北村有起哉と父・松平健が和解したと思ったら、父は永眠。NHK朝ドラ「おむすび」第21週あらすじと第22週予告
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結(橋本環奈)が話す“米田家の呪い”は“呪い”ではなく、“家訓”だった。困っている人を助けずにはいられない結の原点ともなっている永吉(松平健)は亡くなった。NHK朝ドラ「おむすび」の第22週「理想と現実って何なん?」(3月3日~3月7日)のあらすじとみどころを紹介。予告動画は番組公式サイトに公開されている。
朝ドラ「おむすび」第21週ネタバレ&トピックスと第22週のみどころ紹介
「おむすび」は平成元年生まれのヒロイン・米田結(橋本環奈)が、栄養士として、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”だ。その第21週が2月24日から放送された。
長年の親子(松平健・北村有起哉)の不仲を作った原因が判明
趣味も持たず真面目に生きる聖人(北村有起哉)と真逆のような父・永吉(松平健)。聖人が子どもの頃から“ほら”ばかり吹いていると聖人は思っているが、二人が不仲になった一番の原因は聖人の大学進学用に 佳代(宮崎美子)が貯めていたお金を永吉が使ってしまったことだった。ドラマの終盤を迎え、その理由がやっと判明した。災害で困った人に頼まれて貸してしまったのだった。永吉の気持ちをやっと理解した聖人は、父の髪を切る。永吉は「本当の理容師だ」と言ってくれた。
麻生祐未、ラモス瑠偉、山内惠介、大鶴義丹がゲスト出演
27日の第104話にはなんと麻生祐未がゲストで登場した。万博公園でガイドをしている役だ。1975年の大阪万博でレストランで仕事をしていて、その時、永吉が毎日福岡から新鮮な食材を運んでいたことを聖人に話してくれた。永吉の話が“ほら”ばかりではなかったことが証明された。さらに永吉の話が事実かと思われるように、第105話には紅白歌手の山内惠介、サッカー選手のラモス瑠偉らが登場し、実際に永吉に世話になったと話をした。
次週・第22週は幼なじみの佐久間菜摘(田畑志真)とコンビニ弁当の開発に乗り出す
神戸時代によく遊び、糸島から戻ってからもいろいろ相談にのってくれている菜摘だが、仕事で行き詰まりを感じている。開発した商品を会議にかけるとボロカスに言われてしまうのだ。よくコンビニや食品会社の開発会議で社長たちがダメだしするシーンがあるが、そんな立場に置かれた菜摘はその言葉にやる気をなくしてしまっている。ただ、今回は結も一緒に開発に参加して、強い言葉で否定されても立ち上がる姿が描かれる。
【第21週(2025/2/24-2/28ネタバレあらすじ】
神戸に福岡・糸島に住んでいる永吉(松平健)と佳代(宮崎美子)が突然やって来て、結(橋本環奈)たちは久しぶりに祖父母と食卓を囲む。結はてっきり聖人(北村有起哉)の病状が心配で来たかと思いきや、永吉は太陽の塔をみんなで見に行くために来たという。また永吉は商店街の佐久間美佐江(キムラ緑子)に、自分のおかげで1970年の大阪万博が開催できたと自慢する。その話を聞きながら、聖人は「また、ほら話ばかり」と機嫌が悪い。
永吉はなんとしても家族みんなで太陽の塔を見に行こうという。ただ、聖人の理髪店は月曜、火曜が休みで、結は土日休みと休みを合わせられない。永吉はいいことを思いついたとばかりに、聖人の店に勝手に次の土曜日を臨時休業だと張り紙をしてしまった。それをみた聖人は怒り、二人の間がますます険悪になる。自分の学費を何に使ったのだと問い詰める。そして、つい聖人が永吉を押してしまい、永吉が倒れてしまう。
怒った永吉は結のアパートに佳代とともに泊めてもらうことにする。永吉は結と久しぶりにお酒を飲むが、佳代は永吉が前より全然飲めなくなったという。永吉が寝た後、結は佳代にけんかの原因となっている聖人の学費を永吉がどう使ったのかの真相を聞く。
一方聖人は、神妙にしているのを愛子(麻生久美子)からいぶかしがられる。実は聖人は自分が軽く押しただけで永吉が倒れたことに、永吉の“老い”を感じていたのだ。
結は神戸の米田家に来て、聖人に永吉が大学進学用のお金を何に使ったのかを話し始める。結は“米田家の呪い”のせいだったというが、聖人にはその意味がわからない。結が話す“米田家の呪い”とは困っている人には自分のことは顧みずに“どうしても”親切にしてしまう。永吉はトラック運転手をしている時代に運搬先で災害に巻き込まれる。長良川が決壊し多くの家が浸水してしまった。助けたり、物品を運んだりしていたが、家が流された一家から子どもの命を助けるために金を貸して欲しいと頼まれたのだ。聖人の学費をあててしまったが、その金は返ってくることはなかった。永吉は事実を話せば、聖人は金を借りた人を一生恨むと思ったので、自分が使ったことにして、自らが悪役になっていたのだった。
