と地本問屋の対決が描かれた第8話。ラストは吉原を下に見る地本問屋・鶴屋(風間俊介)に、怒った駿河屋(高橋克実)が階段から突き落とし「悪いけど、俺だってあんたらと同じ座敷に居たかねぇんだわ!」と啖呵を切った。それに続けて大文字屋(伊藤淳史)は「出入り禁止な。あんたら!」「黙って大門潜りゃいいなんて考えなんよ!」と怒鳴り、扇屋(山路和弘)は「そうですよ。二度と出ていけなくなりますからね。」と脅しをきかせる。最後は駿河屋が階下の鶴屋に「覚悟しろや、この赤子面!」と言い放った。
金勘定にしか興味がなく、人として大切な八つの徳を忘れ去ったことから由来する「忘八」と呼ばれる遊郭経営者たち。八つの徳とは「仁・義・礼・智・信・孝・悌・忠」のことで、仁義や礼儀、道理についての知識や、下の者、上の者を敬う敬愛の心、そして忠義心を指す。それらを忘れた割に、味方にしたら頼もしくなる忘八たちにネットでは「忘八アベンジャーズらしさが大爆発」「蔦重の味方になってくれるの心強い」「忘八親父様たちが最高の回だった~」など視聴者たちからの声が寄せられた。
■第8話ネタバレ
鱗形屋の偽板騒動は、柏屋にわび金を支払い、板木と摺り本の没収ということで手打ちとなった。その後、蔦重が制作した吉原細見『籬の花』は西村屋(西村まさ彦)の『新吉原細見』に圧勝する売れ行きで、特に大名跡を継いだ瀬川に関する記事も載っていることから話題となった。瀬川の人気は上昇し、吉原は大盛況となるが、その分、遊女たちの仕事は過酷を強いられ負担が増していく。そんな中、瀬川は初会で盲目の富豪、鳥山検校と出会う。
“検校”とは盲人に与えられた最高位の官位で、鳥山は幕府公認で高利貸しを行い、多額の富を築いていた。この席で鳥山の贈り物の中にあった本の中に鱗形屋の印が入った青本を見つけ驚いた瀬川。同じ頃、蔦重も鱗形屋が復活させた青本『金々先生栄花夢』を手にしていた。そこにはかつて蔦重が集めた当世の面白話が載っており、人の振舞いや風俗はリアルなもので画期的な読み物に仕上がっていた。
これで鱗形屋が復活すれば、蔦重の地本問屋仲間入りに影響があるかもしれない。心配する瀬川に、蔦重は親父たちが協力してくれることを告げ安心させる。蔦重はそんな瀬川の幸せを願い、武家や商家に身請けされても必要な知識が身に付くように『女重宝記』を贈るが、瀬川は、蔦重にとって自分も救ってやりたい女郎の一人であることにショックを受ける。
そんな中、鱗形屋と地本問屋たちが蔦重を訪ね、親父たちも含め一同が駿河屋に集まった。鶴屋は鱗形屋を支援するため、蔦重の仲間入りを撤回したいと申し出る。だが蔦重は、吉原関連意外の本は出さず、吉原細見は無料で提供すると提案。
悪くない話しに地本問屋たちは迷ったが、鶴屋が「市中の人々は吉原者と関わりたくない」と言うと、それに怒った駿河屋が鶴屋を座敷から引きずり出し、階段下に投げ飛ばした。そして親父たちは、地本問屋たちを吉原への出禁を宣言。これで吉原関連の本は蔦重しか作れないことになる。親父たちが吉原の誇りを守り意地を見せたが、蔦重は不安を拭いきれない様子だった。
■第9話あらすじ
市中の地本問屋たちが吉原と手を切ると言い出し、蔦重は細見を作っても、市中で売り広められなくなることを危惧する。そんな中、鳥山検校が瀬川を身請けしたいという話が持ち上がる。それを聞いた蔦重は初めて瀬川を思う気持ちに気づく。一方、新之助はうつせみと吉原を抜け出す計画を密かに立てるのだが・・・。
NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、安田顕、小芝風花、宮沢氷魚、中村隼人、石坂浩二、片岡愛之助、高橋克実、生田斗真、冨永愛、中村隼人、伊藤淳史、安達祐実、水野美紀、風間俊介、市原隼人、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第9話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
◇大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
【2025年冬ドラマ】【関連記事・全話のあらすじ】
蔦重(横浜流星)が吉原案内本で客寄せに挑戦。予告動画は番組公式ホームページで公開中、初回15分拡大で放送。