聖人は休日に永吉の希望通りにみんなで万博公園に行こうとする。しかし、当日になり、帰国してきた歩(仲里依紗)は仕事で、結も急に患者からの相談を受けたためにいけなくなる。結局、永吉と聖人の二人ででかけていった。そこで公園案内係の女性(麻生祐未)が子どもの落とした財布を探しているのに出くわし、一緒に探すのを手伝う。すると、その女性は、「永吉さんじゃない?」と話しかけてきた。万博の時にレストランでアルバイトしていて永吉と知り合ったという。聖人は永吉が“ほら”を吹いていなかったことを知り、驚く。聖人と永吉は二人で話し、理解することができた。聖人は永吉の髪を切ってあげた。その後、1ヶ月して永吉はなくなった。
一方病院で働く結は、重症妊娠悪阻で入院している妊婦の食欲不振をどうにかしようと、特製の味噌汁作りに挑戦する。妊婦が望む味を作り上げると、やっと味噌汁を飲むことが出来、自分のことのように喜んだ。
聖人の大学進学用のお金を勝手に人に貸した永吉の行為が、米田家の呪いである人助けだったのかどうかモヤモヤする中、永吉が亡くなったと連絡が入る。その通夜は永吉の希望で“賑やか”に行われる。通夜には紅白歌手の山内惠介や元サッカー選手のラモス瑠偉らが弔問にやってくる。さらには弔電と同時に記念の品が届き、これまで永吉がふいてきた“ほら”がほらではなかったことが証明されてゆく。
深夜になった時、小松原と名乗る人物がやってきた。永吉がお金を貸した男性の息子だった。遺品整理をしていて借用書がでてきたので、その金を返しに来たという。聖人は金は受け取らず、父親の話が本当だったことをかみしめた。
佳代は聖人たちから神戸で一緒に暮そうと誘われるも、永吉が眠る糸島で暮したいと話した。
【第22週(2025/3/3-3/7)あらすじ】
■第106話(月)
結(橋本環奈)が栄養指導する仕事柄、患者から怖いとか厳しいと言われることに複雑な気持ちになる中、幼なじみの佐久間菜摘(田畑志真)は勤め先のコンビニ会社を辞めるかもと言い出し、結を驚かす。菜摘は弁当開発の職場にいて高齢者向けの弁当を提案しているが、過去の失敗のせいか部長からボロカスに言われて、何を提案しても全部却下されているらしい。
■第107話(火)
結(橋本環奈)は、友人の菜摘(田畑志真)が働いているコンビニ会社から弁当の共同開発を依頼され、栄養科長の塚本(濱田マリ)に相談する。塚本は快く承諾し、数日後早速打ち合わせがあり、コンビニ会社から菜摘のほか、商品開発部長と製造を委託されている会社の管理栄養士が同席する。一方、夫の翔也(佐野勇斗)はサッカーに励んでいる娘・花の指導に熱血になっていく。
■第108話(水)
結(橋本環奈)と菜摘(田畑志真)は、考案したコンビニ弁当がなぜダメだったかを製造担当の管理栄養士から聞き、開発を断念する。帰宅した結は、娘・花が意気消沈しているのを見て何があったのか聞く。花は、サッカーの試合でシュートをミスして負けたことが悔しいと答える。結は、それなら次頑張ればいいと言うが、花は父の翔也(佐野勇斗)ががっかりすると落ち込む。
■第109話(木)
さくら通り商店街のテーラー・要蔵(内場勝則)が、妻の介護で神戸から離れた老人ホームに引っ越すことになり、理容店に集まっていたみんなに別れを告げる。その会話から高齢者の食事に配慮が必要だと思った結(橋本環奈)は、やっぱり高齢者向けの弁当開発をやるべきだと思い、菜摘(田畑志真)は部長を再度説得する気になる。
■第110話(金)
コンビニ弁当の開発案を部長にプレゼンする菜摘(田畑志真)は、今の説明ではダメだという部長に結(橋本環奈)から教わった「フレイル」という言葉の意味を語り始める。一方、オリジナルのギャルブランドを立ち上げ展示会を企画している歩(仲里依紗)は、ネット記事による宣伝に力を入れ、その効果が現れ始める。
■スタッフ他
脚本: 根本ノンジ
主題歌:B’z「イルミネーション」
語り: リリー・フランキー
出演:橋本環奈,仲里依紗,北村有起哉,麻生久美子,佐野勇斗,田畑志真,濱田マリ,松井玲奈, 他
<総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
<BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
(土)午前9時45分~11時[1週間分]
◇NHK朝ドラ「おむすび」番組公式サイト
◇ NHK朝ドラ「おむすび」番組公式Twitter @asadora_bk_nhk
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